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胡蝶蘭の育て方!水やりや植え替え、肥料など手入れのポイントは?

縁起のよい花として、開店祝いや移転祝いでよく贈られる胡蝶蘭。花の鮮やかさや見た目の華やかさから、自宅で長く育てたいという方も多いですよね。

お祝いでもらったものの、育て方がわからない方という方のために、今回は胡蝶蘭の育て方について、水やりや肥料の与え方、植え替えの方法などお手入れのポイントを詳しくご紹介していきます。

胡蝶蘭とは?どんな花を咲かせる植物?

胡蝶蘭とは、東南アジアを中心に熱帯~亜熱帯に生息するランの仲間です。森林の背が高い木の枝や幹に根を張って生息しています。

そのため風通しのよい環境を好みますが、直射日光と寒さは苦手です。蝶が宙を舞うような花姿から胡蝶蘭と名付けられ、縁起のよい花としてよくプレゼントされます。

胡蝶蘭の育て方は簡単?

プレゼントでもらうことの多い胡蝶蘭は、そのまま飾って楽しまれていることが多いですよね。

でも、ラッピング材をそのままにしておくと、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしやすくなってしまいます。プレゼントでもらったときは、まずラッピング材をはずしてください。

その後、置き場所や水やりの回数をきちんと守れば誰でも育てることができます。

胡蝶蘭の育て方!水やりや肥料など手入れの仕方は?

水やりのポイントは?

5~9月の生育期と、冬の間で水やりの方法を変えましょう。

生育期は根がよく水を吸うので、ミズゴケも乾きやすくなっています。ミズゴケの表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

一方、冬の胡蝶蘭はほとんど生長しないので、水やりもたびたび行わなくてかまいません。ミズゴケが乾燥してから2~3日後に水やりをするくらいで十分です。

どの季節であっても病気にならないよう受け皿に溜まった水は捨てて、鉢の蒸れを防ぐようにしてください。

追加の肥料はいつ与える?

5月になって新しい根が生えてきているかどうかで、肥料を追加で施すかどうかを決めます。

新しい根が伸びてきたら、化成肥料の置き肥をするか、9月いっぱいまで1週間に1回薄めた液体肥料を水やり代わりに与えていきましょう。このとき、液体肥料は洋ラン用のものを使ってください。

胡蝶蘭の育て方!剪定など手入れの仕方は?

花の茎がある程度伸びてきたら支柱を立て、上向きに支えてあげます。

その後の生長分を考えてきっちり括らず、花茎を折ってしまわないようゆるめに括るようにしましょう。胡蝶蘭などラン用の支柱が使いやすいです。

枯れてしおれてしまった花は一輪ずつ手でつまんで取り除き、他の花と当たらないようにしていきます。そして茎の半分くらいまで花が咲き終わったら、花茎を切ってください。

夏頃までに再び花を咲かせることがあるので、下から2~3節を残して切るようにしましょう。

ただ、2回花を咲かせてしまうと、株が弱って翌年花が咲かなくなる場合があるので、株を元気に育てたい方や長く栽培したい方は根元(2~5cmくらい)で切り落とし、株を休ませてあげてください。

茎を切り取るときは熱消毒をした清潔なはさみを使うようにしてくださいね。

胡蝶蘭を育てるときに注意したい病気や害虫は?

軟腐病

軟腐病に感染すると栄養分の通り道が塞がれて、植物全体が枯れてしまうのです。

原因には細菌性と真菌性(カビ)の2種類があり、症状や対処方法が異なるので注意してください。細菌性の場合は葉が黄色く半透明になり独特の異臭を放つようになります。

ストレプトマイシンという抗生物質を塗って対処しますが、進行が早いため助けられないことの方が多いです。

真菌性の場合は進行が遅く、葉の表面に黒色や褐色の斑点が現れ、徐々に広がっていきます。

病気になっている部分から5ミリほど余分に根を切り落とし、周辺にペースト状に溶いたビスダイセンやMダイファーを塗りましょう。

いずれの場合も、他の傷口を通して他の胡蝶蘭に感染するので、軟腐病が疑われる株は他の場所に移すと安心です。

カイガラムシ

カイガラムシは胡蝶蘭につく害虫で、元々株についていることも多いです。胡蝶蘭から出る蜜を吸って生長を遅らせ、排泄物によってすす病を誘発するおそれがあります。

葉の裏に細かい綿状の白いものや茶色く平べったい凸凹が現れたら、カイガラムシがついているサイン。

殺虫剤は幼虫のときにしか効かないので、ピンセットで取り除いたり、強い流水を株元に当てたりして取り除いていきます。

ハダニ

ハダニは外か飛んできて胡蝶蘭に寄生する害虫です。梅雨明けの高温・乾燥状態で繁殖しやすく、葉のツヤがない、葉の色が冴えない、葉裏にかすり状の白斑が出るなどの症状が現れます。

殺ダニ剤を使って対処しましょう。水に弱いので、胡蝶蘭の生長に影響が出ない程度に葉っぱに水を霧吹きで吹きかけてもよいです。

葉焼け

強い日光で葉が焼けた状態を、葉焼けといいます。葉が焦げたように黒くなったり、色素が抜けたように白っぽくなったりしますよ。

症状が現れたらすぐに日陰や室内に移動させ、様子をみましょう。弱った部分はウイルスに感染しやすいので、すぐに殺菌剤を散布するか、患部を切り落としてください。

胡蝶蘭が枯れたときの手入れの仕方は?

根腐れしやすい品種で、元気がない場合や葉がしなびている場合は根腐れを疑いがあります。鉢から取り出し、触ってすぐに潰れる根は腐っているので、清潔なはさみで取り除きましょう。

芯の部分が腐っていなければ復活する可能性はあるので、あきらめずに根気よく対処することが大切です。

残っている根の量によって植え替える鉢の大きさを決め、新しい土と一緒に角棒型の発泡スチロールを根の間に挟むと通気をよくして根腐れを防ぐことができます。

胡蝶蘭の植え替え準備に必要なものは?

胡蝶蘭は樹木の幹や枝に着生し土の中に根を張らない花なので、園芸用培養土は使いません。根が土に覆われてしまうと根腐れの原因になってしまいます。なので水苔やバークなどの用土を用意しましょう。

胡蝶蘭のサイズに合わせて4〜5号の小さめな鉢を用意してください。水苔の場合は素焼き鉢、バークの場合はポリポット鉢を使います。

その他、肥料やハサミも必要です。ハサミは事前に消毒し、新品の鉢を使うことで病気の伝染も防げますよ。

胡蝶蘭の植え替えの時期と方法は?

胡蝶蘭が根を張るミズゴケは、古くなるとカビなどが繁殖して株に悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、定期的にメンテナンスが必要です。

2年以上植え替えていないときや、3本立てや5本立てなど寄せ植えの場合は2年に1回植え替えを行います。5月~7月の花が終わった後が最も植え替えに適した時期です。

  1. 根についたミズゴケや傷んでいる根をきれいに取り除く
  2. 傷つけないように根を広げる
  3. 湿らせたミズゴケで手のひら大くらいのボールを作る
  4. ボール状のミズゴケの上から広げた胡蝶蘭の根を被せる
  5. 胡蝶蘭の根を上からミズゴケで覆う
  6. 鉢底に軽石を敷いた鉢の中にミズゴケと一緒に胡蝶蘭を植える

胡蝶蘭の増やし方!新芽が出たらどうすればよい?

胡蝶蘭は増やすことがむずかしい花ですが、品種によっては花茎の上に新芽(高芽)が出てきます。新芽の根が伸びて、葉が3枚ほどに生長したら、切り離して別の鉢に植え替えましょう。

新しく植え替えた芽は、2~3年かけて花が咲く株に生長します。

胡蝶蘭の育て方のポイントは?

胡蝶蘭は、自生していた森林の中のような環境を作ることが長く育てるコツです。5~9月下旬は戸外で管理し、冬は暖房のきいた室内で管理しましょう。

このとき直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れてしまうので、室内ならレースのカーテン越し、屋外なら遮光ネットで日差しを避けるとよいです。

また、風通しをよくすることで害虫を遠ざけることができるので、風通しのよい場所を探すこともポイントですよ。高さ50cmくらいの大の上に置くのが最適です。

胡蝶蘭は気楽にコツコツ手入れして育てよう

水が足りているのか、湿度や温度は大丈夫かなど何かと気がかりが多く、胡蝶蘭は管理がむずかしいと思われがちです。

ですが、案外お世話をさぼりがちな人が毎年花を咲かせることがあります。

気をつけるポイントを意識しつつ気楽な気持ちで楽しむのが、胡蝶蘭にとっても心地よい環境なのかもしれませんね。

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初回公開日: 2015年05月12日