日当たりの悪いシェードガーデンや、芝生代わりのグランドカバーなど、ガーデニングの様々な場面で活躍してくれるアジュガ。春から初夏にかけて咲く青やピンクの花も、かわいらしく上品な印象を庭に与えてくれます。今回は、アジュガの花言葉やチョコレートチップなどの種類についてご紹介します。
アジュガの花言葉とは?
『心休まる家庭』『強い友情』
親株から伸びたランナーの先に子株を付け、一斉に花を咲かせる姿が、家族を連想させることから、「心休まる家庭」という花言葉が付けられました。
「強い友情」という花言葉は、人が両手を広げているような花姿にちなんでつけられました。
アジュガの花の色や別名は?
- 学名
- Ajuga reptans
- 科・属名
- シソ科・キランソウ属
- 英名
- Bugle
Ajuga
- 原産地
- ヨーロッパ・中央アジア
- 開花期
- 4~5月
- 花の色
- 青紫、青、ピンク
- 別名
- アジュガ・レプタンス
西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)
西洋金瘡小草(セイヨウキランソウ)
アジュガとは?どんな花を咲かせる?
アジュガは、ヨーロッパから中央アジアの広い地域に分布するシソ科の植物です。ガーデニングでは主にヨーロッパ原産のレプタンスが栽培されます。
草丈は10~30cmで、茎を四方にはわせ、先端に子株を付けながら広がっていく性質をもちます。また、1日1時間しか日に当たらなくても育つほど、日陰に強く、シェードガーデンやグランドカバーによく利用されています。
4~6月になると、まっすぐ上に伸びた茎の先に、1~2cmほどの小さな花をたくさん咲かせます。
名前の由来
日本固有種のジュウニヒトエ(十二単)やキランソウの近縁種のため、ヨーロッパ原産のレプタンスは、別名:西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)、西洋金瘡小草(セイヨウキランソウ)と呼ばれるようになりました。
アジュガの花の種類は?
キランソウ属の植物は、ヨーロッパから中央アジアに約40種、日本に8種ほどが自生しています。自生種は野生化しているのに対して、レプタンスは、園芸品種と同様にガーデニングに利用されています。今回は、キランソウ属の種類と、アジュガ・レプタンスの園芸品種をいくつかご紹介します。
金瘡小草(キランソウ)
日本の在来種で、3~5月に濃い青紫色の花を咲かせます。墓地の周辺に植えられていることが多く、地面をはう様子から、「地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)」という別名をもっています。葉は、咳や痰、下痢止めの民間薬として用いられてきました。
十二単(ジュウニヒトエ、アジュガ・ニッポネンシス)
花が何枚も重なって咲く様子が、十二単の着物姿を連想させることから名前が付けられたキランソウ属の種類です。日本在来種で、木の下や道端で見かけることができます。
アジュガ・レプタンス ‘チョコレートチップ’
草丈5~8cmの小型品種です。チョコレートを思わせる濃い茶色の葉っぱをロゼッタ状に付け、4~5月には青紫の花を付けます。他の品種より小さくかわいらしい姿から、高い人気を誇っています。
アジュガ・レプタンス ‘マルチカラー’
冬はピンクから赤色、夏は緑や白と、葉の色が季節に合わせて変化する品種です。「レインボーカラー」や、「トリカラー」といった名称で流通していることも。
アジュガ・レプタンス ‘キャトリンジャイアント’
花の咲く茎を伸ばすと、草丈が30cmほどになる大型種です。通常のアジュガ・レプタンスの3倍ほどの大きさなので、チョコレートチップを育てている人は、特に驚いてしまうかもしれませんね。ボリュームのある花を咲かせたい方におすすめです。
アジュガは庭造りにかかせないグランドカバープランツ
横に広がって伸びるアジュガは、日陰の庭を緑色に彩ってくれる頼もしい存在です。また、四方八方に茎やランナーをよく伸ばし、放っておいてもどんどん生長していきますよ。
ただ、丈夫すぎて他の植物に悪い影響を与えてしまうことも。グランドカバープランツとして植え付ける前は、他の植物と分けた場所を決めておくと安心ですね。
更新日: 2021年04月07日
初回公開日: 2015年10月09日