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オオシマザクラ(大島桜)とは?実や葉の特徴や花言葉、育て方は?

桜には、いろいろな種類があり、花の色や姿は様々です。中でもオオシマザクラは、葉っぱが桜餅に、木材が茶筒などの工芸品に使われ、私たちの身近なものに多く関わっている桜です。また、潮風に強く、育てやすいことでも知られています。今回は、オオシマザクラのとはどんな花木か、実や葉っぱの特徴、花言葉、育て方についてご紹介します。

オオシマザクラ(大島桜)の花言葉と由来は?

『純潔』『心の美』『優れた美人』

ソメイヨシノよりも大きな白い花を咲かせるオオシマザクラ。可憐な姿と、香りのよい花にちなんで、「純潔」「心の美」という花言葉がつけられました。

オオシマザクラ(大島桜)の学名・原産国・英語

学名
Prunus lannesiana var. speciosa
Cerasus speciosa
科・属名
バラ科・サクラ属
英名
Ooshimazakura
Oshima cherry
原産地
日本
開花期
3~4月
花の色
白、薄ピンク
別名
薪桜(タキギザクラ)
餅桜(モチザクラ)

オオシマザクラ(大島桜)とは?どんな花木?

オオシマザクラ 地植え 花 桜

オオシマザクラは、伊豆大島など伊豆諸島、房総半島に自生する桜の1種です。伊豆大島には、樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されています。

幹の直径は50~200cm、樹高は10~15mほどに生長します。他の桜よりも強い香りを放つ花を、3~4月に咲かせます。葉っぱが出ると同時に花が咲くことが特徴です。桜の代表品種、ソメイヨシノはオオシマザクラと江戸彼岸桜を交配して生まれました。

自生地が海沿いであることから、潮風に強く丈夫で、街路樹や公園樹によく用いられています。また、磨くと光沢が出ることから、樹皮や木材や工芸品や家具の材料にされ、古くは浮世絵の版木にも使われていました。

オオシマザクラ(大島桜)の実や葉の特徴は?

オオシマザクラ 地植え 実 葉 桜

多くの桜が結実しない中、オオシマザクラは5~6月に赤い実をつけます。実は、さくらんぼの1/4~1/2ほどの大きさで、熟すと黒くなります。さくらんぼよりもえぐみが強いことから、生食には向きません。食べるなら、ジャムなどに加工するのがおすすめです。

葉っぱは、5~10cmで、縁に細かいギザギザがあります。香り成分であるクマリンを多く含んでおり、表面に細かい毛がないことから、塩漬けにして香りを楽しみながら食べられる桜餅に利用されます。

オオシマザクラ(大島桜)の育て方のポイントは?

定期的に害虫駆除の消毒を行い、日当たりのよい場所で育てることがポイントです。桜を育てたことがない方は、まずオオシマザクラから取り組んでみるのがおすすめですよ。ただ、他の桜同様、害虫の被害にはあいやすいので、注意してください。

オオシマザクラ(大島桜)の苗植えの時期と方法は?

地植え 苗木 植え付け 植え方

オオシマザクラは、11~12月上旬か、2月下旬~3月上旬が苗植えの適期です。冷たい風や霜に当たると株が弱ってしまうので、寒い地域は春の植え付けがおすすめです。

鉢植えは、苗木よりも1回り以上大きな鉢に苗を植えます。地植えは、深さ50cmほどの植え穴を掘り、根についた土を崩さずに植え付けましょう。生長すると移植を嫌うので、広いスペースを確保すると安心です。

オオシマザクラ(大島桜)の土作り・水やり・肥料の与え方

庭木 地植え 土 苗木 植え付け

土作り

水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)4:腐葉土3:黒土3か、赤玉土(中粒)5:川砂3:腐葉土2の割合で混ぜた土がおすすめです。地植えは、植え付ける2週間ほど前に、植え穴を掘って、腐葉土や堆肥を掘りあげた土に混ぜておきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。5~7月は、生育期でたくさんの水を必要とするので、土の状態をよく観察しておきましょう。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

ゆっくりと効く緩効性化成肥料と堆肥を土作りのタイミングで混ぜあわせておきます。そして、2~3月と、5~6月に同じ肥料か、油かすなどの有機肥料を株の回りに施します。

オオシマザクラ(大島桜)の剪定の時期と方法は?

挿し木 増やし方 剪定 切り戻し (1)

オオシマザクラは、どの品種であっても切り口から病気にかかりやすくなっています。そのため、12~3月の休眠期に、地表近くから生えているヒコバエや、幹から出ている細い枝を剪定しましょう。太い枝を切り落としたときは、切り口に癒合剤や接ぎロウを塗って、病気の感染を予防します。

オオシマザクラ(大島桜)の植え替えの時期と方法は?

鉢植えは、根詰まりを起こさないよう2~3年に1回、12~2月に植え替えをします。割り箸などを使って掘りあげた株の根についた土をていねいに落とし、1回り大きな鉢に植え替えます。手順は、植え付け時と同じです。

オオシマザクラ(大島桜)の栽培で注意する病気や害虫は?

虫除け 水やり 防虫 葉水 霧吹き スプレー

てんぐ巣病

カビに寄る伝染病の1種で、枝の一部がコブのように膨れ、底からホウキのように細かい枝がたくさん生えてきます。ほかの花木にも被害を及ぼす病気で、一度かかると回復しないことから、病気にかかった枝は根元から取り除きます。切り口には、癒合剤を忘れずに塗ってください。

アメリカシロヒトリ

幼虫の毛虫が枝に巣を作り、葉を食べてしまう害虫です。また、さらに卵を産み付けることで毎年発生します。幼虫を見つけたら、1週間おきに2~3回、スミオチンやオルトランなどの薬剤を散布して駆除していきます。

オオシマザクラはソメイヨシノの元となった桜

オオシマザクラ 地植え 花 桜

桜の代表品種であるソメイヨシノは、オオシマザクラが交配親となっています。また、フユザクラはオオシマザクラとマメザクラが交配して作られたなど、ほかにも多くの桜の品種の親株となっています。丈夫で育てやすいことから、お庭で桜を楽しみたい方は、オオシマザクラを栽培するのがおすすめです。

初回公開日: 2015年12月04日