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サクラソウ(桜草)の育て方|植え替えや種まきの時期と方法は?

サクラソウは、名前の通り桜によく似たかわいらしい花を咲かせる植物です。春の代表的な草花として江戸時代に武士の間で流行し、今も国内外を問わずたくさんの愛好家がいます。今回は、そんなサクラソウの育て方について、植え替えや種まきの時期と方法などをご紹介します。

サクラソウ(桜草)とは?

サクラソウ

サクラソウとはサクラソウ科サクラソウ属に分類される多年草です。広義ではサクラソウ属の総称を指し、日本の園芸でいう狭義では別名ニホンサクラソウと呼ばれる一品種を意味します。クラソウ属は全部で300種以上存在するといわれ、狭義でいうニホンサクラソウは絶滅が心配されるほど、年々数が減っています。

今回は、狭義でいうサクラソウについての育て方をご説明します。

サクラソウ(桜草)の苗植えの時期と方法は?

サクラソウ

サクラソウを苗から育てるなら10~12月か、2~3月が適期です。植え付けるとき、芽の先を上に向け、2~3cmほど土を被せるようにします。

鉢植えは、4合鉢に3株、5合鉢に4株が植え付けの目安です。地植えは、夏でも涼しく直射日光の当たらない場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植えます。

サクラソウ(桜草)の育て方!水やりや肥料の与え方は?

サクラソウ

水やり

湿り気のある土を好み、土が乾ききると枯れてしまいます。鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。地植えの水やりは特に必要ありません。ただ、土が乾燥しやすい夏は朝方と夕方に水やりをしてください。

肥料

植え付けるとき、リン酸とカリウムの多いゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後は、芽が出てから花が咲き終わるまでの3~6月の間、15~30日に1回薄めた液体肥料を施します。

サクラソウ(桜草)の剪定や手入れの時期と方法は?

サクラソウ 日本桜草

枯れた花をそのままにしておくと種が実り、株の栄養が奪われてしまいます。種を採取しないならばしおれた花は花首から切り落としましょう。全ての花が咲き終わったら、根本を隠すように土を盛ってください。サクラソウは地際に新しい根を作り、翌年の春新しい花を咲かせてくれますよ。

サクラソウ(桜草)の増やし方!株分けや根伏せの時期と方法は?

サクラソウは、株分けによって数を増やすことができます。10~11月か、2~3月ごろになったら根に付いた土を手できれいに落としましょう。杉にそれぞれに芽が1~2個以上付くよう、株を手やナイフで分けていきます。そして、古くなった根や枯れた茎を取り除き、植え付けていきます。

サクラソウ(桜草)の育て方で注意する病気や害虫は?

アブラムシ

暖かくなると茎や葉っぱ、つぼみについて汁を吸い、株を弱らせる害虫です。大量に発生するので、見つけたら早めに殺虫剤を散布して駆除していきます。反射光が苦手なので、シルバーポリフィルムを壁に張ったり、反射板を株元に置いたりすると、成虫の飛来を予防できます。

ハダニ

葉っぱや土が乾燥すると発生する害虫で、葉裏に寄生します。水が苦手で、葉っぱに霧吹きで水を吹きかけると予防できます。発生したときは、薬剤を散布して駆除しましょう。

灰色カビ病

低温で湿度の高い状態が続くと発病しやすい病気で、葉っぱや花に灰色のカビが現れます。病気にかかった部分は回復しないので切り落とし、殺菌剤をまいて拡大を防ぎましょう。水はけと風通しをよくし、窒素成分の多い肥料を控えることが予防になります。

サクラソウ(桜草)の育て方のポイントは?

サクラソウ 寄せ植え

寒さに強い一方で、暑さと乾燥に弱い植物です。そのため、木陰になる場所で1年を通して湿度を保つことが元気に育てるポイントです。湿度を保つために水やりが重要になり、地上部が枯れてしまうと水やりのタイミングがわかりにくくなるので、他の草花と植えるなど目に付きやすいよう工夫しましょう。

サクラソウ(桜草)の寄せ植えを楽しもう

ニホンサクラソウ 日本桜草

サクラソウを育てるときは、水やりに工夫が必要です。霧吹きをうまく利用して、湿度を高く保ち、乾燥による枯れや過湿による根腐れを防ぎましょう。また、地上部が枯れてしまっても根は水を必要としており、管理がむずかしいと感じることも。

栽培に慣れていない方は、トレニアやインパチェンスなど湿気に強い花と寄せ植えにすると、水切れを防ぐことができますよ。

更新日: 2021年08月11日

初回公開日: 2015年12月08日

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