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ブルースターの育て方|種まきや苗植えの方法や時期は?

ブルースターは、初夏から初秋にかけて涼しげな空色の花を咲かせる多年草です。病気になりにくく、丈夫な反面、雨に打たれると美しさを維持できないという繊細な一面も。今回は、種まきや苗植えの時期と方法など、ブルースターの育て方をご紹介します。

ブルースターの育て方のポイントは?

ブルースター

美しい花を楽しむコツは、雨に当たらないよく日が当たる場所で、乾燥気味に育てることです。耐陰性は弱くはないのですが、熱帯が原産なので、日にあまり当たらず、ジメジメした環境では枯れてしまいます。

また、雨に当たると葉や花にシミができてしまうので、梅雨の時期は軒下に置くか、雨除けシートで覆ってあげると安心です。

開花時期 5月〜10月頃
耐陰性 普通
耐寒性 普通
耐暑性 強い

ブルースターの種まき、苗植えの時期と方法は?

種まき

発芽に適した気温は20~25度なので、十分に暖かくなった4~6月か、9~10月に種まきをします。根が地面に垂直に生える直根性で、根が傷つくと枯れてしまうので、育苗ポットで育てた苗は、早めに鉢か地面に植え替えましょう。

そのまま地面に植え付けられる、種まき用の土「ジフィーセブン」を使うと、根を傷つけずにすむのでおすすめです。

1. 育苗ポットやジフィーセブンに赤玉土(小粒)入れる
2. 指で土に深さ5mmほどの穴を空ける
3. 穴に種を2~3粒まく
4. 土が乾かないよう水やりをして管理する
5. 発芽したら、元気のよいものを1つ選んで、他の芽を間引く
6. 草丈が5~10cmになったら、鉢か地面に植え替える

苗植え

4~9月が植え付けの適期です。鉢植えは、5号鉢に1本を目安に苗を植えます。地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選び、株同士の間隔を15~20cm空けて植え付けます。いずれの場合も、苗の根についた土は崩さず、丁寧に植えてください。

ブルースターの土作り・水やり・肥料の与え方

バジル 水やり

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1か、赤玉土(小粒)5:腐葉土4:牛ふん堆肥1の配合で混ぜ合わせた土がおすすめです。また、市販の草花用培養土を利用してもかまいません。地植えは、植え付ける2週間前に地面を耕し、腐葉土や苦土石灰を混ぜ込んでおきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が白っぽくなってからたっぷりと水を与えます。土が湿った状態が続くと、花が枯れてしまいます。また、花や葉っぱに水がかかると傷んでしまうので、株元に水を注ぐようにしてください。

肥料

植え付け時にゆっくりと効く緩効性の化成肥料を土に混ぜておきます。株がよく育つ5~10月の間は、1~2ヶ月に1回、同様の株元に施すか、月2~3回液体肥料を与え続けます。

ブルースターの手入れは?剪定や植え替えは必要?

剪定 ハサミ グローブ 手袋

支柱立て

つるをよく伸ばしますが、柔らかいため倒れやすいです。ある程度まで草丈が伸びたら、脇に支柱を立ててつるを絡ませ、株を支えましょう。鉢植えは、朝顔で使う行灯支柱を利用するのがおすすめです。

剪定

支柱立てが面倒な場合は、茎が倒れそうになったら草丈の半分ほどのサイズに切り戻し、株をコンパクトに仕立てます。また、枯れた花は順次摘み取ることで、株が蒸れるのを防ぎ、病気や害虫を予防することができます。

花がすべて咲き終わったら、株元から10~15cmのところで茎を切りつめ、腐葉土で株元を覆って冬を越す準備をします。

植え替え

根が傷つきやすく移植を嫌います。また、2~3年育て続けると株が老化し、花つきが悪くなってしまいます。そのため、植え替えはせず、花が咲かなくなったら種を採取して株を増やします。

ブルースターの増やし方!挿し木の時期と方法は?

挿し木

花の後についた実から種を採取するか、挿し木で株の数を増やします。種まきの時期と方法は、植え付け時と同様です。

挿し木

5~8月が適期です。つるを切ったときに出る樹液は有毒で、日詰がかぶれてしまうことがあるので、直接触れないよう注意してください。

1. 10~15cmつるを切り取る
2. 樹液を水で洗い流す
3. 切り口を斜めにカットして、30~60分間、水に浸ける
4. 育苗ポットにバーミキュライトを入れ、つるを挿す
5. 土が乾かないよう水やりをし、日陰で管理する
6. 十分に根が生えたら、鉢や地面に植え替える

ブルースターの育て方で注意したい病害虫は?

アブラムシ

花や茎につきやすい害虫で、針を挿して栄養を吸い取り、株を弱らせます。また、排泄物はすす病を招く恐れも。見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除していきましょう。

ブルースターは種まきでの育て方がおすすめ

ブルースター 切り花 青 花 手紙 紙 机

ブルースターはもともと切り花用に栽培されていたことから、自分で育てるにはちょっとした気配りが必要になります。特に水に弱いことから、梅雨の長雨がしのげるように、鉢植えで育てるのがおすすめです。

かわいらしい青い花を見ると、愛着がわいてきて毎年育てたくなるかもしれませんね。

更新日: 2022年01月23日

初回公開日: 2015年10月24日

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