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ナス(茄子)の花言葉|特徴や開花時期、旬の季節は?

淡白でみずみずしい味わいが特徴のナス。日本では1,000年以上栽培されてきた野菜で、「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉もあるように初秋に旬を迎えます。栄養素が多い野菜ではありませんが、食物繊維や血圧を下げるコリン、ガン予防が期待されているナスニンなどの成分を含みます。麻婆茄子など、あれば調理の幅が広がるナスについて、今回はどんな野菜なのか、種類や花の特徴、旬の時期や季節などをご紹介します。

ナス(茄子)の花言葉は?

ナス 茄子 花 

『つつましい幸福』『よい語らい』『優美』『希望』『真実』

「つつましい幸福」「真実」「希望」という花言葉は、花が咲けば必ず実が1つはなるという茄子の結実性の高さに由来して付けられたとされています。「優美」は、ナスの花である紫色が高貴な色であることにちなんでいます。

ナス(茄子)の学名・原産国・英語

学名
Solanum melongena
科・属名
ナス科・ナス属
英名
Egg plant
Aubergine
原産地
インド
開花期
6~10月
収穫期
6~11月
別名
ナスビ

ナス(茄子)とは?花や実の特徴は?

ナス 茄子 花

ナスとは、インド東部が原産とされるナス科・ナス属に分類される植物、もしくはその果実のことをいいます。日本では一年草として育てられますが、本来は多年草で、インドなどの熱帯では木のように大きく生長します。

奈良時代に中国を通して入ってきたといわれ、江戸時代から一般的に食べられるようになりました。今でも、家庭菜園ではトマトやキュウリと並んでよく栽培される人気の高いサ野菜です。

花や葉の特徴は?

草丈は1m以上に生長し、たくさんの茎を左右に生やしていきます。そこへ、楕円形の大きな葉っぱが互い違いに生え、6~10月になると葉っぱの脇に紫色をした可憐な花を下向きに咲かせます。ナスは、花を見れば発育状態がわかるといわれています。

株が健康な状態は、花が大きく色も紫色が濃く、めしべがおしべより長くなっています。そうでないときは、ほとんど水切れか肥料不足なので、たっぷりと水を与えて育ててください。

この花が咲いてから15~25日ほどたつと、結実して果実が付きます。果実は、一般的に紫色をして卵型ですが、白色をしているものや、ボールのように丸いものなど見た目は種類・品種によって様々です。

名前の由来

伝来してきた当初は、「夏の実」「夏味(なつみ)」などと呼ばれていました。これがなまって、「ナスび」、やがて「ナス」になったといわれます。現在も関西より西と北海道では「ナスビ」、関東では「ナス」と呼びます。

ナスの開花時期や旬の季節は?

ナス 茄子 花

ナスの開花時期は6〜10月頃です。花が咲いてから2〜4週間後が収穫の目安になるので、6〜11月頃が収穫期になります。秋野菜といわれるように、昔のナスの旬の時期は秋頃でしたが、栽培環境の改善や品種改良が進んで、最近では夏頃から収穫できる種類や品種も増えてきました。

ナス(茄子)の栄養や効果・効能は?

ナスは、低カロリーで、たくさんのカリウムを含んでいます。カリウムは、体内の余分な塩分を体外へ排出してくれるミネラルで、むくみや高血圧を改善してくれる効果が期待できます。それ以外、ナスは栄養に乏しく、むしろ体を冷やす野菜として考えられてきました。

ただ、近年の研究から、皮の紫色はアントシアン系の色素で、「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールの1種であることがわかりました。このナスニンには強い抗酸化作用があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素の発生を抑えるほか、コレステロールの吸収を減らしてくれる効果も期待できます。

ナス(茄子)の種類や品種は?

ナス 茄子

ナスの種類は、日本だけで180種類ほどあります。地方によって伝統野菜になっているほど、日本人にはなじみのある野菜です。よく出回っているのは、長ナス、長卵型ナス、米ナス、賀茂ナスなどです。

最近では、白ナスやゼブラナスなど変わったものも出回るようになりました。以下に、ナスの代表的な品種をいくつかご紹介します。

長ナス

全長20cm前後の細長いナスの総称です。中には40cmを超えるものがあります。皮は少し硬く、果肉は柔らかなことから、焼きナスや炒めもの、田楽に向いています。

千両ナス(中長ナス)

スーパーなどでよく売られている品種です。細長い卵型で、皮も果肉もやわらかくみずみずしいことから、和洋問わず様々な料理に利用されます。

米ナス

アメリカの「ブラックビューティー」という品種を改良して作られたものとされる、大型ナスの総称です。丸い見た目で、ヘタが緑色をしていることが特徴となっています。果肉は硬く、煮崩れしないので、焼き物や煮物に向いています。

丸ナス

賀茂ナスに代表されるナスの種類です。実は大人のこぶしくらいの大きさで、丸くコロンとした形でをしています。皮や果肉は柔らかく甘味があり、漬物や煮物、揚げ物、焼き物など何にでも使えます。

白ナス

皮が真っ白でヘタが緑色をした種類で、ナスニンというポリフェノールは含まれていません。皮が固いので、炒めものや揚げものなど強い火にかける料理への利用に適しています。

青ナス(緑ナス)

皮が緑色の種類で、「緑ナス」とも呼ばれます。アントシアニン系の色素は少なく、皮は少し硬めです。火を通すと果肉がやわらかくなります。

水ナス

大阪特産のナスです。水分が多くて灰汁がなく、皮や果肉がやわらかいことから、生食や漬物に利用されます。

ナス(茄子)は家庭菜園に人気の野菜

ナス 茄子 花

「茄子の花と親の意見は千に一つの仇はない」といわれるように、花はめしべの方が長く、受粉しやすい構造になっています。そのため、はじめての家庭菜園でも無理なく収穫を楽しめる人気の野菜でもあります。

最近ではイタリア産のゼブラというシマウマ柄の品種がスーパーに並ぶようになり、面白い品種もいっぱい。ぜひ、家庭菜園をはじめるなら、仲間に加えてみてくださいね。

更新日: 2021年06月16日

初回公開日: 2016年06月03日

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