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チコリとは?栽培方法や花言葉は?

昔からヨーロッパでは体によいハーブとして知られるチコリ。ヨーロッパでは、日常的に食べられているポピュラーな野菜です。花や若芽には苦味があり、サラダの付け合せによく合いますよ。今回は、そんなチコリとはどんな野菜なのか、栽培方法や花言葉についてご紹介します。

チコリの花言葉とは?

『待ちぼうけ』『節約』

チコリのドイツ名「ウェグワート」は、「道端で待ちわびる人」という意味があります。これは、チコリの青い花色が、泣きながら恋人を待ちわびる少女の涙の色であることに由来します。この伝説から、「待ちぼうけ」という花言葉が付けられました。「節約」は、戦時中のヨーロッパで、チコリの根を炒ったものがコーヒーの変わりとして使われたことに由来します。

チコリの学名・原産国・英語

学名
Cichorium intybus
科・属名
キク科・キクニガナ属
英名
Chicory
原産地
ヨーロッパから中央アジア
開花期
5~9月
収穫期
若芽:3~5
花:5~9月
別名
菊苦菜(キクニガナ)
チコリー

チコリとは?どんな野菜?

チコリ

チコリは、キク科・キクニガナ属に分類される多年草で、ヨーロッパから西アジアにかけて自生しています。ヨーロッパでは、サラダに加えられる定番の野菜として一般に親しまれています。また、根を刻んで炒ったものは、たんぽぽコーヒーのように飲み物にもなります。

野菜として栽培するときは、花が咲く前の若芽を収穫して楽しみますが、そのまま放っておくと、草丈は100~150cmに生長します。そして、5月頃からデイジーに似た一重で薄い青色の花を咲かせます。1つ1つの花は1日で枯れてしまいますが、次々と花を咲かせることで、長く花期が楽しめます。

チコリのハーブしての効果・効能は?

チコリに含まれる成分は、イヌリンという水溶性食物繊維とチコリ酸です。イヌリンをはじめとする食物繊維は、腸の蠕動運動を活発にするだけでなく、老廃物を体外に排出するのを助ける働きがあります。この作用から、便秘や動脈硬化の改善などに効果を発揮します。また、チコリ酸には、肝機能を高め、解毒作用を促す働きがあります。肝機能が聖女に働くことで、膵臓や胆嚢、腎臓の働きがよくなるとされていますよ。これらの効能から、チコリの根はハーブとして古くから民間療法に利用されてきました。

チコリの栽培方法!育て方のポイントは?

涼しく、直射日光の当たらない場所で育てることは、チコリの栽培のコツですl.高温多湿に弱く、株が蒸れると腐って枯れてしまうので注意してください。

チコリの種まきの時期と方法は?

チコリの種まきの適期は9月です。育苗ポットで苗を育て、その後鉢や地面に植え替えていきます。

  1. 3号の育苗ポットに市販の種まき用培養土を入れる
  2. 育苗ポットに種を数粒ずつばらまく
  3. 発芽したら、葉っぱが触れ合わない程度に弱い芽を間引く
  4. 本葉が2~3枚に生長したら、生育のよいものを1株残して、ほかを間引く
  5. 草丈が10cmほどになったら、鉢やプランター、地面に植え替える

チコリの苗植えの時期と方法は?

チコリは、根を深くまで伸ばすので、深さのある容器を準備したり、地面を深く耕したりしておきます。

鉢・プランター

深さ30cmの10号鉢に1~2株、60cmプランターで2~3株が植えて受けの目安です。

  1. 鉢底石を敷く
  2. 市販の野菜用培養土を容器の縁からした2~3cmほどのところまで入れる
  3. スコップで苗よりも1周り大きな植え穴を掘る
  4. 根に付いた土は崩さず、植え穴に苗を置く
  5. 周りに土を入れて株を安定させる
  6. 株元の土を手で軽く押さえ、たっぷりと水やりをする

地植え

直射日光が当たらず涼しい場所を選んで植え付ける準備をすすめていきます。アルカリ性で水はけのよい土を好むので、土作りがうまく栽培できるかの決め手になってきます。

  1. 植え付ける2週間前に、深さ30cmほど土を耕す
  2. 1㎡あたり100~200g(コップ1~2杯くらい)の苦土石灰を混ぜ込む
  3. 1週間寝かせる
  4. 土に堆肥や腐葉土を2~3割混ぜ込んで土の水はけを調節する
  5. あわせて有機肥料を加える
  6. 株同士の間隔が25~30cm空くよう、苗よりも1周り大きな植え穴を掘る
  7. 苗の根に付いた土は崩さず植え付ける
  8. 苗の株元を押さえ、株ごとにたっぷりと水やりをしていく

チコリの水やり、肥料の与え方は?

水やり

多湿の環境で株が蒸れると弱ってしまいます。地植えは降雨のみで育て、鉢やプランター植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

植え付け時に肥料を施した後は、月に1~2回液体肥料を与えていきます。ただし、軟白栽培をするときは、肥料を与えなくてかまいません。

チコリの軟白栽培の収穫時期と方法は?

軟白栽培をするときは、初夏に種をまき、9月~11月の中旬に根元から3~5㎝くらい残して葉を切ってください。そして、株を根っこから掘り上げます。50cmくらいの穴を掘ってワラを敷き、1cmくらいの厚さに土を戻したら、掘り上げた株を再び植え付けてもみ殻で覆い、さらにシートとワラを被せます。風通しのよいところで管理して、1ヶ月くらいしたら、株ごと掘り上げて収穫してください。

チコリの収穫の時期と方法は?

緑化栽培のときは、若い葉っぱを適宜摘み取って収穫していきます。草丈が20~30cmに生長したら、刈り取るタイミング。下葉をハサミで切り取っていき、枯れてきたら株ごと収穫します。

チコリの花も収穫して楽しめる

チコリ 花

チコリはキク科の植物で、花も美しい姿をしています。咲いた花は収穫して、エディブルフラワーとして楽しむこともできるんですよ。野菜としても、観賞用としても楽しめるチコリは、家庭菜園でも育てやすい植物です。自分好みの楽しみ方で、チコリの魅力を味わってみてくださいね。

更新日: 2016年06月28日

初回公開日: 2016年06月28日

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