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ランタナの花言葉と育て方|挿し木や冬越しの方法は?実に毒がある?

和名で「七変化」と呼ばれるランタナ。その名の通り、徐々に花の色が変化する不思議な常緑性の花木です。低木のランタナ・カマラとほふく性のコバノランタナの2種類に大別され、初夏から秋まで花を長く咲かせてくれます。今回はそんなランタナの花言葉と育て方をご紹介します。

ランタナ(七変化)の花言葉は?

ランタナ

『厳格』『合意』『協力』『確かな計画』

ランタナは、花の色を変化させながら半年以上咲き続ける特徴があります。そこから「堅実さ」のイメージが生まれ、「厳格」や「確かな計画」などの花言葉が生まれたといわれています。

また、小さい花が一箇所にまとまって咲く様子が一緒に何かをしているようにみえるため、「協力」「合意」といった花言葉につながります。

ランタナ(七変化)とはどんな花?

ランタナ 花 実 七変化

ランタナとは、熱帯アメリカが原産の植物です。約150種が熱帯地域に広く分布しています。

原種のひとつであるランタナ・カマラは1mほどの低木で、もうひとつのコバノランタナは地面をはうように枝を広げる、ほふく性の植物です。この特徴から、グランドカバーとして人気があります。

夏になると小さい実をつけるのが特徴で、はじめは緑色で徐々に藍色に変化していきます。ただ、ランタナの実の中に入っている種には毒性があるので、口にしないように注意してください。

とても丈夫な植物で育てやすいのですが、野生化するとその地域の原生種を駆逐する恐れがあるとされています。

学名
Lantana
科・属名
クマツヅラ科シチヘンゲ(ランタナ)属
英名
Lantana
原産地
熱帯・亜熱帯アメリカ
開花期
5~11月
花の色
オレンジ、赤、黄色、オレンジ、ピンク、白など
別名
七変化(シチヘンゲ)

ランタナ(七変化)の開花時期や見頃の季節は?

ランタナ 七変化

開花時期は5~11月までと、とても長いのが特徴です。いつでも花が咲いているので、花壇に植えたり鉢に植えたりして飾っておくと見栄えがよくなります。

ちなみに、ランタナの開花時期と、花の色が変化することから、同じ特徴をもつアジサイと混同されがちですが、まったく別の種類の植物です。

ランタナ(七変化)の育て方!種まきや苗の植え付け方法と時期は?

ランタナ 実

ランタナは種や苗から育てられるので、鉢植えや庭植えなど、様々な形で楽しめます。もともと丈夫な植物なので、よく日光を当てていれば環境を選ばず元気に育ってくれますよ。

花が咲き終わった後にはランタナの種を採取できます。3~5月頃に、緩効性肥料を元肥にした、水はけのよい土を用意して植え付けてください。

最初は日陰に置いて水切れしないように管理しておけば、2週間ほどすれば発芽します。ある程度苗が育ったら鉢で管理して冬越しさせ、翌年の4月以降に鉢か庭に定植してください。

苗を鉢植えで育てるなら、苗よりも一回り大きな鉢に水はけのよい土を準備して植え付けます。鉢なら日当たりのよい場所に動かせますが、地植えにする場合は最初から日の当たる場所を選んでください。

ランタナ(七変化)の育て方!水やりの仕方や肥料の与え方は?

ランタナ

水やりの仕方

ランタナは植え付けたあとはたっぷりお水をあげてください。その後も、土の表面が乾いたら水を与えます。春と秋は、水の量を少し控えるくらいがポイントです。

水切れを起こすと葉がしおれたようになるので、すぐに水をあげてください。早いうちならしおれた状態から元通りになります。

肥料のあげ方

長期間花を咲かせている間は栄養をたくさん必要とするので、月に1〜2回は液肥を与えてください。

花が咲いたあとに種をつけるといいましたが、種が多くあると株が弱ってしまうので、採取するものでなければ摘み取ってしまいましょう。

ランタナ(七変化)の植え替えの方法や時期は?

ランタナは根が伸びやすいので、窮屈にならないように定期的に植え替えを行いましょう。年に1回くらいのペースが基本です。

植え付けは、一回り大きな鉢と水はけのよい土を準備するだけなので簡単です。鉢から抜くと根っこに古い土が残るので半分ほど落としてから移してください。

そのときに長過ぎる根っこは切っても構いませんよ。

ランタナ(七変化)の増やし方!挿し木の方法と時期は?

ランタナ 実

ランタナは挿し木で簡単に増やせます。5~9月頃に行うのがおすすめです。

その年に新しく伸びた枝を切り、挿し穂をつくります。挿し穂を水はけのよい土に挿して、乾きにくいように、1日のうちに数時間だけ日が当たるような半日陰の場所で管理すると、少しずつ芽が出てきますよ。

数ヶ月ほどである程度苗が生長するので、鉢などに植え付けてください。

ランタナ(七変化)の冬越しの方法は?

ランタナは、本来の原生地である熱帯地域では多年草で何度も花を咲かせますが、四季のある日本では冬を越せずに一年草になります。

ただ、冬越しができれば何年も花を楽しむことができます。そこで鉢植えにしているなら冬の期間は室内にいれておくと冬を越せます。

冬越しさせるときは、傷んだ葉や茎を取り除いておくと翌年も元気に育ちやすくなります。

ランタナ(七変化)は強くて丈夫な花

ランタナ 花

ランタナは強い生命力をもった花なので、ガーデニングが初めての方におすすめです。きちんと育てば、色彩が変化するかわいらしい花も見られるので、生長が楽しみですね。

ランタナを育てて、お家やお庭に華を添えてあげましょう。

※1参考文献: 環境省 外来種について

更新日: 2022年10月26日

初回公開日: 2015年07月20日

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