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エキナセアの育て方|苗植えや種まきの時期は?

豊富な花形と、暑さに強い丈夫な性質から、夏の花壇に使われることの多いエキナセア。初夏から秋までの長い期間、茎の先に中心の盛り上がった花をいくつも咲かせます。草丈もあることから、寄せ植えにもおすすめです。今回は、苗植えや種まきの時期など、エキナセアの育て方をご紹介します。

エキナセアの種まきと苗植え時期と方法は?

エキナセア

種まき

市販のものか、自分で採取した種を、3~4月もしくは、9~10月にまきます。春にまいた種は翌年の初夏、秋にまいた種は翌年の秋か再来年の春頃に開花を迎えます。

1. 育苗箱など底の浅い容器に、赤玉土を入れ、種をばらまく
2. 発芽するまで土が乾かないように水やり続けて管理する
3. 10~14日ほどで発芽し、本葉が2~3枚になったら育苗ポットに仮植えする
4. 本葉が5~8枚になった春か秋に、鉢か地面に植え替える

苗植え

4~5月か、9月末~10月が適期です。鉢植えは、苗よりも1~2回り大きな鉢に鉢底石と土を準備し、植え付けていきましょう。地植えは、日当たりと水はけ、風通しのよい場所を選んで土を耕してから植えます。複数の株を植えるときは、間隔を20~30cmほど空けると安心です。

エキナセアの土作り、水やり、肥料の与え方は?

エキナセア

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜたものか、赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)3:腐葉土3の割合で混ぜあわせた土がおすすめです。市販の草花用培養土を使うなら、パーライトを1割ほど混ぜると水はけがよくなります。

地植えは、植え付ける1週間前に庭土を耕して腐葉土を2~3割混ぜて寝かせておき、植え付けていきましょう。

水やり

水の与えすぎがエキナセアの育生で最も失敗するポイントです。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしてください。また、休眠期の冬は土が乾いて数日たってから水やりをするとよいですよ。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

植え付けるときに、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後は4~5月と、10月に月1~2回置き肥をするか、5~10日に1回液体肥料を与えます。

エキナセアの剪定の時期と方法は?

エキナセア ムラサキバレンギク

エキナセアは、枯れた花をそのままにしておくと、種がついて株の栄養を奪ってしまいます。枯れた花は、種を採取しないならすぐに摘みとってしまいましょう。

また、冬になると地上部は枯れてしまうので、株元から2~3cmのところで刈り取ります。また、根が霜に当たると傷んでしまうので、心配なときは株元を腐葉土やワラで覆います。根が生長していれば、翌年もきれいな花を咲かせてくれます。

エキナセアの植え替えの時期と方法は?

生育がよく、鉢の中がすぐに根でいっぱいになるので、鉢植えは1~2年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをします。時期や手順は、植え付け時と同じです。

エキナセアの増やし方!株分けの時期と方法は?

エキナセアは種まき、株分けで数を増やすことができます。種まきは、植え付け時と同じ時期と手順で行ってください。株分けは、3~4月が適期です。植え替えと同時に行うと効率的ですよ。

掘りあげた株を手やナイフを使って2~4株に分けていきます。あまり細かく分けると枯れてしまうので注意してください。

エキナセアの育て方で注意する病気や害虫は?

エキナセア

うどんこ病

乾燥した時期に発生しやすい病気で、感染すると葉っぱの表面に白い粉を吹いたようにカビがつきます。徐々に光合成ができなくなって枯れてしまうので、病気にかかった葉っぱはすぐに切り取って処分します。そして、株全体に広がる前に、薬剤を散布して予防しましょう。

灰色カビ病

「ボトリチス・シネレア」というカビによって引き起こされる病気です。水がしみたような模様が葉っぱや花びらに広がって、枯れてしまいます。

湿度の高い環境で発生しやすく、病気にかかった部分は治療できないので、すぐに切り落とします。また、株全体に広がってしまったときは、残念ですが株ごと処分してください。

白絹病

株元に白い絹糸のようなものが現れ、株や茎が腐って枯れてしまうカビによる病気です。一度発生してしまうと治療できず、他の株にも土を通して広がってしまうことから、一帯の株を掘り起こし、土を消毒します。土の水はけをよくすることが予防につながりますよ。

エキナセアの育て方のポイントは?

風通しと水はけのよい場所で、水のやりすぎに注意することがポイントです。乾燥に強く、とても丈夫で育てやすいのですが、湿気が多い場所で育てると根腐れを起こして枯れてしまいます。

エキナセアの育て方を覚えてハーブティーにして楽しんでみよう

エキナセア

エキナセアは欧米でとても人気が高く、毎年次々と新しい品種が開発されています。耐暑性に優れていることから、夏の日の光の下で大輪の花を次々と咲かせてくれますよ。

また、花を乾燥させればハーブティーやポプリにして楽しむこともできます。夏の花壇に何を植えようか迷ったときは、エキナセアを加えてみてください。

更新日: 2021年06月30日

初回公開日: 2015年11月26日

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