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カトレアの育て方!苗からの栽培や植え替え方法と時期は?

カトレアは香りがよく、色鮮やかな花姿をしていることから「蘭の女王」と呼ばれています。昔は温室で適切な管理をしないと育たなかったことから、家庭で育てるには難易度の高い植物とされていました。しかし、近年は品種改良が進み、丈夫なカトレアがたくさん出回るようになったことから、育てる方も増えています。

今回は、そんなカトレアの基本的な育て方や気をつけたい病害虫などについてまとめました。

カトレアの育て方!種類と花が咲く時期

カトレア 黄色

カトレアは品種が多く、花の咲く時期によって「春咲き(3~5月開花)」「夏咲き(6~8月開花)」「秋咲き(9~11月開花)」「冬咲き(12~2月開花)」「不定期咲き」の大きく5種類に分けることができます。

本来の開花期は10~2月であることから、蘭展は1~2月に開催されることが多く、その時期に開花する冬咲き、春咲き品種を育てる方が多いです。ただ、冬咲き、春咲き品種は、設備を整え、湿度や温度をしっかりと管理しないと思うように花を咲かせられないことから、初心者には育てにくいとされています。

一方、夏咲き、秋咲き品種は、冬から春にかけて新芽を出すことから、管理が簡単も比較的簡単で、育てやすいとされています。

カトレアの育て方!鉢植えや苗の栽培方法は?

カトレア 空

カトレアは、樹木や岩の上に生える着生植物なので、地植えはできません。すでに鉢植えになっている開花株を購入することがほとんどですが、近年は苗を扱う花屋さんが増えてきました。ただ、ウイルス病を避けるために、信用できる専門店で苗を購入するようにしてください。

品種がたくさんあり、1年を通して出回っていますが、まずは夏咲きか秋咲きの品種から育てはじめるようにすると安心です。

苗は手に入れられたら、鉢に植え付けていきます。カトレアは多湿を嫌うので、鉢内の乾きが早い、小さめの素焼き鉢を用いるのがおすすめです。

まずは、2~3時間水につけてふやかしておいた水苔を、根の周りにたっぷり巻きます。その水苔を苗と一緒に鉢に入れていきます。最後にはみだした水苔をヘラなどで鉢に押し込んだら植え付け完了です。植え込み財は、水苔以外にも、ヤシ殻チップやバークチップを用いてもかまいません。

カトレアの育て方!水やり、肥料の与え方は?

カトレア 白 紫

水やり

カトレアの水やりの基本は、水苔などの植え込み材が乾いてから水を与えることです。真夏以外は、水の与えすぎは根腐れを起こすので注意が必要ですが、逆に真夏は、毎日新鮮な水を与えた方が根腐れ防止になります。冬の休眠期は、特に乾燥気味に育てるのがポイントです。

肥料の与え方

肥料は、新芽が伸びる生育期の間だけ施しましょう。春咲き、秋咲き、冬咲きなど、種類によって時期は変わってきますが、基本的には、春から7月までの期間は、油粕主体の固形肥料を月に1回施すか、緩効性肥料を1回だけ施しましょう。

もしくは、液体肥料を同じ期間に月2回程度与えるのもいいですよ。固形肥料を置く場合は、新芽から離しておいてください。4月中旬~10月上旬くらいまでは、液体肥料を週に1回施しましょう。

カトレアの育て方!植え替えや剪定の時期と方法は?

植え替え

植え替えに一番適しているのは、4月中旬~6月上旬か9月です。植え替え時期が遅れると生育が遅れ、翌年花をつけなくなります。

腐敗した植え込み材を交換し、花が生育するスペースを確保するために2~3年に1回の頻度で植え替えましょう。一回り大きい鉢を準備したら、消毒したナイフなどの葉物で根鉢を取り出し、傷んだ植え込み材を取り除きます。

その後は、苗の植え付け同様に湿らせておいた新しい植え込み材を根鉢に包み、新しい鉢に植え替えていきます。植え替え後はすぐに水やりをせず、植え込み材がしっかりと乾燥してから水を与えるようにしてください。

剪定

花が終わった後、自然に花が散るまでそのままにしておいてもかまいませんが、株の姿をきれいに保ち、病気を防ぐためには、萼片(セパル)が少し透き通って茶色くなってきたら、ハサミでシース(鞘)をつけ根から切り落としましょう。ウイルス病の感染を防ぐために、ハサミは焼いて消毒したものを使用してください。

カトレアの増やし方!株分けの時期と方法は?

カトレア いっぱい

カトレアは、4月~5月か9月株分けで増やします。ただ、株分けによって株自体がダメージを受け、数年花が咲かなくなる場合があります。

まず、5号鉢以上になったよく生育した株を選びます。その株の根を傷めないように鉢から取り出し、2~3つに切り離します。ハサミは消毒したものを使いましょう。その後それぞれの苗の根に新しい水苔を巻き、鉢に植えます。植え替えてから2~3週間は、日陰で管理するようにしてください。

カトレアの育て方!注意する病害虫は?

ウイルス病はハサミなどの器具を経由して、株に感染します。一度かかる治療はできず、株は処分しなければならないので、剪定や株分け、植え替えの際には清潔な器具を用いるようにしましょう。

また、高温多湿の風通しが悪いところに置くと、カイガラムシが葉の裏やバルブと葉のつけ根などにつきます。見つけ次第歯ブラシなどでそぎ落とし、殺虫剤を散布します。毎年発生することがあるので、春と秋薬剤を散布位しておくと安心です。

カトレアの育て方!ポイントは?

カトレアは、もともと高い木の上に着生して育つ植物で、日当たりがよい環境を好みます。また、風通しのいい環境を好むため、基本的には屋外で管理しますが、直射日光に当てると葉焼けを起こしてしまうので、ベランダなどの明るい日陰に置いてください。

寒冷紗や遮光ネットなどで50%ほど遮光するのがおすすめです。また、耐寒性は種類によっても違いますが、理想の栽培温度帯は15~28度と言われているので、季節に応じて適温を保ってあげましょう。

カトレアの育て方の気をつけるべきは置き場所!

カトレア オレンジ 室内

カトレアの花をきれいに咲かせるには、置き場所が重要です。冬でも15度以上あるところで、直射日光が当たらない、明るい日陰に置くのが理想です。また、風通しのいい環境であることも大切なポイントです。

温度や湿度など様々なことに気を配って育てなければならない植物ではありますが、そんな苦労も忘れさせてくれそうな美しい花を楽しむことができるのもカトレアの魅力です。せっかくなら、ぜひ楽しみながら育ててみてください。

初回公開日: 2015年07月23日