グランドカバーとは?種類や植え方、人気の植物12選

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グランドカバー
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庭の広いスペースはもちろん、庭に作った小道沿いや敷石の間など、ちょっとした空きスペースに何か植えたいと思っていても、何を植えていいのかわからないことってありますよね。そんな方におすすめしたいのが、グランドカバープランツです。愛らしい花が咲くもの、葉が美しいものなど種類や特徴もさまざま。今回は、グランドカバーとは何か、日陰に強い植物やハーブ、多年草、踏んでも大丈夫な植物などの特徴をもった種類の植物を12種、ご紹介します。

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グランドカバーとは?

シロツメクサ グランドカバー

グランドカバーとは、ガーデニングに置いて、文字通り地面を覆う植物のことです。スポーツをする芝生もグランドカバーの一種で、グランドカバープランツとも呼ばれます。

主に、草丈が低い、横に広がるといった性質をもち、地面を緑一面にしたり、花を咲かせたりします。ほふく性の植物を植えることが多いですが、フェンスや塀にはわせる、つる性の植物を植えることもあります。

また、グランドカバーを植えると、雑草が生えにくくなるので、お庭の見栄えがよくなるだけでなく、管理が楽になるというメリットも魅力の1つです。

グランドカバーの種類は?どんな特徴がある?

グランドカバープランツは、以下の5つの特徴を求めて植えることが多いです。庭の広さや日当たり、ガーデニングとしての色合いなどを考慮して、好みのグランドカバープランツを植えてみてくださいね。

常緑植物 通年、緑色の葉っぱをつけている、芝生の代わりになる
多年草 毎年花を咲かせる
ハーブ 収穫して、食用にできる
耐陰性が高い 日陰に強く、暗い場所でも育てられる
耐久性が高い 踏まれることに強いが、踏み過ぎると枯れる

■ 日陰に強い

1. リュウノヒゲ(龍の髭/竜の髭)

リュウノヒゲ  蛇の髭 龍の髭  ジャノヒゲ

リュウノヒゲは、草丈10~30cmほどの常緑の宿根草です。冬でも枯れずに葉っぱをつけ、初夏には、薄紫色の花を咲かせ、晩秋には青い小さな実をつけます。耐陰性があるので日陰でもよく育ち、病気に強く育てやすいのが特徴です。

過湿になると枯れやすいので、水のやりすぎには注意してください。植え替えの必要はなく、株分けで増やすことができますよ。

2. リシマキア・ヌンムラリア “オーレア”

リシマキア・ヌンムラリア 葉っぱ

リシマキア・オーレアは、サクラソウ科の常緑多年草です。耐陰性のある明るい黄緑色の葉っぱが特徴的で、5~6月に小さな黄色い花を咲かせますが、葉っぱの方が目立って花は、あまり目立ちません。

少し湿り気のある、肥沃な土を好むので、元肥として緩効性肥料を施してから植え付けてください。土が乾き始めたら、たっぷりと水やりをしましょう。3月上旬~5月中旬と、10月上旬~11月中旬が植え付け、植え替えの適期です。

3. アジュガ

アジュガ

アジュガは、日当たりの悪い場所でもよく育つシェードガーデンです。丈夫で育てやすく、4~6月に青い花を咲かせます。遠くから見ると、ブルーのじゅうたんのような青い花びらを咲かせます。

3~6月上旬、9月中旬~11月上旬が植え付け、植え替えの適期です。水はけと保湿性のよい土を好み、地植えに水やりは特に必要ありません。春から初夏にかけて緩効性肥料を置き肥するか、液体肥料を施しましょう。

■ ハーブ

4. タイム

クリーピングタイム

タイムは、古代ローマ時代から薬用や食用として栽培されてきた、歴史あるハーブです。5~7月には、ピンクや白の可愛らしい小花を咲かせます。タイムといっても、クリーピングタイムやシルバータイムなど、効果効能や利用方法もさまざま。環境や好みに合うハーブを探してみてくださいね。

日当たりと水はけ、風通しのよい、乾燥気味の土地を好みます。地植えにする場合は、水やり、肥料は必要ありません。

酸性土壌が苦手なので、植え付ける2カ月前に苦土石灰で土を中和させておくのがおすすめです。
植え付け、植え替えは3~4月、9~10月が適期で、挿し木や取り木で数を増やします。

5. アップルミント

アップルミント ミント

アップルミントは、爽やかなリンゴの香りのするミントです。とても丈夫で繁殖力が高く、グランドカバーとしても人気があります。5~9月頃に、白か薄ピンク色の花を咲かせます。ただ、繁殖力が高く他の植物を駆逐する恐れがあるので、植える場所をよく選び、仕切りなどで区切るのがポイント。

4~5月か、9~10月頃が植え付けの適期です。地植えの場合、特に水やりや肥料は必要ありません。増やし方も簡単で、挿し木、株分け、種まきでどんどん増やせますよ。

6. オレガノ

オレガノケントビューティー GSオリジナル

オレガノは、丈夫で育てやすいハーブの1つです。淡い緑色の葉っぱをつけ、初夏から秋にかけては、ピンクの花を咲かせます。

4~6月か、9~10月頃、日当たりと風通しのよい場所に植え付けます。多湿に弱いので水のやりすぎには注意してください。植え付けの際、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおくと安心です。種まき、株分け、挿し木で簡単に増やせますよ。

■ 多年草

7. プラティア・プベルラ(スターラベンダー)

プラティア・プベルラ スターラベンダー カゴ

プラティア・プベルラは、別名スターラベンダーとも呼ばれる多年草です。5~6月に薄紫や白色の小さな星形の花を咲かせます。可憐な花姿から女性に人気の植物です。

やや湿り気のある土を好み、高温を嫌うので、気温と水やりに注意しながら風通しのよい場所に植え付けます。肥料は、植え付け前に緩効性肥料を施し、開花時期に液体肥料を施してください。

8. ツルニチニチソウ(蔓日々草)

ツルニチニチソウ

ツルニチニチソウは、ニチニチソウのような花を咲かせる多年草です。ニチニチソウよりも幅広で葉に美しい光沢があり、白や黄、青紫や赤紫色の花を咲かせます。葉っぱに斑が入っている品種が特に人気です。

つる性のため、壁や石垣から垂らして育てるのも楽しそうですね。春になると、紫色の花を咲かせま、日当たりがよく、肥料を控えめにすると花つけがよくなりますよ。長く伸びた枝には花がつかないので、冬に傷んだ枝を刈り込み、その枝を使って挿し木などをします。3~5月か、9~10月頃が植え付けの適期です。



9. タイリンウツボグサ

タイリンウツボグサ セイヨウウツボグサ

タイリンウツボグサは、シソ科ウツボグサ属の植物です。ウツボグサの仲間で、丈夫で育てやすいのが特徴です。5~7月頃、赤紫、ピンク、白色をした大きな花を咲かせます。

日当たりと風通しのよい場所を好むので、梅雨時の蒸れに注意して植え付けます。春と秋に1回ずつ緩効性肥料を施し、開花後の花がらを摘むようにすると、わき芽が伸びて再び開花しますよ。春か秋に株分けをするか、梅雨時期に挿し芽で増やせます。

■ 踏んでも大丈夫

10. クラピア

クラピア 岩垂草) グランドカバー スーパーイワダレソウ

クラピアは、芝生に変わるグランドカバーとして人気の植物です。踏んでもチクチクしないので、お子さんが裸足で走り回っても安心です。乾燥に強く、根が深く伸びるので、生長すると夏でも水やりの必要がありません。 5~10月頃には、白か薄いピンクの花を咲かせます。

6~8月が植え付けの適期です。植え付け前に緩効性肥料を元肥として施し、植え付け後の最初の2週間は、水やりをしてください。一度カーペットのように広がって雑草が生えにくくなるまで、しばらく雑草の刈り取りが必要です。



11. ヒメイワダレソウ(リピアカネスケンス/姫岩垂草)

ヒメイワダレソウ

ヒメイワダレソウは、丈夫で生長が早く、ほとんど手間がかからない植物です。草丈が低く、グランドカバーに向いています。耐寒性が高く、寒冷地でも栽培できますよ。6~9月になると、小さな白い花を咲かせます。

日当たりと水はけのよい場所を好み、特に肥料もいりません。雑草を駆逐するほど繁殖力が高く、他の花と一緒に植えてしまうとヒメイワダレソウが広がりすぎる可能性があるので気をつけてください。冬に枯れますが、春にはまた芽を出します。

12. クローバー(シロツメクサ)

シロツメクサ クローバー

クローバーは、葉が柔らかく踏んでも大丈夫な植物です。四つ葉のクローバーや4~5月に咲かせる白い花が有名ですが、グランドカバーとしても人気があります。

春と秋に種をまくか、3~4月に苗を植えてます。日当たりと水はけのよい土を好みます。乾燥気味に育てるのがコツで、しおれてしまったら水やりをしてください。



手間のかからないグランドカバーで緑を増やそう

ガーデニングをする人にとって、雑草取りは面倒な作業の1つですよね。薬剤を使うと他の植物に影響が出たり、毎日腰をかがめて雑草取りをしたりするのも大変です。

グランドカバープランツは、雑草を抑えて生長するだけではなく、土の乾燥や流出、照り返しの防止、雨による泥はねの防止など、思った以上の効果をもたらしてくれますよ。

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