柑橘系の果樹は、「代々(橙)家が栄える」といわれることから、縁起のよいものをされています。中でも柚子の実は香りがよく、お正月の料理や、ゆず湯など様々な方法で楽しまれていますよね。また、夏に咲く白な小さい花はかわいらしく、観賞用の花木としても人気があります。今回は、そんな柚子の花言葉や種類、開花時期と見頃の季節についてご紹介します。
柚子(ゆず)の花言葉とは?
『健康美』『汚れなき人』『恋のため息』
柚子には美肌やむくみを改善する効能があることから、「健康美」という花言葉がつけられました。また、「汚れなき人」という花言葉は、白い花が純粋な印象を与えることにちなんでいます。
柚子(ゆず)とは?どんな花を咲かせる?
柚子は、奈良時代にはすでに栽培されていたという記録の残る果樹です。中国原産とされていますが、詳しいことはわかっていません。
常緑性の低木で、花が咲いた後に黄色い実をつけます。この実は、香りがよく、ほのかな苦味があることから、柚子胡椒といった調味料や、冬至のゆず湯などとして楽しまれています。
柚子(ゆず)の学名・原産国・英語名は?
学名 | Citrus junos |
科・属名 | ミカン科・ミカン属 |
英名 | Yuzu |
原産地 | 中国 |
開花期 | 5~6月(収穫期は8~12月) |
花の色 | 白 |
別名 | 柚(ユ)、本柚(ホンユ)、柚子(ユズ/ユノス)、本柚子(ホンユズ) |
柚子(ゆず)の名前の由来は?
古くは「ユ(柚)」と呼ばれていましたが、酸っぱいので「ユのス(柚の酢)」と呼ばれるようになり、その後「柚子」に変化したとされています。日本で多く消費されることから、海外でも「Yuzu」とローマ字表記で知られています。
柚子(ゆず)の開花時期と見頃の季節は?
5~6月に小さな白い花を咲かせます。結実した実は緑から黄色へと変化し、8~12月に収穫することができます。果汁が多くなるのは10月頃で、7~8割ほど黄色くなったら収穫の適期です。
柚子(ゆず)の種類は?花柚子とは?
本柚子(本ゆず/本ユズ)
中国原産の柚子です。日本では、地域ごとで3つの系統が存在します。徳島県木頭村で栽培される「木頭系」、徳島県海野農園の「海野系」、徳島県阿南市の山根氏が作り出した「山根系」です。
この3系等がよく出回っていて、山根系の種のない「多田錦」が人気があります。
花柚子(花ゆず/花ユズ)
日本原産の柚子といわれていますが、実際のところ正確にはわかっていません。果実が小さく、香りも本柚子に比べて弱い品種です。料理の香り付けに利用されます。
獅子柚子
別名「ジャガタラユ」「オニユ」とも呼ばれる品種で、0.5~1kgほどの大きな果実が実ります。
鑑賞用に栽培されることが多く、皮はジャムや砂糖漬けにして楽しまれます。
健康美の花言葉を持つ柚子(ゆず)で冬の季節はリラックス
「冬至に柚子湯に入り、カボチャを食べれば風邪をひかない」という言い伝えがあるように、柚子には、血行を促進し、冷え性を緩和する効能があります。また、香りにはリラックス効果も。風邪を予防し、香りも楽しめる柚子を、冬の季節に楽しんでみてくださいね。
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2015年10月28日