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ハオルチアの種類|花が咲く時期や品種ごとの特徴は?

ハオルチアは、ロゼッタ状に葉っぱをつける多肉植物です。葉っぱの形は、尖っていたり、ぷにぷにしていたりと様々。中には平べったいユニークな形のものもあり、個性的なインテリアプランツとして活躍してくれます。小さいうえ、少しの日差しさえあれば元気に育つことから、多肉植物の入門編としてもおすすめです。今回は、そんなハオルチアとはどんな植物なのか、種類や花が咲く時期などをご紹介していきます。

ハオルチアの基本情報!花の色は?

多肉植物のハオルチアの画像
学名
Haworthia
科・属名
ツルボラン科・ハオルチア属
英名
Haworthia
原産地
南アフリカ
開花期
2~6月 ※種類による
花の色
白、ピンク
別名
ハオルシア

ハオルチアとは?どんな多肉植物?

多肉植物ハオルチア、青雲の舞の画像

ハオルチアは南アフリカを原産とするツルボラン科・ハオルチア属の多肉植物です。春と秋に生育期を迎えることから、園芸では春秋型の多肉植物に分類されています。

多肉植物は基本的に日光を好みますが、ハオルチアは乾燥した丘の低木や岩の割れ目など日の当たらない場所で育ちます。そのため、強い日差しが苦手です。近年は世界中で人気が高まってしまったため、インターネットオークションでも高値で取引されるようになり、生産者の盗難被害も相次いでいます。

名前の由来は?

学名の由来は、イギリスの植物学者Adrian H. Haworth(エイドリアン・ハウォース)氏の名前にちなんでつけられました。

ハオルチアの花が咲く時期は?

ハオルチア 花

種類や栽培している環境にもよりますが、ハオルチアは主に春~初夏にかけて花が咲きます。株の中心からヒョロリと長い茎が生え、先端に白やピンクの小さな花をつけますよ。

ハオルチアをいくつか育てているなら、授粉させて種を採取し、種まきをして育てて楽しめます。ただ花が咲く時期は決まっていないので、栽培に慣れてきてからチャレンジしてくださいね。

ハオルチアの種類や品種は?

ハオルチアの種類は、現在300種以上あるとされています。日々、たくさんの新種が発見され、未だにどれだけ仲間がいるのかは、はっきりとしていません。

ハオルチアを大きく分類すると、「窓」と呼ばれる透明な部分が丸い葉っぱの先端にある『軟葉系』と、硬く鋭い葉っぱがついた『硬葉系』の2種類があります。

あまりにもたくさんの種類があるハオルチア。今回は、代表的な種類を、軟葉系と硬葉系に分けてご紹介します。

軟葉系のハオルチア種類

ハオルチア・オブツーサ

ハオルチア 雫石 オブツーサ

一般的に知られる軟葉系の種類で、通称「雫石」とも呼ばれます。上部分が半透明で、内部に光がよく通る美しい葉をしているのが特徴です。

ハオルチア・レツーサ

ハオルチア 多肉 植物 多肉植物 

半透明の尖った葉をつける軟葉系の種類で、通称「寿」と呼ばれています。晩春には薄緑の筋が入った白い花を咲かせます。また、大型のものから小型のものまで多様なサイズがあるのも特徴です。

ハオルチア・クーペリー

オブツーサと似た形をしていますが、葉の頭が少し尖っているのが特徴です。「流星」という名前で流通しています。

ハオルチア・コレクタ

葉の先が半透明なのは他の種類と同じですが、葉の表面の模様が中折れやY字など複雑な形状をしています。

ハオルチア・ミラーボール

ハオルチア・オブツーサに似ていますが、葉が「ミラーボール」のように多面的で尖っています。半透明の茎の表裏には葉脈がはっきりと見えます。

ハオルチア・玉扇

オブツーサを原種とした品種で、葉っぱに丸みがあり、先端をバッサリ切り落としたような見た目をしています。また、オブツーサに比べて生長が遅く、小型でもあります。扇を広げたような見た目から名付けられました。

ハオルチア・万象

玉扇と同じく、葉っぱのところを水平に切り落としたようなユニークな姿が特徴の万象。生長が遅く、30年で高さ5cmほどしか大きくなりません。

そのためとても高価で、1株あたり3万円以上するのが基本。中には200万円を超えるものも流通しているんです。

ハオルチア・氷砂糖

葉の白い部分が多いことから名付けられた種類で、見た目がさわやかなことから人気があります。

ハオルチア・ピクタ

ピクタの特徴は、白い斑点でうめつくされた葉です。葉のサイズも他の種類に比べて大きく、存在感があります。

硬葉系のハオルチアの種類

ジュウニノマキ(十二の巻)

多肉植物ハオルチア、十二の巻の画像

硬葉系の代表種で、細長い葉を放射状に広げます。鋭い葉に白い横線が入っているのが特徴で、品種によって白線の横幅が違います。

ハオルチア・レイトニー

葉の先が尖っており、真っ赤に色づく硬葉系の人気種です。通称「ジニョン」という名前で流通しています。

ハオルチア・琉璃殿

硬く肉厚な葉っぱが重なりあうように生える琉璃殿。葉っぱは少しずつ位置がずれており、渦を巻いたような形をしています。クリーム色の斑が入る「瑠璃殿錦」という変種もありますよ。

ハオルチア・ニグラ

ニグラは、硬くゴツゴツした葉っぱを互い違いに重なり合わせて大きくなる硬葉系の品種です。葉っぱの表面に細かいイボのような突起がいくつもあり、ザラザラとした肌触りから「黒鮫」という和名をもちます。

ハオルチア・竜鱗

鋭い葉っぱが放射状に生える硬葉系の品種です。ただ、葉っぱにはすけ感があるので、見た目の重厚感はそれほどありません。葉っぱの表面に竜の鱗のような模様が入っていることが特徴です。

ハオルチアは種類の多い多肉植物

多肉植物ハオルチア、十二の巻の画像

ハオルチアは日陰でも元気に育つ多肉植物なので、インテリアプランツとして近年人気が高まっています。種類が豊富で、サイズや見た目にバリエーションがあることから、お部屋の雰囲気に合わせやすいのもポイントです。

多肉植物の中でも特に手入れが簡単なので、色々な種類を集めて寄せ植えで育てるのも楽しいですね。

更新日: 2020年04月08日

初回公開日: 2015年08月07日

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