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ハオルチアの増やし方|株分けや葉挿しなどの代表的な4つの方法とは?

光を通すプニプニの葉っぱがかわいらしい「軟葉系」と、鋭くとがった葉っぱの「硬葉系」、2つのおもしろい見た目が特徴のハオルチア。品種が豊富なぶん、同じものにはなかなか出会えません。増やし方を知っておくと、お気に入りをたくさん飾って楽しめますよ。今回は、株分けや葉挿しなど、ハオルチアの増やし方をご紹介します。

ハオルチアは増やせるの?方法は?

ハオルチアは、「株分け」「葉挿し」「根挿し」「種まき」と、4つの繁殖方法で増やせる植物です。

株分けとは、ハオルチアをいくつかに分割してそれぞれを苗として育てる増やし方です。これに対して、葉挿しは葉っぱ、根挿しは根から新しい苗を作ります。種まきは、花が咲いて手に入った種をまいて育てる方法です。

作業の手順や苗が育つまでの期間はそれぞれの方法で異なるので、これからご紹介する手順を見て、自分にあったものを選んでみてくださいね。

ハオルチアの増やし方① 株分けの方法は?

ハオルチア8

ハオルチアの繁殖方法で最もメジャーなのが株分けです。根元につく「子株(こかぶ)」と呼ばれる小さなハオルチアを切り離し、別の鉢に植えて育てます。

子株にはすでに根が生えて生長する準備ができているので、植え替えたあと枯れる心配が少ないんですよ。

株分けに必要なグッズ

  • 剪定バサミかナイフ
  • 子株を植える鉢
  • 多肉植物用培養土
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • ビニールシートか新聞紙

株分けの手順

  1. 水やりを控え、ハオルチアの土を乾燥させる
  2. 作業する場所にビニールシートを敷く
  3. 新しい鉢の底穴に鉢底ネット、鉢底石を順に敷く
  4. 土を鉢の1/3ほど入れる
  5. 元の鉢からハオルチアを引き抜き、植物の根についた土を手でやさしく揉んで落とす
  6. 太い根だけを残すように、根をつけながら子株をナイフで切り離す
  7. 新しい鉢の中心にハオルチアの子株を置き、縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
  8. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませる

子株を無事に植えられたら、直射日光の当たる場所に置き、水やりをせずに管理します。すぐに水をあげると、子株の根は腐ってしまいます。作業後3〜4日たってから、水やりをスタートしましょう。

根が土に定着して、生長し始めたら増やすのに成功したといえます。

ハオルチアの増やし方② 葉挿しの時期と方法は?

エケベリア 多肉植物 葉挿し 葉っぱ 増やし方

ハオルチアの葉を土に挿し、新しい苗を育てる方法が葉挿しです。

成功のポイントは、土の生えぎわに近く、よく育った葉っぱを使うこと。成長力のないだと、葉っぱにたくわえられた養分が少なく、新しい苗に育ちません。

葉挿しに必要なグッズ

  • 小さな容器
  • 多肉植物用培養土
  • 新聞紙

葉挿しの手順

  1. 根元の近くの葉っぱを指でつまみ、付け根から取り外す
  2. 取り外した葉っぱを新聞紙の上に置き、風通しのよい場所で1週間ほど乾燥させる
  3. 小さな容器に多肉植物用培養土を入れる
  4. 斜めにつきさすように、葉っぱの切り口を土に軽く埋める
  5. 水やりをせずに管理し、根と新しい芽が生え始めたら鉢へ植え替える

種類にもよりますがおよそ1.5~6ヶ月で根を生やし、さらに6~12ヶ月ほどで新しい芽が出てきます。新しい鉢に植え替えた3〜4日後から水やりをスタートします。

ハオルチアの増やし方③ 根挿しの方法は?

ハオルチア 根

ハオルチアの中でも「塊根花キリン(かいこんはなきりん)」や「玉扇(ぎょくせん)」など、限られた品種は根挿しで数を増やせます。独特の方法で、育っていく過程を見て楽しめますよ。

根挿しに必要なグッズ

  • 育苗ポット
  • 多肉植物用培養土
  • ビニールシートか新聞紙
  • 割りばし

根挿しの手順

  1. 水やりを控え、ハオルチアの土を乾燥させる
  2. 作業する場所にビニールシートを敷く
  3. 元の鉢からハオルチアを引き抜き、根についた土を手でやさしく揉んで落とす
  4. 「ゴボウ」のような太い根を根元から切り取り、日陰で1日乾かす
  5. 育苗ポットの8割ほど土を入れる
  6. 土の中心に割りばしで穴をあける
  7. 1cmほど土から出して、切った断面が上になるように根を土へ植える

水やりをせず、新しい芽が出るまで日の当たらない場所で管理します。5〜6ヶ月ほどで新しい芽が生えてきます。

ハオルチアの増やし方④ 種まきの時期と方法は?

ハオルチア 花

育てている種類や栽培環境によって異なりますが、ハオルチアはまれに白やピンクの花を咲かせます。そして、受粉し、ついた種を採取して数を増やせます。水をよく吸う土を使うのが成功させるコツです。

種まきに必要なグッズ

  • 育苗トレイなど底の浅い容器
  • 赤玉土(小粒)
  • 霧吹き

種まきの手順

  1. 種まきをする1週間前に、種を冷蔵庫に入れて冷やす
  2. 育苗トレイに土を入れる
  3. 種を5mm間隔でまく
  4. 種に土を被せず、全体に霧吹きで水を吹きかける

種まきが終わったら、土が乾かないようときどき水を吹きかけながら、明るい日陰で管理します。新しい芽が生えたあとは、土が乾いてから水を吹きかけるように切り替えましょう。

3〜7ヶ月ほどたち、十分な苗に生長したら、お好みの鉢にそれぞれ植え替えてくださいね。

ハオルチアはいつ増やしてもいいの?

思い立ったらすぐに色々な増やし方にチャレンジしてみたくなりますが、ハオルチアには繁殖に適した時期とそうでない時期があります。

ハオルチアは4〜6月か9〜10月が増やすのに適した時期です。この時期は生長が盛んで、どの繁殖方法であっても成功率が高まりますよ。時期を逃してしまったときは、適した時期までちょっと我慢してくださいね。

好きな場所にお気に入りのハオルチアを飾ろう

ハオルチア 窓辺

自分の気に入った観葉植物は、自然と色々な場所に飾りたくなるものではないでしょうか。ハオルチアは見た目がユニークなので、特にそんな気持ちが湧き上がってきますね。

日差しがそれほど当たらない場所でも育ち、飾りやすいのも嬉しいポイント。玄関やリビング、キッチンなど、好きな場所に飾って楽しんでくださいね。

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古い根は、茶色くしわがあります。新しい根は、白いです。古い根を取り除いてあげると良いでしょう。株分けは、ナイフなどを使用せずに手で分けることもできます。ナイフやハサミなどを使用する場合は、株ごとに殺菌液等で殺菌する必要があります。ナイフに付着した細菌を経由して、作業した株全てが感染してしまうおそれがあるからです。

更新日: 2023年04月13日

初回公開日: 2017年02月10日

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