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コケモモ(リンゴンベリー)の花言葉と育て方|栽培のポイントは?

花も実もかわいらしいコケモモは、愛らしい姿に似合わず、本来は岩場に自生しているので樹木です。人とは、ちょっと違った植物を育てたい。実のなるもの植物を育てたい。そんな方におすすめの植物です。今回は、そんなコケモモの花言葉と育て方、栽培のポイントなどについてご紹介します。

コケモモ(リンゴンベリー)の花言葉とは?

『反抗心』『冷淡』『不実』『不信』『背信』『くじけない』『幼い心』

耐寒性が高く、-40度以下でも耐えることができるという性質から、「くじけない」という花言葉が付けられました。また、樹高10~20cmと低い姿が、鐘形の愛らしい花を咲かせる姿にちなんで「幼い心」という花言葉が付けられたとされています。

また、「反抗心」や「冷淡」といったネガティブな花言葉は、高山の岩場や寒冷地の林などに自生し、厳しい寒さのなかでも葉を落とさない広葉樹であることから付けられました。

コケモモ(リンゴンベリー)の学名・原産国・英語

学名
Vaccinium vitis-idaea
科・属名
ツツジ科・スノキ属(バッキニウム属)
英名
Cowberry
Lingonberry
原産地
ユーラシア北部、北アメリカ
開花期
5~7月
花の色
ピンクを帯びた白
別名
イワモモ
リンゴンベリー
カウベリー

コケモモ(リンゴンベリー)とは?どんな花を咲かせる樹木?

コケモモ リンゴンベリー

コケモモは、ユーラシア北部や北アメリカに自生するツツジ科の低木です。樹高は10~40cmほどと低く、地面をはうように生長する姿が苔のようであることから、「苔桃」と名付けられました。森林の日陰に自生し、-40度以下でも耐えることができる耐寒性に優れていることが特徴です。

初夏から夏にかけて、ピンク色を帯びた白い釣鐘型の花を下向きに咲かせます。そして、秋になって実る真っ赤な果実は、食用にして楽しむことができます。

コケモモ(リンゴンベリー)の効果・効能は?

コケモモ リンゴンベリー

コケモモの実には、「アルプチン」という成分が含まれています。「アルプチン」には、利尿効果や尿路殺菌作用があるので、膀胱炎の予防になります。また、シミの原因となるメラニン色素を作り出す働きを抑制する効果や、血糖値やコレステロール値の上昇を妨げるといった効果も。女性にとって、うれしい効能がコケモモの実にはあるんですよ。

コケモモ(リンゴンベリー)の育て方のポイントは?

酸性の土壌に植え付けることがポイントです。アルカリ性寄りの土壌だと生長できずに枯れてしまいます。また、寒さに強い反面、夏の暑さや湿気には弱いので、水はけと風通しをよくしておきましょう。

コケモモ(リンゴンベリー)の苗植えの時期と方法は?

12~3月に苗を鉢植えか地植えにして育てることができます。鉢植えは、3~4号鉢に苗1本が植え付けの目安です。よく洗った水苔を根元に巻くか、酸性の土に植え付けましょう。地植えは、水はけと水持ちのバランスがよい土で、日当たりのよい場所に植えてください。

コケモモ(リンゴンベリー)の土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

酸性で、水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。鉢植えは、水苔かピートモスやブルーベリー専用の培養土などがおすすめです。地植えの水はけが悪いときは、桐生砂や富士砂、鹿沼土を土に混ぜ込んでおきます。

水やり

乾燥が苦手なので、鉢植え・地植えにかかわらず、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。1日1回の水やりを基本に、乾燥しやすい夏は、朝夕の2回水やりをするとよいですよ。

肥料の与え方

痩せた土でもよく育つので、肥料はそれほど必要ありません。3~5月と9~11月に、月1回ほど薄めた液体肥料を与えるだけで十分です。

コケモモ(リンゴンベリー)の剪定の時期と方法は?

枝がつるのように伸びていきます。伸びすぎたときだけ、先端を数cm切り取って樹形を整える程度の剪定で十分です。

コケモモ(リンゴンベリー)の植え替えの時期と方法は?

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鉢植えは、3~4年に1回、1回り大きな鉢に植え替えます。3~5月か、9~10月が適期です。手順は、植え付け時と同じです。

コケモモ(リンゴンベリー)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

春に伸びた新芽を使って、6月頃挿し木で数を増やすことができます。枝を5~10cmほど切り取り、活力剤を薄めた液に0.5~1時間ほど浸けて、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿していきましょう。根が十分に生えたら、鉢や地面に植え替えてください。

コケモモ(リンゴンベリー)の栽培で注意する病気や害虫は?

ほとんど病害虫の心配はありませんが、ときどき蛾の幼虫が付くことがあります。見つけたら、割りばしなどで直接取って駆除しましょう。

コケモモ(リンゴンベリー)の実はジャムにして楽しめる

女性にとってうれしい効能のあるコケモモの実。酸味が他のベリー類に比べて強いことから、砂糖と合わせて加工されることがほとんどです。煮込んでジャムやシロップにして、スイーツにかけるとアクセントになりますよ。また、肉料理のソースとしてもおすすめです。コケモモを育てて、たくさんの実を収穫して楽しんでみてください。

更新日: 2022年01月19日

初回公開日: 2015年12月31日

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