イランイランの精油の効果・効能！香り、花言葉、苗植えの育て方は？

エッセンシャルオイルや香水の原料として知られるイランイラン。女性の魅力を引き出す香りがするとされ、女性に人気がありますよね。今回は、イランイランの精油の効果・効能や香り、花言葉、苗植えの育て方などについてご紹介します。

イランイランの木の花言葉は？

『誘惑』『乙女の香り』

甘くて少しスパイシーな香りのする花を咲かせ、インドネシアでは新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花を散りばめます。この花の香りや風習が花言葉の由来となっています。

イランイランの木の学名・原産国・英語

学名

Cananga odorata

科・属名

バンレイシ科・イランイランノキ属

英名

Ilang-ilang

原産地

熱帯（ヒマラヤ～オーストラリア）

開花期

5～10月

花の色

緑、黄

別名

イランイランノキ

イランイランの木とは？どんな花を咲かせる？

イラン・イランは、ヒマラヤからオーストラリア北東部にかけての熱帯に自生する常緑樹です。たくさん雨が降る高温多湿の環境を好み、耐寒性が低いことから日本では沖縄以外では地植えができません。

生長が早く、樹高は2～15mほどになり、楕円形で10～15cmほどの葉を茂らせます。花は、1枚の花びらを細く咲いたような、ユニークな形をしています。花の色は青みがかったグリーンで、時間がたつにつれて黄色くなり、強い香りを放つようになります。

名前の由来や意味

花名はフィリピンで使われるタガログ語の「alang-ilang（アランイラン）」に由来し、「そよ風に揺れる花々」「花の中の花」という意味があります。その花からから漂う強い香りにぴったりの名前ですね。

イランイランの木はどんな香りがする？

花を近くで嗅ぐと、強烈な甘い香りがします。遠くから風にのって運ばれてくる香りは、女性的な香りとされ、シャネルなどの香水やアロマオイルとして使われていますよ。

また、高血圧を和らげ、心拍数を整える作用があります。ただし、香りが濃厚な分、頭痛を引き起こすことがあるので注意してください。

イランイランの精油の効果・効能は？

イランイランの花から抽出された精油は、リナロール、ゲラニオール、酢酸ベンジル、安息香酸メチルを含んでいます。

リナロールには抗不安作用、鎮静作用、血圧降下作用があり、ストレスを和らげて緊張をほぐす効果があります。ゲラニオールは鎮静作用、興奮作用、抗不安作用、皮膚弾力回復作用、免疫調整作用があり、リラックス効果だけでなく、美容効果も期待できます。

ちょっとイライラしたときは、ぬるま湯に数滴精油をたらすと、落ち着いた気持ちになれるかもしれませんね。

イランイランの木の育て方！ポイントは？

高温多湿の環境を好み、20度ほどの気温で育てるのがポイントです。沖縄などの亜熱帯では地植えで育てられますが、最低5度以上の気温が必要なので、それ以外の地域では鉢植えがおすすめです。

イランイランの木の種まき、苗植えの時期と方法は？

種まき

市販されているものか、木から採取した種をまいて育てていきます。発芽するためには25度以上が必要で、6～9月が適期です。

1. メネデールなど発根促進剤を入れた水に1～2日種を浸ける
2. バーミキュライトなど種まき用の土を育苗ポットに入れて土を湿らせる
3. 種を3～5粒、重ならないようにまく
4. 土が乾かないように管理し、1週間～数ヶ月発芽をまつ
5. 苗が十分に育ったら、鉢に植え替える

鉢植え

鉢で育てるのが一般的です。5～7月が植え付けの適期で、苗よりも1～2回り大きな鉢に土を入れ、根についた土を崩さずに植え付けます。鉢植えにした後は、日当たりのよい場所で管理してください。

イランイランの木の土作り・水やり・肥料の与え方

土作り

水はけと水もちのバランスがよく、養分の多い土を好みます。市販の観葉植物用の培養土から、赤玉土（小粒）4：腐葉土2：ピートモス2の割合で混ぜた土がおすすめです。

水やり

湿気の多い環境を好むので、土が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。大きく生長することから根はよく水を吸うので、乾燥に気をつけましょう。ただし、冬は生育が衰えるので、水の与えすぎに注意してください。

肥料の与え方

土に栄養が多すぎると、根が腐って枯れてしまいます。新芽がつきはじめた3月頃に薄めた液体肥料を与えれば十分です。

イランイランの木の剪定時期と方法は？

本来10m以上の大きさに育つ高木ですので、鉢植えで育てるには、樹高を抑えるための剪定が必要です。花が咲き終わった9月下旬～11月か、5～7月に、全体を1～2回り小さくカットします。樹高を制限したいときは、幹のてっぺんを切り落とすとよいですよ。

イランイランの木の植え替え時期と方法は？

生育が旺盛なことから、1～2年に1回、5～7月に1～2回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの手順は、植え付け時と同じです。

イランイランの木の増やし方！挿し木の時期と方法は？

種まきか挿し木で増やすことができます。種まきは、植え付け時の手順と同じです。

挿し木

挿し木は、剪定で切った枝を使います。10～15cmほどに切った枝の下の方についた葉を取り除き、赤玉土（小粒）やバーミキュライトに挿していきます。土が乾かないように管理し、十分に発根したら鉢に植え替えましょう。

イランイランの栽培できをつける病気や害虫は？

アブラムシ

新芽や茎葉が茂る春に、アブラムシが発生しやすくなります。寄生されると、茎や葉から栄養が吸われ、株が弱ってしまいます。見つけ次第ガムテープなどを使って株から引き離すか、薬剤を散布して駆除していきましょう。排泄物は、すす病やウイルス病を招く原因となるので、早めに駆除することが大切です。

イランイランの木は開花時期が不定期

イランイランの木は、開花時期が不定期で、生育環境が整っていると年に数回花を楽しむことができます。寒さにはとても弱いので、涼しくなってきたら室内に取り込み、最低でも10度程度の気温を確保してあげましょう。日光が大好きなので、季節を問わず明るい場所で育ててくださいね。

更新日: 2015年09月26日

初回公開日: 2015年09月26日