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ローレンティア(イソトマ)の花言葉と育て方|花が咲く時期や色は?

淡い青紫色の花が穏やかな雰囲気を演出してくれるローレンティア(イソトマ)。かわいらしい星形の花を群生させ、初夏の庭やプランターを彩ってくれます。横に広がる性質を生かして、ハンギングバスケットに植え付けたり、花壇の縁取りに利用したりと、色々な楽しみ方がありますよ。今回は、そんなローレンティア(イソトマ)の花言葉と育て方についてご紹介します。

イソトマ(ローレンティア)の花言葉とは?

イソトマ ローレンティア

『優しい知らせ』『強烈な誘惑』『神聖なる思い出』『心を開く』『猛毒』

イソトマの茎葉から出る白い液体にはアルカロイド系の毒が含まれています。目に入ると失明の恐れもあるほどです。この毒性に由来して、「猛毒」という花言葉がつけられました。

ローレンティア(イソトマ)の学名・原産国・英語

学名
Isotoma
科・属名
キキョウ科・イソトマ属
英名
Pokeweed
Inkberry
原産地
地中海沿岸、アフリカ、オーストラリア、アメリカ
開花期
5~7月、9月中旬~10月中旬
花の色
紫、青、白、ピンク
別名
ローレンティア

ローレンティア(イソトマ)とはどんな花?

イソトマは、オーストラリアやニュージーランドなど温かい地域を原産とするキキョウ科の多年草です。ただ、寒さに弱いことから、日本では一年草として扱われます。1990年代以降に急速に普及してきました。学名や分類される属が度々変わっており、以前はローレンティア属に分類されていたことから、「ローレンティア」とも呼ばれます。

草丈は20~40cmと低く、地面をはうように生長します。そして、初夏から秋にかけて星型のかわいらしい花を咲かせます。とても丈夫で管理しやすいことと、見た目がかわいらしいことから、ガーデニングに利用しやすい反面、全草に毒を含んでいます。茎を切ったり折ったりするときに出る汁に触れるとかぶれるので、作業するときは手袋に長袖を着用しておくと安心です。

ローレンティア(イソトマ)の育て方のポイントは?

日当たりと風通しがよい場所で、水はけのよい土に植え付けるのがイソトマを栽培するときのポイントです。高温多湿と雨、冬の寒さに弱いことから、場所を移動しやすい鉢植えで管理する方が長く楽しめますよ。

また、日本では一年草として扱われますが、5度以上の気温を保てる室内で霜に当たらないよう管理すれば、冬を越すこともできます。

ローレンティア(イソトマ)の種まきの時期と方法は?

イソトマの種は市販されていないことから、冬越しした株から採取して育てていきます。種まきの適期は3月下旬~4月か9月中旬~10月上旬。粒がとても細かいので、ピートバンにばらまくとよいですよ。光に当たらないと発芽しないので、土は薄く被せる程度にし、霧吹きで土が乾かないよう水やりをして、明るい場所で管理していきます。

ローレンティア(イソトマ)の苗植えの時期と方法は?

3月中旬~5月がイソトマの苗植えの時期です。横に広がって生長するので、鉢植え・地植えにかかわらず、株同士の間隔は20~30cm空けると株が蒸れずにすみます。

鉢植え

苗よりも1~2回り大きな鉢に植え付けていきます。最終的に1株の横幅が20~40cmくらいになるので、10号鉢に1~2株が適当です。鉢底石を入れ、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石1の割合で混ぜた水はけのよい土を1/3ほど入れたら、根についた土を軽くほぐして苗を植えていきます。土は、市販の草花用培養土を使ってもかまいません。

地植え

日当たりと風通しがよい場所を選んで植え付けていきます。苗よりも1~2回り大きな植え穴を掘って、根についた土は崩さずに植えてください。土の水はけが気になるなら、植え穴を掘った土に腐葉土を2~3割混ぜ込むとよいですよ。

ローレンティア(イソトマ)の水やり、肥料の与え方

イソトマ ローレンティア

水やり

過湿を嫌い、乾燥気味に管理するのがイソトマの水やりのコツです。鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりをしてください。地植えは、特に水やりの必要はありません。むしろ、雨に当たりすぎると枯れてしまうので、雨除けを施してあげるとよいですよ。

肥料の与え方

植え付けるとき、ゆっくりと聞く緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。その後は、4~6月と9~10月の間、1~2週間に1回液体肥料を水やり代わりに与えるか、植え付け時と同じ肥料を1~2ヶ月に1回土に混ぜ込みます。花の数が減ったり、葉色が薄くなったりしたら追加で肥料を与えるサインです。

ローレンティア(イソトマ)の剪定の時期と方法は?

7月頃、一通り花が咲き終わったら、草丈が1/2くらいになるよう全体を切り戻します。これによって、新しくわき芽が生えて、3週間後くらいには再び花を咲かせます。また、枯れた花をそのままにしておくと株が蒸れる原因になるので、こまめに摘み取っていくことも忘れないでくださいね。

ローレンティア(イソトマ)の植え替えの時期と方法は?

イソトマは元々多年草で、冬に鉢を室内に取り込んで管理すれば冬を越すことができます。冬越しした株は、4~5月に1~2回り大きな鉢へ植え替えていきましょう。土や手順は、植え付け時と同じです。

ローレンティア(イソトマ)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

イソトマは、種まきか挿し木で数を増やすことができます。種まきの時期と方法は、上述した通りです。挿し木は、6~9月頃が適期です。新芽の先端を7~10cmほど切り取り、湿らせた赤玉土(小粒)に挿していきましょう。切り戻しのときに出た茎を使うと効率的に数を増やせますよ。

ローレンティア(イソトマ)は開花期の長い草花

ローレンティア イソトマ

星型の花を株いっぱいに咲かせるイソトマ。地面をはう性質を生かして、グランドカバーや花壇の縁取りにも人気です。淡い紫の花色が、さわやかな空間を作り出してくれますよ。きちんと切り戻しをすれば、春~秋までの長い期間花を楽しめるのも魅力です。かわいらしいイソトマの花にいやされてみてください。

更新日: 2021年07月14日

初回公開日: 2016年05月28日

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