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【ひょうたん(瓢箪)の栽培】育て方のポイントや種まきの方法は?

八の字型の実が水筒やお酒の器に加工されるひょうたん。アフリカが原産とされ、縄文時代から日本でも栽培されてきました。開運アイテムとしても知られ、飾っておくと家の中によい気を巡らせてくれる効果があるんですよ。

今回は、そんなひょうたんの栽培について、育て方のポイントや、種まきの方法などをご紹介します。

ひょうたん(瓢箪)の種まき、苗植えの時期と方法は?

種まき

発芽適温は25~30度で、4~5月が種まきの適期です。育苗ポットを準備し、中心に1cmほどの穴を空けたら3~4粒種をまいていきましょう。

土を被せたら、乾燥しないよう水やりをして管理し、本葉が1~2枚になったら1株になるよう生育の悪いものは間引いてください。

そして、本葉が4~5cmつくまで生長したら、地面やプランターに植え替えます。

苗植え

4~5月に、鉢やプランター、地面に植え付けていきます。生育旺盛でよくつるを伸ばすので、地植えにするのがおすすめですよ。

鉢植えやプランターは、直径が50cm以上あるものを選び、1株ずつ植え付けます。一年草なので、その後の植え替えはありません。

地植えは、株同士の間隔を90~100cm空けましょう。植え付けたときにまだ肌寒い場合は、株元を腐葉土やワラで保温してあげると枯れる心配が少なくなります。

ひょうたん(瓢箪)の土作り、水やり、肥料の与え方は?

土作り

鉢植えやプランター植えは、赤玉土(小粒)5:腐葉土5の割合で混ぜた、水はけのよい土を使います。

地植えは、土を30~50cmほどの深さまで耕し、植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。そして、1週間前に腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ込み、水はけをよくしておきましょう。

水やり

葉っぱが大きく、水分の蒸散が激しいことから、水切れを起こして枯れてしまいがちです。ただ、水を与え過ぎると根腐れを起こしてしまいます。

鉢植えは、土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水を与えます。特に乾燥しやすい夏場は、朝と夕方の2回水やりをするぐらいがちょうどよいですよ。地植えも、土が乾いているようなら水を与えてください。

肥料の与え方

春から夏の生育が旺盛な時期は、1週間に1回液肥を水やり代わりに与えるか、1ヶ月に1回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を株元に施します。

地植えの場合、根が広範囲に伸びていくので、株元から30~50cm離れたところに与えるのがおすすめです。

ひょうたん(瓢箪)の仕立て方!誘引の時期と方法は?

実が孫づる、子づる、親づるの順によくつきます。そのため、放って育てているだけでは実をつけません。

つるを支柱や棚、フェンスなどに誘引し、ある程度の長さまで伸びたら、先端を摘みとってわき芽を生やし、子づるを作ります。

そしてその子づるがさらに伸びて6節ほどの長さになったら、再び先端を摘みとって孫づるを作りましょう。つるは、麻ひもなどで留めていくと、きれいに誘引できますよ。

ひょうたん(瓢箪)の人工授粉の時期と方法は?

ひょうたんには雄花と雌花があり、人工授粉をすることで確実に実を収穫することができます。夕方に花が咲いたら、雄花の葯(やく)をちぎり取り、雌花の柱頭に花粉をつけていきましょう。

花粉は黄色く目立つので、受粉できているかは簡単にわかりますよ。

ひょうたん(瓢箪)の収穫の時期と方法は?

花が咲き終わり、葉っぱの勢いが少し衰えてきた頃、実を収穫する時期を迎えます。開花から30~60日ほどたち、爪で実を弾いたときに軽い音がすれば、収穫していきます。

収穫が遅い分には問題ありませんが、未熟なうちに収穫してしまうと加工して楽しめなくなってしまうので注意してください。

その後は、頂点に穴を開けて種を取り出し、乾燥させてインテリアやお守りに加工してみてください。

ひょうたん(瓢箪)の増やし方とは?

茶色くなった果実を収穫し、中から取り出した種で数を増やすことができます。黒くつやのあるタネを採取して乾燥させてから貯蔵し、翌年の適期にまいていきましょう。

ただし、発芽率が低かったり、親と同じ形質のものが得られなかったりすることが多いようです。

ひょうたん(瓢箪)の栽培で注意する病気や害虫は?

ひょうたんは、生育環境が整っていれば、病気や害虫の心配があまり必要ない植物です。ただ、つるを整理せずにいると、うどんこ病の被害にあうことがあります。

うどんこ病にかかると、株全体が白い粉をまぶされたようになり、光合成ができず枯れてしまいます。きちんと誘引をして株の風通しをよくすることで予防できますよ。

病気にかかったときは、病変部分を切り落としてください。

ひょうたん(瓢箪)の育て方のポイントは?

日当たりと風通しのよい場所を選び、過去にウリ科の植物を育てたことのない土に植え付けることがポイントです。

過去にキュウリなどウリ科を育てた土に植え付けてしまうと、連作障害を引き起こしてしまい、生育が悪くなってしまいます。

また、日当たりを好みますが、真夏の直射日光に当たると葉っぱが焼けてしまうので注意してください。

ひょうたん(瓢箪)の栽培を楽しもう

ひょうたんは、果実を加工して楽しめるめずらしい植物です。くびれた形や球形、細長い形など、種類によって様々な形があるのもおもしろいですよね。

未熟なものを収穫してしまわないよう注意が必要ですが、おもちゃや置物、水筒など様々なものに加工してみてください。飾っておくと、家によい運気を呼び込めるかもしれませんよ。

更新日: 2018年10月23日

初回公開日: 2016年02月24日

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