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【ユスラウメ(梅桃)の花言葉と育て方】剪定の方法やふくろみ病とは?

春になると枝いっぱいに白や薄ピンク色の花を咲かせるユスラウメ。梅雨に入った頃に収穫できる実は、甘酸っぱくてジャムにぴったり。庭に植え付けても簡単に育てられるので、果樹の入門編におすすすめですよ。

今回は、そんなユスラウメの花言葉や育て方、剪定の方法やふくろみ病などについてご紹介します。

ユスラウメ(梅桃)とは?

ユスラウメは、バラ科・サクラ属に分類される落葉性の低木です。耐寒性や耐暑性に優れ、病気にもかかりにくいことから、栽培が簡単で、初心者の庭木やシンボルツリーにおすすめです。

ユスラウメ(梅桃)はどんな花や実を付ける?

樹高は2~3mに生長し、春になると5枚の花びらを持った花を枝いっぱいに咲かせます。1本でも結実し、6月になるとサクランボのような真っ赤でツヤツヤとした実を付けます。この実は甘酸っぱく、ジャムや果実酒にして楽しめますよ。

ユスラウメ(梅桃)の学名・原産国・英語名とは?

学名
Prunus tomentosa
科・属名
バラ科・サクラ属
英名
downy cherry
Nanking cherry
原産地
中国、朝鮮半島、モンゴル
開花期
3~4月
花の色
白、ピンク
別名
山桜桃梅(ユスラウメ)

ユスラウメ(梅桃)の花言葉とは?

『郷愁』『ノスタルジー』『輝き』『貴び』

「郷愁」「ノスタルジー」という花言葉は、庭先に植えられているユスラウメの実を子供の頃に食べた思い出が呼び起こされることにちなんで付けられたとされています。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!種まきの時期と方法とは?

種は市販されておらず、熟した実から取り出したものを翌年の春に植え付けていきます。6~7月に採取した実は、よく水洗いして果肉を落とし、湿らせた水苔や川砂と一緒に密閉できるポリ袋に入れ、冷蔵庫で保管します。

種まきには、赤玉土(小粒)や市販の種まき用土など、清潔なものを使います。3号の育苗ポット1つに対して1つの種をまき、土が乾かないよう管理して、樹高は15~30cmくらいに生長したら鉢や地面に植え替えていきます。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!苗植えの時期と方法とは?

鉢植え

苗よりも1回り大きな鉢へ、市販の果樹用培養土か赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を入れて植え付けていきます。

鉢底ネットと鉢底石を入れたら、土を鉢の1/3ほど入れ、苗を中心に置いて周りに土を入れて固定します。鉢の縁から2~3cm下くらいまで土を入れるのが適量。最後に鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやれば完了です。

地植え

水はけがよく日当たりのよい場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴を掘ります。そして、掘り出した土に腐葉土と堆肥をたっぷり混ぜ込んでおき、穴の底に少し土を戻した上に苗を置いていきます。掘り出した土を周りに隙間なく入れて、水をやってしまえば植え付けは終了。

風が強い場所などでは、横に支柱を立てて支え、株元にワラや腐葉土を被せておくと安心です。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!水やり、肥料の与え方とは?

水やり

湿度の高い環境を嫌います。鉢植えは、土が完全に乾いてから水やりをしていきましょう。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

たくさんの肥料を必要としないことも、ユスラウメの特長です。葉っぱが枯れ落ちる2~3月にリン酸とカリウムが多めに含まれた化成肥料を与えます。鉢植えは、追加で8月に同じ肥料を与えると生長が促されますよ。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!剪定の時期と方法は?

それほどたくさんの剪定は、ユスラウメに必要ありません。11~3月の間、混み合っている枝や垂直に伸びる枝、内向きに伸びる枝を選んで付け根から切り落とし、幹に日光が当たるようにします。また、地際から伸びるひこばえも、付け根から切り取っていきます。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!植え替えの時期と方法とは?

鉢植えは2~3年に1回を目安に、2〜3月の新芽が芽吹く前までの間で1回り大きな鉢に植え替えていきます。準備する土や手順は、植え付け時と同じです。

ユスラウメ(梅桃)の育て方!収穫の時期と方法とは?

実が付き過ぎると、翌年の実付きが悪くなるので、余裕があるときは5月に適宜摘果していきます。その後、6~7月に真っ赤に実が熟したら、収穫のタイミング。収穫した実は、早めに生のまま食べるか、果実酒やジャムに加工して楽しんでみてください。

ユスラウメ(梅桃)の増やし方!挿し木の時期と方法とは?

ユスラウメは、種まきや挿し木で数を増やすことができます。種まきの時期や方法は、上記でご紹介した通りです。

挿し木

6~7月が挿し木の適期です。前の年に伸びた元気のよい枝を、10~15cmほどの長さに切り取って、赤玉土(小粒)など挿し木用の土に挿していきます。根が生えやすいよう、土に挿す前に発根剤をぬっておくとよいですよ。

ユスラウメ(梅桃)の栽培で注意する病気や害虫は?ふくろみ病とは?

本来、ユスラウメは丸く真っ赤な実を付けます。しかし、ふくろみ病にかかると、葉っぱがマメのように楕円形で折れ曲がり、淡い緑色に変色します。実が変形してからでは対処のしようがないので、まずは実を全て取り除いていきます。

そして、11月以降の葉っぱが落ちた休眠期に石灰硫黄合剤やホーマイコーとなどの休眠期防除剤を散布して予防していきます。

ユスラウメ(梅桃)の育て方のポイントは?

日当たりと水はけのよい場所に植え付けることが大切です。耐暑性・耐寒性ともに優れ、どんな環境でも育ちますが、日当たりが悪いと実付きが悪くなってしまいます。また、湿度が高い環境は虫や病気の被害にあいやすくなります。

花言葉やつける実にも輝きを持つユスラウメ(梅桃)を揷し木で増やそう

花も実も美しいユスラウメは観賞価値が高く、特に鈴なりになる実は生食でも甘酸っぱくてジャムや果実酒に加工して楽しめます。

また、樹高も高くならないことから、手入れも簡単。初心者にも育てやすい果樹なんですよ。食べられる実がなる木を植えてみたいけれどちょっと自信がない…という人は、ユスラウメを育ててみてはいかがでしょう?

初回公開日: 2016年05月09日