茎の先へ穂のように紫色の花を咲かせるラベンダー。北海道の富良野にはラベンダー畑が広がり、夏になると多くの観光客が足を運びます。その花の上品な香りにはファンも多く、自分で栽培している人もたくさんいますよね。
今回は、そんなラベンダーの香りをじっくりと楽しめる、ポプリやサシェの作り方をまとめました。
ラベンダーポプリとは?
ポプリとは、フランス語の「pot-pourri」が語源で、「ごたまぜ煮」を意味しています。これは、香りのある花や葉っぱ、ハーブ、スパイス、木の実、果物の皮とともに保留剤を混ぜあわせてポプリが作られることに由来します。
全ての材料が乾燥させて作る「ドライポプリ」と、生の花を漬けて作る「モイストポプリ」の2通りの作り方があります。16世紀のイギリスでモイストポプリが作られはじめたとされ、その後ドライポプリが作られるようになりました。
18世紀のフランスやイギリスでは大流行し、美しい沈香壺に入れられて様々な香りが楽しまれていたんですよ。現代では、瓶づめにした香りのよいドライフラワーを指すことが多いです。
ラベンダーサシェとは?匂い袋のこと?
サシェとは、フランス語で「sachet」と書き、「乾燥させたハーブや香料を入れた小袋」と意味します。日本で言うところの、匂い袋のことで、服や下着を入れた引き出しに入れて香りを移したり、携帯して香水代わりに利用したりしていました。
ラベンダーのポプリの作り方
ラベンダーの香りには、リラックス効果があり、気持ちを落ち着かせ、ストレスを和らげる作用があるとされています。そんな香りを手軽に長い間楽しめるのがポプリです。手作りしたポプリは、小さな壺やかご編みのバスケットなどに入れて楽しめますよ。
作り方手順
- ラベンダーの花が最も美しくなる満開のタイミングで茎から刈り取る
- 茎ごとラベンダーを風通しのよい日陰で逆さまにつるすか、大きなバケツに花が上になるように入れておく
- 数日間そのまま放っておく
- 十分乾燥して軽く触ると花がポロッと落ちるようなら茎から花を摘み取る
- 新聞紙などの上に花を広げ、ゴミや虫など余計なものを取り除く
- 市販されている好みの保留剤やアロマオイル数滴とラベンダーの花を混ぜあわせる
- 密閉できる瓶などに入れて蓋をしてよく振る
- 1ヶ月ほど日陰で熟成させれば完成
ラベンダーのサシェの作り方
サシェは、紙や布製の袋にラベンダーのポプリを入れればすぐに完成します。ただ、せっかく手作りするなら、見た目のかわいらしさにはこだわりたいですよね。
市販の麻など通気性のよい布を巾着にしたり、三角錐の形に縫い合わせたりするとおしゃれなサシェが完成しますよ。ちりめん布でサシェをつくれば、和の雰囲気が演出でき、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれます。
ポプリやサシェを作ってラベンダーの香りに癒やされよう
ラベンダーを瓶詰めのポプリやサシェにすると、保存状態がよければ1~2年はじっくりとその香りを楽しめると言われています。作り方は簡単ですが、何よりも状態のよいラベンダーの花を見つけてくることが大切。
そんな香りのよいポプリを作るために、ラベンダー畑の収穫イベントに参加する人もたくさんいるんですよ。自分で作ると色々な容器に入れて楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
更新日: 2018年09月14日
初回公開日: 2016年05月02日