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ひょうたん(葫蘆/瓢箪)とは?風水での意味や花の季節は?

日本には縄文時代に伝わり、古くから人々の生活に関わってきたヒョウタン。原産地のアフリカでは食べられているそうですが、苦味が強いことから日本では乾燥させて容器や装飾品などに加工されることが多いですよね。今回は、ひょうたんとはどんな植物なのかや、風水での意味、花の季節などについてご紹介します。

ひょうたん(葫蘆/瓢箪)の花言葉とは?

『幸福』『平和』『繁栄』『利得』『夢』『円満』『手に負えないほどの重さ』。

ひょうたんには、たくさんのポジティブな花言葉が付けられています。これは、末広がりなその実の姿から、古くから縁起のよいものとされ、お守りや魔除けに使われていたためです。中でも「繁栄」という花言葉は、つるがよく伸びてたくさんの実を付けることにちなんでいます。

ひょうたん(葫蘆/瓢箪)の学名・原産国・英語

学名
Lagenaria siceraria var. gourda
科・属名
ウリ科・ユウガオ属
英名
Gourd
原産地
アフリカ
開花期
7~9月
花の色
別名
瓢箪(ヒョウタン)
葫蘆(コロ)
瓢(ヒサゴ)
なりひさご
ふくべ

ひょうたん(葫蘆/瓢箪)とは?どんな花を咲かせる?

ひょうたん 花

ひょうたんとは、ウリ科・ユウガオ属に分類されるつる性の一年草です。最古の栽培植物の1つで、アフリカから食用や加工材料として全世界に広まったといわれています。

長くつるを伸ばして生長し、夏から秋にかけて縁にフリルがきいた白い花を咲かせます。花は、夕方から朝にかけて咲く夜開性です。その後、結実すると独特の形をした実をたくさん付けます。くびれた形の実がよく知られていますが、実の大きさは品種によって様々で、長さが5cmくらいのものから2mを超える大きなものまであります。

収穫した実は、原産地のアフリカでは食用にされますが、日本では実を乾燥させて水筒やお酒を貯蔵する容器に利用されます。また、同じウリ科のスイカやカボチャの台木として、接ぎ木に使うこともあります。

名前の由来

中国の思想家孔子の弟子が、汁物を入れる瓢(ひょう)とごはんを入れる箪(たん)だけを持っていたので、それを孔子が論語で例え、「箪瓢(たんひょう)」といわれるようになりました。これが平安時代に逆転して、「瓢箪(ひょうたん)」と呼ばれるようになったのだそうです。

ひょうたん(葫蘆/瓢箪)の風水での意味は?

ひょうたん お守り

風水において、ひょうたんは王道の開運アイテムとなっています。置いておけば、その家の中の気の巡りが活性化され、悪い気を吸収して弱めてくれる「化殺」の力があるんだとか。特に柱や梁など家の角にぶら下げておくと、効果が高まりますよ。また、末広がりの形をしていることから縁起がよく、中によい気を溜めるとされています。健康運や金運アップの効果があり、お守りのモチーフとしてもよく用いられていますよね。

ひょうたん(葫蘆/瓢箪)の種類や品種は?

ひょうたん

ひょうたんには、公に品種と呼べるものはないそうです。ただ、それぞれ実の特徴から、豆ヒョウタン、大瓢などとサイズで種類を分けることもあります。以下に、それぞれの特徴をまとめました。

千成ひょうたん

上下が丸くくびれのある、一般的なひょうたん型をした10cm前後の小型な種類です。栽培がしやすく、園芸では人気があります。

百成ひょうたん

実が10~15cmほどの中型サイズで、1株でたくさんの実を収穫できることが特徴です。 育てやすく、一般によく流通しています。

豆ひょうたん

実が2〜3cmほどの小さなひょうたんです。キーホルダーなど装飾品の加工用として広く栽培されています。ただし、肥料を与え過ぎると実が大きくなるので、栽培時には注意が必要です。

大長ひょうたん

とても大きくなる種類で、実は最大2mほどに生長します。 細長い棒のような形をしており、収穫した実は室内装飾グッズとして楽しまれます。

鶴首ひょうたん

実が20~30cmほどのひょうたんです。上部が細く長くなり、下部が丸く膨らんだ形をしていることから、名付けられました。

収穫したひょうたん(葫蘆/瓢箪)は加工して楽しもう

ひょうたん

ひょうたんは、古くから縁起のよいアイテムとして扱われ、世界各地の神話や物語に登場します。西遊記で、孫悟空がひょうたんに吸い込まれるエピソードを知っている方も多いのではないでしょうか。そんなひょうたんは、自宅でも栽培し、加工して楽しむことができるんですよ。ただ、種類によっては苦味成分が毒となる場合も。加工するときは、口に含まないよう気をつけてくださいね。

更新日: 2016年02月23日

初回公開日: 2016年02月23日

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