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スプレーマム(スプレー菊)の花言葉と育て方は?

仏花としてなじみのある菊はちょっと寂しげな雰囲気がありますよね。スプレーマムは、1本の茎に複数の花を咲かせるアメリカ生まれの品種でおしゃれな雰囲気を楽しむことができますよ。

今回は、そんなスプレーマムの花言葉と育て方をご紹介します。

スプレーマム(スプレー菊)とは?学名や原産国、英名は?

学名
Chrysanthemum morifolium
科・属名
キク科・キク属
英名
Spray mum
Florist’s chrysanthemums spray types
原産地
アメリカ
開花期
10~11月
花の色
白、黄、オレンジ、ピンク、赤、緑
別名
スプレー菊(スプレーギク)

スプレーマムとは、日本や中国原産の菊がアメリカへと渡って品種改良された種類のことです。海外で作り出されたことから、「洋菊(西洋菊)」とも呼ばれます。

これに対して日本の菊は「和菊」と呼び、日本には1970年頃にヨーロッパを経由して持ち込まれ、本格的な栽培がはじまりました。

スプレーマムはどんな花を咲かせる?

スプレーマムは和菊に比べて生長が早く、1本の茎に対して放射状にいくつもの花を咲かせることが特徴です。

花びらは5~6cmの中輪サイズ、花色は和菊にはない明るい色の花が多く、一重、八重、管咲き、ポンポン咲きなど花びらの形も種類によっていろいろあります。

スプレーマム(スプレー菊)の花言葉とは?

『清らかな愛』『高潔』『気持ちの探りあい』

スプレーマムは、菊と同じ「高潔」という花言葉を持っています。これは、気高く気品ある花姿に由来します。また、「清らかな愛」という純粋さを感じさせる花言葉から、ウェディングブーケによく用いられます。

スプレーマム(スプレー菊)の種類や品種は?

スプレーマムにはいくつも種類があり、草丈が短く鉢植えに適した品種は「ポットマム」と呼ばれます。また、小輪の花がドーム状に咲くものは「クッションマム」という名前で流通しています。

次にいくつか代表的な種類をご紹介します。

セイアメリ

1~2㎝ほどのピンク色の花をつける品種で、イエロー、サーモン、ピーチ、ピンク、ルージュなど花色ごとの品種があります。葉っぱの緑色も鮮やかで、他の花とも合わせやすいことから、アレンジメントや花束に人気です。

セイアイシス

夏から秋にかけて、6~7cmほどの淡いピンク色の花を咲かせます。生育がよく、花もよく開くことから使用用途が幅広く、花束やアレンジメント、仏花に用いられます。

ジャーマンガーデンマム

鉢植え(ポットマム)として、ヨーロッパではガーデニングには欠かせない花となっています。花色が豊富で、鉢を覆うようにドーム状に花を咲かせます。

スプレーマム(スプレー菊)の育て方のポイントは?

日当たりがよく、霜に当たらない場所で、つぼみをつける前に剪定をするのがポイントです。日当たりが悪いと、花つきが悪くなってしまいます。

また、霜に当たると枯れてしまうので、冬は株元に腐葉土やワラを被せておきましょう。4~7月に茎の先端を摘み取ると、枝がよく分かれ、ボリュームのある株を作ることができますよ。

スプレーマム(スプレー菊)の苗の鉢植えの時期と方法は?

スプレーマムを育てるなら苗から育てるのがおすすめです。種からでも育てられますが、栽培の手間が省けます。

スプレーマムは水はけがよい弱酸性の土を好むので、市販の菊専用培養土を用意しましょう。もしくは、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:ピートモス2の割合で混ぜた土でも構いません。

3~6月が植え付けの適期です。苗よりも1回り大きい鉢の底に軽石、土の順に入れます。1/3ほど土を入れたら苗を中心に置いておきましょう。あとは苗の周りを土で埋めれば完成です。

土の表面が鉢の縁から3~4cm下にあるように植えるのがポイントです。株に泥がはねないよう、土の表面をバークやワラで覆っておくと汚れにくくなりますよ。

スプレーマム(スプレー菊)のお手入れ!水やりの仕方や肥料の与え方は?

スプレーマムの苗を植えた後は、定期的に水やりや肥料を与えることで元気に育ってくれます。

水やりの仕方

スプレーマムは乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。ただ、土が常に湿った状態だと根腐れを起こして枯れてしまいます。

生育期の夏は1日に1~2回、生育がゆっくりになる冬は水やりを控えて管理してください。。

肥料の与え方

菊専用の培養土を使用したり、緩効性化成肥料を混ぜたなら、9~10月は7~10日に1回、水で薄めた液体肥料を水やりと合わせて与えましょう。

肥料分のない土を使ったなら、3~10月に1回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜましょう。リン酸の多い肥料を与えると、花つきがよくなりますよ。

スプレーマム(スプレー菊)の剪定の時期と方法は?

スプレーマムは茎の先端を摘み取ることで草丈の低い形で花を咲かすようにできます。4~7月の間に、まだ葉っぱが広がっていない茎の先端を摘み取っていきましょう。

1ヶ月後には左右に新しい枝が生えてきます。また、茎の長さや太さを揃えるために、細い茎を切り取ると、株がきれいに仕上がりますよ。

花がすべて咲き終わったら、全体を半分の大きさに切って次のシーズンまで通常通り管理していきましょう。

スプレーマム(スプレー菊)の栽培で注意する病気や害虫は?

スプレーマムを育てていると、病気や害虫の被害にあうことがあります。次に被害にあいやすい病気や害虫の特徴と対処方法をご紹介するので参考にしてくだしさい。

アブラムシ

アブラムシは春に発生しやすい害虫です。茎葉や新芽に寄生し栄養を吸い取ります。また、排泄物はすす病を誘発するので、見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除しましょう。

剪定で風通しをよくしておくと予防できますよ。

ヨトウムシ

ヨトウムシは蛾の幼虫です。日中は地中に潜み、夜になると活動するのが特徴です。

食欲が旺盛で、一晩で株の葉っぱをすべて食べてしまうことも少なくありません。昼間に虫の姿が見られないときは、株元の土を掘り起こすと発見できるので、駆除しましょう。

ハダニ

ハダニは乾燥した環境で発生しやすい害虫です。葉の裏に寄生してかすり状の傷をつけます。

数が少ないときはガムテープで株から引きはがし、大量に発生したときは薬剤を散布して駆除すのが効果的です。

水が苦手なので、葉っぱに霧吹き水を吹きかけたり、株全体に水をかけたりして予防できますよ。

うどんこ病

うどんこ病は、葉っぱや茎など植物全体が粉をふりかけたように白っぽくなるカビが原因の病気です。

湿度が高いと感染しやすいことから、剪定をして風通しをよくすることで予防できます。発生したら薬剤を散布して被害を食い止め、風通しのよい場所で育てるようにしましょう。

灰色カビ病

灰色カビ病は、水がしみたような模様が花や茎葉に現れ、株全体に広がって枯れてしまう病気です。

一度病気にかかると回復しないので病気の部分は切って処分し、薬剤を散布して広がらないようにします。全体に広がってしまった株は土から引き抜いて処分しましょう。

スプレーマム(スプレー菊)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

スプレーマムの栽培に慣れてきたら数を増やしてみませんか?スプレーマムは挿し木で数を増やしやすい植物です。

まず、5~6月に太く元気のよい茎を新芽の先端から5~8cmほどの長さに切り落とします。次に先端の葉っぱは2~3枚残して、他の葉っぱを取り除きます。

切り口に発根剤をつけて赤玉土(小粒)や川砂などの土に挿して完成です。

あとは日陰で土が乾かないように水やりをして管理すると、2~3週間ほどで発根してくるのでそのあとは苗として新しく植え直してください。

スプレーマム(スプレー菊)でガーデニングを楽しもう

スプレーマムは寒さに強く、花が少なくなる秋から冬にかけて色とりどりの花を咲かせてくれます。また、育てた花は、切り花やフラワーアレンジメントに使って楽しむこともできますよ。

日当たりのよい場所で育てれば、手入れも簡単なので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。

初回公開日: 2015年10月22日