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株分け・分球とは?増やし方や時期まとめ!後の管理方法は?

植物を増やしたいなと思っても、様々な増やし方があってどうしたらいいかわからないときがあります。しかし、実際はコツをつかめば誰でも簡単にできるので心配はいりません。今回は、株分けや分球での増やし方について、方法や時期、管理方法などを紹介します。

株分け・分球とは?どんな植物が向いている?

株分け

株分けとは、親株から根や茎を切り離し、新しい株をつくる方法です。クリスマスローズやアガパンサス、いちごやポトスなどの観葉植物など、冬になっても根は枯れず毎年花を咲かせる植物(宿根草)に向いている増やし方です。また、老化してしまった植物を若返らせる効果もあります。

分球

親球の横に新しくついた子球を切り離して数を増やします。球根植物の増やし方の主流で、人為的に切り分けて増やす方法もあります。

株分けの時期や方法!管理方法は?

株分けの時期

株分けの時期は、植物によって違いますが、植物の植え替えの時期と同じくらいの4~7月または9月頃が適期です。理由は、植え替えや株分けをした後、生長期であれば回復や根付きも早く、根が傷ついて株が枯れる可能性が低くなるためです。

株分けの方法

まず、根を傷つけないよう株を鉢や地面から抜き取ります。そして、手で根についた古い土をていねいに落とします。掘り上げたときに株が自然と分かれている場合は手で分けます。それぞれの株にいくつか芽のついた茎が残るようしてください。自然に分かれていないときは、ナイフやはさみで根を切り分けましょう。また、伸びすぎてる根や傷んだ根、古い根は切り落としておきましょう。

株分けができたら、根を広げるようにしながらそれぞれポットや鉢に植え付けていきます。株分け直後は植物が弱った状態なので、2~3日は日陰で管理し、根が安定してきたら日当たりのいい場所に移してください。植物によって、株分け直後の水やりを控える場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

分球の時期や方法!自然分球のやり方

分球には、「自然分球、切断分球、鱗片挿し」の3つの方法があります。分球しやすくするためには、花が咲き終わった後、球根を太らせることが大切です。開花後は早めに花を摘み取って、花を咲かせた球根へ栄養分を送って回復させるようにしましょう。

自然分球

球根 植え付け 分球

自然にできた子球を新たに植え付ける方法で、チューリップやムスカリ、スイセンなどの増やし方です。植え替え時に、子球をていねいに手で割って分球します。大きく重さのあるものはその年に植え付け、小さくて軽いものは1年保存して翌年に植え付けると株を増やしやすくなっていますよ。

分球の時期や方法!切断分球のやり方

切断分球

球根 掘り上げ 植え付け

掘り上げた球根を乾燥させ、ピートモスなどに入れて保存した後、ナイフで分割して植え付ける方法です。元気な芽がついているところを1球として、消毒したナイフやカッターで切り分けてください。大きく育った球根はそのままにしておくよりも、分けてから植え直した方が、球根に刺激が加えられ、生長しやすくなります。切断分球で増やせる植物として、カラー、カンナ、ラナンキュラスなどがあります。

分球の時期や方法!鱗片挿し(りんぺんざし)のやり方

片挿し(りんぺんざし)

球根自体が鱗片の集合体で、1枚1枚を球根からはがして個別に育てる方法のことです。あまり知られていない方法ではありますが、百合などは鱗片挿しで増やすことができます。

掘り上げてよく洗った球根を消毒液に30分ほどつけてから、鱗片をはがしていきます。そして、2/3が埋まるように、湿らせたバーミキュライトに挿していきます。鱗片の基部できた小さな球根を、春に植え付けていきます。

株分け・分球の方法はコツをつかめば簡単!

ムスカリ

株分けや分球に向いている植物はそれぞれで、はじめての方は難しいと感じるかもしれません。しかし、株や球根をそのままにしておくと、育ちすぎて弱る、密生して病害虫が発生するなどの被害にあいやすくなります。毎年、元気な花を咲かせるためにも、株分けや分球は必要な作業なんですよ。コツをつかめば他の植物にも応用できるので、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

更新日: 2021年05月19日

初回公開日: 2015年08月29日

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