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【ナス(茄子)の栽培】剪定や種まき、苗植えなど育て方のコツは?

ナスは煮ても焼いても、揚げてもおいしい夏の代表的な野菜です。ミネラル成分や水分が多く、体温を下げる作用があることから、暑い夏を乗り切るにはぜひ食事に取り入れていきたいですね。植え付けから収穫までの期間が長めなので、いかに栽培の過程が楽しめるかがポイント。

今回は、そんなナスの栽培について、育て方のポイントや剪定の時期と方法をご紹介します。

ナス(茄子)の育て方!種まきの時期と方法は?

プランターの土に種まきの穴をあけている画像

2~3月が種まきの適期です。気温が高くなる4~5月までに充実した苗に育てていきましょう。

  1. セルトレイに赤玉土(小粒)を入れ、各区画に1粒ずつ種をまいていく。
  2. 種が隠れる程度に土を被せ、上から軽く押さえる。
  3. 霧吹きやじょうろで静かに、たっぷりと水を与える。
  4. 土が乾かないよう水やりをして管理する(セルトレイは土が乾きやすいので特に注意!)。
  5. 本葉が2~3枚になったら、根を傷めないようそれぞれの苗を育苗ポット(3~4号)に植え替える。
  6. 苗を傷めないよう優しく水やりをしながら管理していく。
  7. 本葉が6~7枚になったら、鉢やプランター、地面に植え替える。

ナスの発芽を安定させるには22℃ほどの温度が最適です。その後の育苗も最低温度で15℃は必要です。一般家庭では温度管理が難しいので、苗を購入することをお勧めします。

ナス(茄子)の育て方!苗植えの時期と方法(鉢植え・地植え別)

ナス(茄子) 苗 芽 苗植え

ナスは4月下旬~5月が苗植えの適期です。高温を好むので、気温が高くなってから苗を植えていきます。1m以上に生長するので、鉢植えは10号鉢(直径30cm)に1株、60cmプランターなら2株が植え付けの目安です。

苗植え方法 ①鉢植えの場合

  1. 容器の底に鉢底ネットと鉢底石を敷く。
  2. 土を1/3ほど入れて苗を置く。
  3. 苗を置いたら株の周りの隙間をうめて苗を安定させる。

苗植え方法 ②地植えの場合

  1. 植え付ける2週間以上前から土作りをはじめる。
  2. 幅60~80cm、高さ10~15cmの畝を作る。
  3. 土にたっぷりと水を与える。
  4. 表面を黒いマルチで覆い、60cm間隔でマルチに株を植える穴をあける。
  5. 苗を植える。
    ※マルチをうまくはれないときは、苗を植え付けた後に土の表面をワラで覆ってもかまいません。

ナス(茄子)の育て方!土作り、水やり、肥料の時期と方法は?

ジョーロで植物に水やりをしている画像

土作り

鉢やプランターに植え付けるときは、市販の野菜用培養土を使うのが簡単です。自分で作るときは、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライトを混ぜた土に、苦土石灰をスプーン1杯くらい混ぜあわせます。その土を1週間寝かせたら、肥料を混ぜあわせてから苗を植えていきます。

地植えは、植え付ける2週間前から土作りをはじめます。土を深さ20cmくらい耕し、1㎡あたり100~200gの苦土石灰(手のひらいっぱいくらい)をよく混ぜあわせておきます。そして、1週間寝かせたら腐葉土や堆肥、肥料を土に混ぜ込み、畝を作っていきます。

水やり

乾燥に弱いので、土の表面が乾燥してきたら水やりをします。夏は日中に水を与えると株が蒸れてしまうので、早朝や夕方など気温が低い時間帯に水やりをするのとよいですよ。

マルチングで乾燥を防いでいるなら、株元の穴からたっぷりと水を注ぎ入れます。マルチングしている場合は保水性がかなり良いので、手で湿り具合を触って確かめてから水やりしましょう。

肥料

植え付けるタイミングで野菜用の化成肥料や堆肥を土に混ぜ込んでおきます。そして、1番最初の花がふくらみはじめる5月下旬から10~15日に1回、株元に肥料を施していきます。

栄養不足になると、雌しべが雄しべより短く、白くなっていくので、状態はよく確認しておくと安心です。ナスはお水も肥料もとても大好きな野菜ですので忘れることの無いようにしましょう。

ナス(茄子)の手入れや支柱立て、剪定の時期と方法は?

ナス 茄子 苗 花

支柱立て

ナスは草丈が最終的に1m以上になります。そのため、支柱を立てて倒れるのを防いでいきます。草丈が50cmくらいになったら、それぞれの株の横に1~1.5mの支柱を立てていきます。

そして茎を数ヶ所麻ひもなどで8の字に結びつけていきます。あまりきつく結んでしまうと、ひもが茎に食い込んでしまうので、適度に余裕をもたせることがポイントです。株が育ってきたら、株の広がりに合わせて複数の支柱で支えてあげるようにしましょう。

剪定

最初の花が咲いてきたら、その花を挟んだ上下から出ているわき芽を1本ずつ残し、他の全てのわき芽を取り除いていきます。主枝と勢いの強い枝2本を残して、3本仕立てにします。

ナス(茄子)の収穫の時期と方法は?

ナス 茄子 収穫

花が咲いてから15~25日経った頃から、実を収穫できるようになります。最初の実は5~8cmほどと小さいうちに収穫し、その後は10~12cm以上になったら収穫の適期。品種によって大きさが様々なので、育てている品種の特性に合わせて収穫しましょう。

最初の実を早めに摘み取ることで、株の栄養が温存され、収穫量が増えます。気温の低い早朝に行い、実を傷付けないようにハサミで収穫します。トゲが鋭いのでケガをしないように注意しましょう。

大きく育ててしまうと実が熟し中の種が硬くなって、おいしくなくなってしまいます。実の表皮のツヤが無くなってきたら収穫遅れのサイン。そうならないうちに収穫しましょう。収穫したナスは、1つずつラップに包んで野菜室で保管すると水分が逃げません。また、5度以下だと見が縮んでしまうので注意してください。

ナス(茄子)の栽培で注意する病気や害虫は?

ナスには、灰色かび病や褐色腐敗病、うどんこ病が発生することがあります。風通しと日当たりをよくすることで発生を防ぐことができますよ。また、テントウムシダマシ、ヨトウガ、ハスモンヨトウなどの虫が付くことがあるので、見つけたら薬剤を散布して駆除します。

ナス(茄子)の育て方のコツは?

ナス 茄子 地植え

ナスは、土作りとマルチングが上手に育てるポイントです。ナスは、最も連作障害を起こしやすい植物で、ナス科の植物を育てた土では、病害虫の被害にあう可能性が急増します。また、乾燥に弱いので、夏になる前にマルチングをして乾燥を防いであげると収穫量が減らずにすみますよ。

ナス(茄子)はじっくり時間をかけて栽培する野菜

ナス 茄子 実

「秋茄子は嫁に食わすな 」という言葉がありますが、文字のままだとおいしい秋のナスは、もったいないから嫁には食べさせるなという嫁いびりの言葉に思えますよね。でも本当は、ナスは夏の野菜で体を冷やす作用があるので、嫁には食べさせるなという嫁の体を気づかっている言葉なんだそうですよ。

野菜ソムリエ 伴野さん
おいしい秋ナスを沢山食べるための一手間!
7月の終わりごろに、枝をバッサリと剪定してしまいます。短い枝はそのまま残し、成長している枝は葉を1枚残してその先を切ります。同時に、株元から30cmほどの場所に円を描くようにスコップを差し込んで根も切ります。その後規定希釈した液肥をたっぷりあげてください。数週間後、再生した枝からとてもおいしい秋ナスが収穫できますよ。嫁も姑も関係なくみんなでおいしく食べましょう(笑)。

栽培期間は長いので、ちょっと手入れの手間はかかりますが、楽しんでおいしいナスを栽培してみてください。白色や緑色、長ナスや丸ナス、ミニナスなど、バラエティ豊かな品種があって、色々作ってみるのも一つの楽しみになりますよ。

初回公開日: 2016年04月23日