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パセリの花言葉|花の咲く時期や種類、葉の特徴は?

料理の横やお弁当に添えられているだけで、おしゃれに見えるパセリ。モコモコの緑がかわいらしく、香りのよいセリ科のハーブです。ビタミンA、B1、B2、C 、カルシウム、マグネシウム、鉄などの栄養素やミネラルをたくさん含んでいるので、残さずに食べたい優秀な野菜でもあります。今回は、自宅に1鉢あると便利なハーブ、パセリの花言葉や種類・品種、葉っぱや花の特徴などについてご紹介します。

パセリの花言葉は?

『死の前兆』『不和』『勝利』『祝祭』『お祭り気分』『愉快な気持ち』

パセリの花言葉は、ポジティブとネガティブの2つの意味があります。「パセリの上に寝かしつけた子供が息を引き取った」「死体の血を吸ってパセリの花が咲いた」などギリシャ神話をはじめとした様々なエピソードが由来となって、「死の前兆」という花言葉が付けられました。

反対に「お祭り気分」や「祝祭」といった明るく花言葉は、ギリシャで行われるオリンピックなどの祭りごとでパセリが利用されていたことにちなみます。

パセリの学名・原産国・英語

学名
Petroselinum crispum
科・属名
セリ科・オランダゼリ属(オランダミツバ属)
英名
parsley
原産地
地中海沿岸
収穫期
1年中
開花期
6〜7月
花色
黄、白
別名
オランダゼリ
オランダミツバ

パセリとは?どんな野菜?

パセリ

パセリは、地中海沿岸が原産とされる二年草です。古代ローマでハーブとして利用がはじまりました。18世紀頃オランダ人によって日本へ持ち込まれ、「オランダセリ」という名で親しまれていました。草丈は20〜30cmで、ほとんどが1年で自然に枯れてしまいます。栄養価が高く、独特の香りと苦味があり、料理の臭み消しや香り付けに利用されています。

日本やアメリカのパセリは、葉が細かくカールする「縮葉種」が主流ですが、ヨーロッパでは、イタリアンパセリのような「平葉種」が一般的です。最近では、日本でもイタリアンパセリを使った料理が増えてきていますよ。

パセリの葉や花の特徴は?

葉っぱ

「縮葉種」と「平葉種」があります。写真左のモコモコした形で鮮やかな緑色の葉っぱが「縮葉種」、写真右のセロリやミツバのような形をしているのが「平葉種」です。どちらも葉や茎は、独特の香りを持っていて、苦味があります。平葉種の方が、苦味は少なめといわれています。

パセリは初夏になるとつぼみを付け、5月下旬〜7月にレースフラワーのような白や黄色い花を集まって咲かせます。花が咲くと葉は固くなるので、家庭菜園では咲かせずに摘み取っておきますが、種を取るのであればそのまま咲かせます。ただ、パセリは二年草なので、花を咲かせても咲かせなくても、しばらくすると枯れてしまいます。

パセリの風水の意味は?

パセリを飾るなら、キッチンがおすすめ。キッチンは、風水的に相性の悪い「火」と「水」の2つの「気」があるのですが、パセリはこれらを上手に取り持ってくれます。キッチンをメインで使う人にとっては、ストレス緩和やリラックス効果がありますよ。パセリと他のハーブを取り合わせて植えたものなどを一鉢置いておくのもよいですよ。

パセリの栄養や効能は?

1. 口臭予防、食欲増進、利尿効果

パセリに含まれた豊富な栄養成分には、アンチエイジング効果や精神を安定させる効果、胃の調子を整える、口臭予防、食欲増進効果、利尿効果があります。また、むくみを解消やピロリ菌が原因の胃潰瘍などにも効果的。胃を守る効果や整腸効果によって、下痢や便秘の解消にも役立ちます。

2. 免疫力の向上

βカロテンは皮膚や粘膜の健康維持や免疫力を高めて炎症を抑えてくれます。ビタミンKはカルシウムを骨に定着させてくれ、ビタミンEは強い抗酸化作用があります。

3. 貧血防止、風邪予防

貧血予防の鉄分やカリウム、風邪予防のビタミンCなども含まれています。そして、個性的な香りを作っている「アピオール」という精油成分が、腸内の悪玉菌を退治してくれます。同じく香りの成分「ミリスチシン」には、煙草の煙に含まれる発がん物質を中和する働きがあるそうです。

パセリの種類や品種は?

瀬戸パラマウント

瀬戸パラマウントは、丈夫で作りやすいため家庭農園や、プランター栽培で人気のある種類です。耐暑性や耐病性にも優れており、園芸店やホームセンターでよく見かけますよ。

イタリアンパセリ

イタリアンパセリ

イタリアンパセリは、フレンチパセリとも呼ばれている種類です。葉が平たく、苦味が縮葉種のパセリよりも柔らかく、風味や香りが強い特徴があります。細かく刻んで料理のソースやドレッシングに利用されます。

中里パセリ

中里パセリは、耐暑性・耐寒性が高く、秋から冬の栽培に適しています。また、葉の縮みや形状の揃いもよく、収穫後の日持ちがいいのが特徴です。全国で多く生産・出荷されています。

ハンブルグパセリ

ハンブルグパセリは、ルートパセリとも呼ばれている種類です。白っぽいニンジンのような姿をしていて、葉と根を食べます。扱いはハーブというより野菜です。

コリアンダー

コリアンダー 鉢

コリアンダーは、中国パセリとも呼ばれ、パクチーや香菜(シャンツァイ)と呼ぶ方が、なじみがあるかもしれませんね。葉以外にも根や果実などが食用に利用され、中国では炎症を和らげた、体内の毒素を排出する漢方薬としても利用されています。

チャービル

チャービル フレンチパセリ セルフィーユ

グルメのパセリとも呼ばれるチャービル。フランス名はセルフィーユで、「希望のハーブ」と呼ばれて親しまれています。キリストの復活祭の前にはこのスープを飲む習慣があるそうです。繊細で優雅な葉は、観賞用や花束のアレンジに使われることもあります。

パセリの花言葉は贈り物には向かない

パセリ

パセリは、不吉な花言葉を持つことから、花言葉を添えた贈り物としてあまりおすすめできません。もし、プレゼントするならお祝いの気持ちを綴ったメッセージカードを添えるとよいですよ。パセリの香りが苦手な方は、果物と一緒にスムージーやジュース、天ぷらなど一手間加えると日頃の生活に取り入れていけますね。

更新日: 2022年08月24日

初回公開日: 2016年05月18日

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