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勿忘草(ワスレナグサ)の育て方|種まきや苗植え、増やし方は?

寒い地域でよく育つ勿忘草は、夏に鮮やかな水色やピンク色の花を咲かせる一年草です。寒さに強いので、草花では珍しく北海道でもよく育ちます。今回は、そんな勿忘草の育て方について、種まきや苗植え、増やし方などをご紹介します。

勿忘草(ワスレナグサ)の育て方!種まきの時期と方法は?

ワスレナグサ 花

9月下旬~10月下旬、気温が20度を切るくらいの季節になったら、種まきをします。

種まき

1. 種を半日ほど水に浸けておく
2. 育苗ポットに土を入れ、種をまく
3. 嫌光性種子なので2〜3cmほど覆土し土が乾かないように日陰で管理する
4. 間引きをしながら、本葉が3枚ほど出たら鉢か庭に植え替える

勿忘草(ワスレナグサ)の育て方!土作り・水やり・肥料の時期と方法は?

勿忘草 ワスレナグサ

土作り

水もちと通気性がよく、肥えた土を好みます。市販の場合は草花用培養土を利用しましょう。自分で作る場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3で混ぜた土がおすすめです。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりとあげてください。土が極端に乾燥すると春以降に株が小さくなり弱ってしまいます。冬の間でもしっかり水をあげ、梅雨の時期は少し控えめにします。

肥料

植え付けるときにゆっくりと効く固形肥料・緩効性化成肥料を土に混ぜます。生育中は、リン酸分とカリ分を多く入った液体肥料を施しましょう。肥料が多すぎると花つきが悪くなるので注意してください。

勿忘草(ワスレナグサ)の剪定の時期と方法は?植え替えは必要?

風通しが悪くなると害虫や病気になるので、風通しをよくするために痛んだ葉や花をこまめに摘み取ってあげます。種をつけやすいので、花が終わったらすぐに花茎の付け根を切り取って花がらを摘みましょう。また、一年草なので植え替えの必要はありません。

勿忘草(ワスレナグサ)の増やし方!種まきの時期と方法は?

ワスレナグサ 勿忘草

種まきで数を増やします。花後、種を採取して9月以降の気温が20度以下になったら、植え付けと同じように種まきをします。

地植えにしたい場合、本葉が3~4枚の頃に鉢へ仮植えしたら、その状態で冬を越し、暖かくなる3月頃に根を傷めないように庭へ植え付けましょう。

勿忘草(ワスレナグサ)の寄せ植えの時期と方法は?

ビオラやマーガレットなどとの寄せ植えがおすすめです。春~夏に開花する草花と一緒に、花かごに寄せ植えするとかわいらしく飾れますよ。

勿忘草(ワスレナグサ)の栽培で気をつける病気や害虫は?

灰カビ病

温度が高くて葉についた水がなかなか乾かなかった場合に発生します。風通しのよい場所で、痛んだ葉や花をこまめに取り除いて予防しましょう。カビが生えた部分は回復できないので、すぐに取り除いてください

アブラムシ

春~秋にかけて風通しの悪い環境で発生します。見つけ次第テープでくっつけて退治するか、数が多いときは殺虫剤で一気に駆除しましょう。

勿忘草(ワスレナグサ)の育て方のポイントは?

勿忘草 ワスレナグサ

暑さに弱いので、涼しい場所か気温の上がらない場所で育てるのがポイントです。種から育てる場合は秋に直接まくか、ポットで育てる場合は冬越しさせて春に植え付けましょう。

苗を購入した場合には、横に伸びながら成長するので、そのことを考えて株と株の間をあけて植えてあげるのがコツ。大きな苗を購入した場合には根付きにくいので、購入したらすぐ植え付けてください。

勿忘草(ワスレナグサ)を育てて園芸を楽しもう

日本では夏の暑さに負けて花後に枯れてしまいますが、本来は多年草なので寒冷地に住んでいる方は、毎年花を楽しめるかもしれません。かわいらしい勿忘草が庭を飾る姿を想像すると、なんだか優しい気持ちになれますよ。ぜひ勿忘草を育てて、これから園芸を楽しんでくださいね。

更新日: 2022年04月27日

初回公開日: 2015年09月27日

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