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ベランダガーデニングの基本|プランターや鉢植えで花を楽しもう

テレビや雑誌などで紹介されているおしゃれなベランダのガーデニングに憧れて、「今年こそはチャレンジしたい!」と思っている方も多いと思います。とはいっても忙しい日々の中では、何からはじめればいいのか、何を準備すればいいのかわからないことだらけですよね。そこで今回は、ベランダガーデニング初心者のために、準備するものや手順をガイドとしてまとめました。

ベランダガーデニングをはじめる前に

マンション住まいの場合は、虫がよってくるなどの問題からベランダに植物を置いてはいけない場合があります。まずはベランダで植物を育てていいかどうかを管理会社に確認したうえで、ベランダガーデニングに着手しましょう。

ベランダガーデニングは、日当たりがポイント

サボテン 寄せ植え

日当たりなど環境によって育てられる植物が変わってきます。基本的に日光が良く当たり、風通しが良い場所が植物を育てる環境には最適です。

南向きのベランダがガーデニングにはおすすめですが、日があまり当たらない場所でも育てられる植物はあるので、どこのベランダを使うのか最初に決めましょう。そして、室外機の風の出方や雨風の影響を受けやすいかどうか、お隣と距離などを確認し、注意事項をメモしておきましょう。

ベランダガーデニングはレイアウトも大事

大きな横長のプランターで花壇を作ったり、ミニサイズのプランターを柵に取りつけたりと空間を演出する方法は様々です。また、南国原産の植物や小さな花の寄せ植え、柵や屋根にツタをはわせるなど選ぶ植物によってもイメージが変わります。

インターネットや書籍を見てイメージをふくらませていきましょう。レイアウトを考えると、どこの位置にどんなものを置きたいのかなどイメージがどんどん具体的になっていきますよ。

ベランダガーデニングの例

● 南国風バルコニー

ベランダガーデニング 花 夏 海

● ヨーロッパの町並み風

ベランダ 観葉植物

● シンプルな鉢植え

ベランダ ガーデニング 鉢

● 柵を利用

観葉植物 ベランダ1

ベランダガーデニングの花や植物を決める

ベランダ 植物

植物は、プランターや鉢で育てるものと、庭や花壇に植えて育てるものがあります。ベランダガーデニングでは、プランターや鉢で育てられる多年草や一年草、多肉植物、観葉植物、ハーブ、野菜を選びます。複数選ぶときは、開花する季節や水やりの頻度、土質に注目し、育て方が似ているものを選ぶのがポイントです。

また、日陰を好むもので揃えなければならないなど育てる環境によって植物選びにも工夫が必要です。

初心者は、ホームセンターや花屋さんのスタッフに相談するのも1つの方法です。ベランダのレイアウトを持参して相談にのってもらえば、環境に合った植物を紹介してくれますよ。そのときに、育て方や注意することも聞いておくと安心です。

ベランダガーデニングにおすすめの植物は?

栽培が簡単な花を季節別にご紹介するので、植物選びの参考にしてください。

ビオラ、パンジー、ヒヤシンス、チューリップ、ナスタチウム、ロベリア
ペチュニア、ニチニチソウ、インパチェンス、ポーチュラカ、トレニア、アメリカンブルー
コスモス、マーガレット、カランコエ、ユリオプスデージー、マリーゴールド
ガーデンシクラメン、ノースポール、デージー、ハボタン、アリッサム、プリムラ

ベランダガーデニングの土やプランター、鉢を用意

ベランダ メロン 水やり

酸性かアルカリ性かなど、植物によって好む土の状態が違います。また、根のはり方によって鉢植えやプランターのサイズも変わってきます。購入する植物が決まったら、それぞれに合った環境を整える準備をはじめましょう。

初心者の場合、草花が育つように適度な肥料や堆肥が混ぜてある草花用培養土を使うのがおすすめです。

鉢は、選んだ植物の根の特性に合わせて、適当なサイズのものを選びます。植物をと一緒に土と鉢、プランターを購入しておくと手間が省けますよ。また、生活雑貨を活用すると、ベランダの植物をかわいく演出できます。

プランターの種類

プランター・鉢 プラスチック・樹脂 100均でも購入できる手軽なプランター。デザイン・色が豊富で軽く、重ねての収納も可能
素焼き 素朴な味わいがあり、通気性が良い。焼き物なのでやや重く、欠けたり割れたりすることがある
ウッドボックス 木製のため耐久性は低い。ナチュラルテイストにまとめやすい
ワイヤー籠 壁や天井に吊るして高低差を楽しむことができ、ハンギングに用いられることが多い
ブリキ缶 空き缶の底に穴をあけて作るプランター。耐久性が低く、錆びることがある。アンティークな雰囲気向き
ティーカップ、マグカップ 使わなくなった陶器の底に穴を空あけて作る。テーブルの上や棚にインテリアグッズとして飾れる

ベランダガーデニングでの配置は?

キンカン 金柑 ベランダ

ベランダガーデニングに必要な植物、土、鉢やプランターが揃ったら、レイアウトを完成させていきます。最初に作ったイメージにそって、プランターや鉢を配置していきましょう。そこへ、想定していた植物をそれぞれ植えていきます。簡単な植え方をご紹介しますので、参考にしておください。

植物の植え方の基本

苗の場合、鉢の底に軽石を数cm敷いてから草花用培養土をいれて植えます。種まきからはじめる場合は、種まき用の土を使うと便利です。

苗や種を植えた後は、たっぷり水を与えます。その後は、土の表面が乾いてから水やりを行います。割り箸を土に挿しておくと、乾燥具合がわかりやすくて便利ですよ。

ベランダガーデニングで用意する道具は?

ベランダに植物のレイアウトが完成したら、お手入れ道具を揃えていきましょう。ホームセンターやインターネットで購入できますよ。以下に基本的な道具をリストアップしました。

用意する道具一覧

水やり・手入れ シャベル 小型の方が扱いやすい(スコップでも可)
ジョーロ シャワーヘッド付きのホースでも可
霧吹き 水やりや肥料を与えるのに使い、スプレーのように水が出るタイプがおすすめ
ハサミ 園芸用と剪定用の2種類があると便利
手袋 濡れた土を触ったりするのでビニール製がおすすめ
ほうき、ちり取り 小型のほうきがあると便利
土入れ なければプラスチック製のコップでも代用可能
ビニールシート ベランダ床を汚したくない場合に敷く

ベランダガーデニングの注意点

マンションやアパートのベランダは、廊下と同じ共用部とされていることがあります。その場合、非常時に避難経路として利用するので、コンテナやガーデニンググッズを置いて避難経路を塞がないように注意しましょう。事前に管理会社に確認しておかないと、いざというとき規約違反として罰せられる可能性があります。

また、水やりの排水、肥料の臭い、虫が寄ってくるといった近隣トラブルも発生しやすいです。もし、排水口がお隣の方のベランダにしかない場合は、一言断っておくようにしましょう。また、手すりや柵で植物を育てている場合、下の階の方に水が掛かる可能性があるので、取り外してから水やりをするなどの考慮が必要です。

ベランダガーデニングで使う用語集

初心者の場合、植物を育てるにあたって専門用語がわからず困ってしまうことがあります。植物、用具、肥料など基本的な用語をいくつかご紹介します。

種・苗植え

● 浅植え:苗や球根を地表近くの浅めに植え付けること
● 直まき(じかまき):鉢や花壇など栽培する場所に直接種をまくこと
● 点まき:土に穴をあけ、一カ所に数粒ずつ種をまく方法
● すじまき:土にすじをつけ、種をまく方法
● ばらまき:種をムラなくまく方法

土・肥料

● 赤玉土(あかだまつち):赤土を粒の大きさで分けたもので、小粒・中粒・大粒がある
● 培養土(ばいようど):人為的に配合・準備された肥料分を含む土
● 腐葉土(ふようど):落ち葉を発酵させた土
● 置き肥:固形の肥料を株元に置く方法
● 元肥(もとごえ):植え付け前にあらかじめ混ぜておく肥料のこと
● 堆肥(たいひ):落ち葉や藁に牛糞などを混ぜて発酵させた有機肥料のこと
● 追肥(ついひ):生育途中で養分を補うために肥料を与えること

枝を切る・メンテナンス

● 剪定(せんてい):茎や枝を切ることで、樹形を整え植物を元気に育てるためのメンテナンス作業
● 株分け:剪定の1つで、植物の増やし方の1つで発芽した株を分ける方法
● 切り戻し:枝の先端を切り、新芽の生長を促す剪定方法の1つ
● 摘心:枝の先端の芽を摘んで脇芽を生長させるための作業
● 挿し木:植物の増やし方の1つで、葉や茎など植物の一部を切り取り、土に挿して新しい株を作ること
● 葉水(ようすい):葉の裏側に勢いよく水を散布し、害虫を予防する方法

初心者でもベランダガーデニングを楽しめる

マーガレット

どんなベランダガーデニングができるのか、イメージはつきましたか?鉢植えの印象や色に統一感を出すのも大切なポイントです。最近ではかわいらしくおしゃれなガーデニング雑貨が多数販売されているので、色や雰囲気、素材などにこだわって探してみてください。

最初はだれでも初心者なので、焦らず、じっくりベランダガーデニングを楽しんでくださいね

更新日: 2021年12月15日

初回公開日: 2015年06月06日

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