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シロツメクサ(クローバー)の花言葉|花の色や開花時期は?

公園や原っぱで見かけるシロツメクサ(クローバー)は、タンポポとともに春を代表する草花ですよね。子供の頃にシロツメクサの白い花を摘んで、花冠を作ったことのある方も多いのではないでしょうか。また、幸運の印である四つ葉のクローバーを探したこともあるかもしれませんね。今回は、シロツメクサの花言葉と育て方をご紹介します。

シロツメクサ(クローバー)の花言葉とは?

シロツメクサ クローバー

『私を思って』『幸運』『約束』『復讐』

● 色別の花言葉
赤色:勤勉

シロツメクサは、野原にあるクローバーに咲く白い花で、温かいイメージの花言葉をたくさん持っています。中でも「約束」という花言葉は、三つ葉のクローバーがキリスト教では三位一体(神、キリスト、精霊)を表すとされ、聖パトリック司教がアイルランドでキリスト教を広める際に用いたことに由来しています。

一方、「復讐」はちょっと怖いですよね。これは、クローバーが持つ花言葉の願いがかなわなかったときには「復讐」が待っているということを意味しています。

クローバーの四つ葉や五つ葉の意味は?

四つ葉のクローバーの意味:『幸運』『私のものになって』

三つ葉のクローバーは、希望や信仰、愛情の象徴とされています。これにもう1つ葉が加わることで、幸福がもたらされるということから、『幸運』という花言葉を持つようになりました。「私のものになって」という花言葉は、好きな人に花冠をのせるという行為に由来するとされています。

五つ葉のクローバーの意味:『経済的繁栄』『財運』

● 葉の枚数ごとの花言葉
一つ葉:『困難に打ち勝つ』『始まり』
二つ葉:『素敵な出会い』『平和』
六つ葉:『地位と名声』
七つ葉:『無限の幸運』

シロツメクサ(クローバー)の花の色や時期は?

学名
Trifolium repens
科・属名
マメ科シャジクソウ属
英名
Clover
原産地
ヨーロッパ
開花期
4~7月
花の色
白、赤
別名
クローバー
詰草(ツメクサ)

シロツメクサは4~7月に花を咲かせるヨーロッパ原産のマメ科の多年草で、クローバーという別名で呼ばれることの方が多い植物です。基本は三つ葉で、四つ葉以上の葉を付けることもありますがその希少性はとても高く、幸運の象徴とされています。

江戸時代、オランダからガラス製品を献上される際に「詰め物」してよく用いられていたことから「詰草」という和名がつきました。日本に定着したのは明治時代以降で、家畜の飼料として栽培され始め、その後野生化し、現在では帰化植物として日本各地で見ることができます。根粒菌には窒素を固定する作用があることから、近年では緑化資材として注目を集めています。

シロツメクサ(クローバー)の種類や品種は?

モモイロシロツメクサ

育った地域や環境により薄桃色から濃い桃色まで様々な花色をしている種類です。花びらの基部に近いほど濃いピンクになっているのが特徴です。

ムラサキツメクサ

ムラサキツメクサ

「赤クローバー」「アカツメクサ」とも呼ばれる種類です。シロツメクサ同様、牧草として導入された後、日本に定着しました。黒みがかったピンクの花色で、長い楕円形の葉を付けるのが特徴です。白い花を咲かせる「セッカツメクサ(雪華詰草)」や「シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)」と呼ばれる園芸品種もあります。

ベニバナツメクサ

ベニバナツメクサ

別名「ストロベリーキャンドル」とも呼ばれる種類で、濃い赤色をした穂状の花姿が特徴の種類です。草丈は20~50cmとシロツメクサに比べかなり高くなります。暑さに弱く、一年草として扱われます。

カトレアクローバー

恋ピンクの花色で、先端が白くなる複色の種類です。シロツメクサほど広がって育たず、コンパクトにまとまるので、近年は寄せ植え用の草花として庭植えにする方も多くいます。

シロツメクサ(クローバー)の種まきからの育て方は?

シロツメクサ クローバー

シロツメクサは4~5月か9~10月に種をまくか、4~5月に苗を植えて育てることができます。日当りがよく、乾燥気味の土地を好むので、条件に合えば植えた後は放置していても十分育ちますよ。

種を植える場合は、庭土を10cmほど掘り起こした場所か、赤玉土や草花培養土を入れた鉢に直まきにしましょう。肥料を元肥として与える必要はありません。

苗を植える場合は、同様の土に、20~30cmと広めの間隔をとって植え付けるようにしてください。

その後は、寒さに当たらないと花を咲かさないので、屋外で育てるようにしましょう。また、夏の暑さに弱いので枯れてしまいますが、根が残っていれば翌年また花を咲かせるので、安心してください。

シロツメクサ(クローバー)の水やりと肥料の与え方は?

庭植えの場合は特に水やりの必要はありませんが、鉢植えで育てる場合には、苗のうちは土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えます。そして根付いたら乾燥気味に育てるのがコツです。

マメ科の植物は、根粒菌によって肥料の3要素である窒素を作り出すことができるので、肥料は特に与える必要がありません。むしろ、窒素の多い肥料をあげてしまうと、株が弱ってしまうので注意してください。少し元気がないなと感じたときだけ、液肥を2週間に1回程度与えるようにしてください。

シロツメクサ(クローバー)の増やし方は?

シロツメクサ 白詰草 クローバー

シロツメクサは、株分けか挿し木で増やすことができます。いずれの方法も発根しやすく、簡単に増やすことができますよ。

株分けにする場合は、株の根元を手やハサミで分けます。そして、植え付け時と同様の土に植え付けます。挿し木の場合は、増やしたい株の中で元気な茎を切り取って挿し穂を作り、植え付け時同様の土に挿していきます。

すっと挿し穂が立つわけではないので、地面に横たわらせるように植えてあげてください。いずれの場合も、湿った土を好むので、こまめに水やりをすると、1週間程度で発根します。

シロツメクサ(クローバー)の花言葉を楽しもう

シロツメクサ 白詰草 クローバー

「幸運」や「約束」といった花言葉を持つシロツメクサ。四つ葉のクローバーは幸運の印として親しまれていますよね。その発現率は1/10000ととても低く、なかなか見つけることができません。

そのため、四つ葉のクローバーを育てたいという方は、四つ葉を付けている株を挿し木にして増やすと、出現しやすいとされていますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

更新日: 2021年05月19日

初回公開日: 2015年07月22日

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