食べると独特の味がするバジルは、イタリア料理によく使われるハーブとしておなじみです。食卓の上では葉を見たことはあっても、バジルの花を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。今回は、バジルの花や種類・品種について紹介します。
バジルの花言葉や由来は?
『神聖』『好意』『よい望み』『なんという幸運』『強壮』『憎しみ』
「神聖」は、インドのヒンドゥー教の神に捧げる植物として寺院や家の周辺に植えられていたことに由来します。また、イタリアではバジルは愛の印とされていることから、「好意」「よい望み」という花言葉がつきました。
バジルの学名・原産国・英語
- 学名
- Ocimum basilicum
- 科・属名
- シソ科メボウキ属
- 英名
- Basil
Basilico
- 原産地
- インド・熱帯アジア
- 開花期
- 6~8月
- 花の色
- 白
- 別名
- 目箒(メボウキ)
バジリコ
バジルとは?どんな花を咲かせるハーブ?
バジルは、草丈60~90cmほどのシソ科に属する多年草です。夏になると茎の先に白や紅色がかった小さな花が連なって咲きます。花が咲く前に葉を摘み取ることで、食用やハーブとして利用することができます。毎年育てたいときは、花を咲かせて結実させたあとに採種します。
名前の由来
紀元前2000年頃、アレキサンダー大王によってインドからヨーロッパにもたらされ、17世紀にアメリカへと渡りました。日本へは江戸時代に渡来し、目に入った異物を取り除くために、水で浸してゼリー状にした種を利用していました。
これが、和名「目箒(メボウキ)」の由来です。本来は多年草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として扱われています。
バジルの種類や品種は?
バジルはインドや熱帯アジアを中心に150種ほどの園芸品種があります。食用にする種類を含めて、今回はいくつか代表の品種を紹介します。
スイートバジル
スイートバジルは、株全体に香りのある、食用できる品種です。食用のバジルというと、一般的には本種を指します。トマトと相性がよく、サラダやスープ、パスタなど幅広い料理に利用されます。
ブッシュバジル
ブッシュバジルは、スイートバジル同様に葉や茎を料理に利用することができる、スイートバジルの近縁種です。葉が小さく、強い香りをもっています。
ダーク・オパール・バジル
ダーク・オパール・バジルは、全体が深紫色をした落ち着いた雰囲気のバジルです。スイートバジル同様によい香りがし、料理に利用できます。
レモンバジル
レモンバジルは、葉がレモンのような香りのするバジルです。葉の幅が狭く、明るいグリーン色をしています。別名「シトラスバジル」「メイラック」とも呼ばれ、肉料理に用いられることが多いです。
シナモンバジル
シナモンバジルは、名前の通りシナモンに似た甘い香りのするバジルです。草丈30~60cmほどと小さく、夏に白や淡いピンクの花を咲かせます。
レタスバジル
レタスバジルは、葉が大きく肉厚で、表面はでこぼこしている品種です。サラダによく用いられます。
ホーリーバジル
ホーリーバジルは、ヒンドゥー教で聖なる植物とされる品種です。タイ料理によく使われています。
バジルの花から種をとって育ててみよう!
本来、バジルは多年草ですが、寒さに弱く枯れてしまうことから、日本では毎年種を収穫して育てます。肉や魚、野菜などの食材と相性がよく、サラダやパスタなど使える料理の幅が広いので、育てると毎日重宝しそうな植物です。ぜひ、自宅で育ててバジルのある生活を楽しんでみてくださいね。
更新日: 2015年08月28日
初回公開日: 2015年08月28日