海外では大きな葉っぱに存在感があり、日陰に強いことからシェードガーデンによく利用されている矢車草。花は淡雪のように可憐で、見ている人を楽しませてくれる植物となっています。また、性質も丈夫で育てやすいですよ。今回は、そんな矢車草の種まきの時期や方法など、育て方についてご紹介します。
矢車草(ヤグルマソウ)の育て方!栽培のポイントは?
土が乾燥しないように水を与えることが栽培のポイントです。ジメジメした環境に自生しているので、直射日光の当たらない半日陰で育てるのが最適。直射日光に当たると葉っぱが焼けるので、夏は遮光すると安心です。
矢車草(ヤグルマソウ)の苗植えの時期と方法は?
9月下旬~10月初旬の秋が苗植えの適期です。鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきましょう。地植えは、湿り気のある半日陰を選び、苗がすっぽりと入る植え穴を掘って植えてください。
矢車草(ヤグルマソウ)の土作り、水やり、肥料の時期と方法は?
土作り
水はけと水持ちのバランスがよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)4:鹿沼土3:川砂3の割合で混ぜた土か、市販の山野草用培養土を使うのがおすすめです。地植えは、特に土の質は選びませんが、水はけが悪いようなら植え穴を掘った土に腐葉土や川砂を混ぜ込んでおきましょう。
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。湿った環境を好むので、乾燥して水不足にならないようにしましょう。特に夏場は水が足りずに枯れてしまうことが多いので注意してください。地植えの場合、日照りが続くようであれば水やりをします。それ以外は特に必要ありません。
肥料
春~夏にかけての生育期は肥料を必要とします。多く施しすぎると肥料焼けを起こすので、4~10月は、月に2~3回ほど様子を見ながら液体肥料を施します。
矢車草(ヤグルマソウ)の剪定の時期と方法は?
花がら摘み
咲き終えた花や傷んだ花は、茎ごと取り除きます。できるだけ清潔な環境を作ることで、株が蒸れることを防ぎ、病気や害虫を予防できます。
矢車草(ヤグルマソウ)の植え替えの時期と方法は?
矢車草は、育つにつれて大きくなり1mほどに生長するので、鉢植えは2~3年に1回植え替えをします。時期や手順は、植え付け時と同じです。
矢車草(ヤグルマソウ)の増やし方!株分けの時期と方法は?
矢車草は、株分けで増やすことができます。大きくなった株を掘り上げ、1株に2~3芽ほどつくように、手やナイフで分けていきましょう。分けた後は、それぞれを鉢に植えれば完了です。
矢車草(ヤグルマソウ)の栽培で注意する病気や害虫は?
栽培で注意する病気や害虫はありません。ただ、湿った環境を好むからといって水を与えすぎると、根腐れを起こす可能性があります。ほどよい状態を保ち、風通しのよい環境にすることで、発生を抑えることができますよ。
矢車草(ヤグルマソウ)はシェードガーデンにおすすめの多年草
日陰になりがちで少し湿り気の多い場所は、庭の雰囲気を暗くて寂しいものにしてしまいます。そんな場所でも、矢車草なら元気にきれいな花を咲かせてくれますよ。また、独特の葉っぱはインパクトがあり、雰囲気を変えてくれます。冬になって地上部がなくなっても、休眠しているだけなので、春になってまた元気に芽を出してくれることも、うれしいポイントですね。
更新日: 2016年01月02日
初回公開日: 2016年01月02日