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バジルの育て方!種まきからの栽培や土の作り方、冬の越し方は?

独特の風味があるバジルは、イタリア料理には欠かせないハーブの1つです。様々な料理に活用でき、育てやすいことから、自宅で栽培するハーブとして広く育てられています。ただ、バジルを栽培するとき、どんな土がいいのか、冬は越せるのか、栽培中に枯れてきた原因は何なのかといった、たくさんの疑問が頭によぎりますよね。そこで今回はそんな疑問がなくなるよう、バジルの育て方を詳しくご紹介していきます。

バジルとは?どんなハーブ?

バジル 保存

バジルは、熱帯地域原産とするシソ科のハーブです。日光を好み、寒さが苦手なことから、本来は多年草ですが、日本の園芸では一年草として扱われます。独特の葉っぱの香りが特徴で、ソースにするだけでなく、パスタやピザなどイタリア料理のスパイスによく利用されます。また、アブラムシに好まれる性質があるので、メインで育てたい植物のアブラムシ被害を減らすために近くに植えられることもあります。

バジルの育て方のポイントは?

バジル

日当たりのよい場所で育てる

室内外にかかわらず、日当たりのよい場所で育てるのがポイントです。ただ、強い日光は葉焼けを起こすことがあるので、夏の西日や直射日光は避けるようにしてください。

摘芯のタイミングを逃さない

バジルをたくさん収穫するには、タイミングよく摘芯をするようにします。摘芯によって茎や葉の生長が促され、たくさん葉が育ちます。草丈が20cmほどに生長したら、茎の頂点にある芽を摘み取っていきましょう。

水と肥料はたっぷりと与える

ハーブは一般的に乾燥を好み、肥料が多いと育ちすぎて葉っぱが硬くなってしまうものです。でも、バジルは水や肥料をたっぷりと与えた方がたくさんの葉っぱが茂ります。生育期の6~10月は、肥料をたびたび与え、水切れさせないようにしてください。

バジルの栽培から収穫までの流れは?

バジル 鉢
  1. 4~6月に種まきや苗植えをする
  2. 水やりを欠かさず、たっぷりと肥料を与えて育てる
  3. 背丈が20cmほどになったら摘芯をする
  4. 種を収集しないときは花の蕾を摘み取る
  5. 10月頃まで収穫を楽しむ

バジルの育て方!土の作り方や選び方、用意するプランターは?

土作り 混ぜる 庭土 植え付け

バジルを家庭で育てるなら、プランターでの栽培がおすすめです。7号鉢(直径21cmくらい)に1株、60cm幅のプランターに2~3株を目安に育てていきましょう。

土は、湿り気が保てる有機質の豊富な中性~弱アルカリ性のものを使います。市販のハーブ用や野菜用培養土は、あらかじめちょうどよい土質に調節されているので、初心者の方でも簡単に栽培を楽しめます。自分で作るときは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土に大さじ1杯ほどの苦土石灰と肥料を混ぜたものを使ってください。

地植えなら、種まきの2週間前から土作りをはじめていきます。畑の土1㎡あたりに苦土石灰100g(コップ1杯くらい)を混ぜて、1週間寝かせておきます。その後、完熟堆肥2kgと化成肥料を混ぜてさらに1週間寝かせれば土作りは完了です。

バジルの種まきや苗植えの時期と方法は?

バジルの種の発芽温度は20度以上です。北海道などの寒冷地は5~6月、関東から中部地方は4月中旬~6月中旬、四国や九州、沖縄は4~6月上旬頃が種まきや苗植えの適期です。地面に直接種をまいて育てるか、苗まで育ててからプランターに植えていくかの2通りの方法があります。以下にそれぞれの方法をご紹介します。

苗を育ててからプランターや鉢に植え替える

バジル 新芽
  1. 育苗ポットに種まき用の土を9分目ぐらいまで入れる
  2. 種が重ならないよう2cmほど間隔を空けてくぼみをつける
  3. くぼみに種をおいて土を薄っすらと被せる
  4. 鉢皿に水を溜めて下から土へ常に給水する
  5. 2~3日で発芽したら混み合っている部分の生長の遅い芽を取りのぞく(間引き)
  6. 本葉が10枚ほどになったら鉢やプランター、庭に植え替える

プランターに直接種をまいて育てていく

バジル 間引き

基本的な手順は、苗を育てる手順と変わりませんが、間引きの方法が変わってきます。プランターに土作りをした土を8割ほど入れたら、種まきをしていきます。そして、上述の1~4までの方法で発芽までさせます。その後は、本葉が2~3枚生えた段階で葉っぱが触れ合わないように、本葉が8~10枚生えたときに株同士の間隔が20~30cm空くように弱い芽や枯れた芽を引き抜いていきましょう。元気な芽も一緒に抜いてしまいそうなときは、ハサミで土の近くで芽を切り落としてしまうとよいですよ。

※ 地植えは、プランターで栽培するのと方法は同じです。日当たりと水はけのよい場所を選んで育てていきましょう。

バジルの水やり、追加で与える肥料の量は?

水やりのタイミングは?

バジル 水やり

バジルは乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。特に鉢やプランターは、水切れを起こしやすいので注意しましょう。地植えは特に水やりは必要ありまえんが、乾燥した日が続くようであれば、水を与えた方がよく育ちます。

追加の肥料の与え方は?

液肥 肥料 水やり

バジルは、肥料をたくさん必要とします。特に生育期の6~10月は、月に1度油かすを株元に施すか、1週間に1度、薄めた液体肥料を与えていきましょう。葉が黄色くなって枯れるのは、肥料が不足している目印なので、見逃さないようにしてくださいね。

バジルの剪定!摘芯の摘み方や時期は?

摘み取り 摘芯 葉

摘芯とは、花が咲く前に茎の先端を摘み取る剪定方法の1つです。花や蕾を摘み取ることで養分が新しい枝や葉に使われ、株がどんどん大きく育ちます。バジルは収穫までに3~4回ほど摘芯をすると、葉が生長して収穫量が増やせますよ。

草丈が20cmほどになったときが摘芯のタイミング。頂点から2節目くらい下の茎をハサミや手で切りとります。しばらくすると、切り口から2本の茎が左右に出てくるので、それらも20cmくらいまで株が育ったら摘芯をしてください。この作業を収穫までに、後2~3回ほど繰り返します。

バジルの栽培で注意する病気や害虫は?

虫除け 水やり 防虫 葉水 霧吹き スプレー

バジルは、新芽や茎にアブラムシがつくことがあります。アブラムシは植物の栄養を吸い取って弱らせるので、見つけたらすぐにガムテープなどでペタペタと株から引き剥がすか、殺虫剤で退治していきます。天然由来の成分で作られた殺虫剤は、食べて楽しむハーブにも使えるので、成分を確認してから使うようにしてくださいね。

バジルの収穫の時期と方法は?

バジル 葉

何度かの摘芯を繰り返した後、7~10月の間はバジルを収穫して楽しめます。摘芯した葉っぱももちろんハーブとして料理に使えますよ。たくさん取れた葉っぱは、ミキサーにかけてジェノベーゼソースにすると料理の幅も広がりそう。乾燥させて、ドレッシングやピザのトッピングにするのもおすすめです。

バジルの増やし方!種まきや挿し木の時期と方法は?

バジル ポット

バジルは、挿し木と種まきで数増やすことができます。摘芯した枝を挿し木に利用すると、効率的に数を増やせるのでおすすめです。

種まき

種まきは、植え付け時と同じ時期と方法で行います。種を採取するときは、花が咲いても摘み取らずにそのまま残しておき、9月頃に行ってください。採取した種は乾燥させ、茶封筒など通気性のある袋に入れて保管し、翌年の春に植え付けましょう。

挿し木

挿し木とは、切りとった茎から根っこを生やし、別の株として育てていく方法です。切りとった茎の上の葉を2~3枚ほど残して、下の方の葉を全て取りのぞきます。そして湿らせた赤玉土に茎を挿し、根が出るまで土が乾燥しないように水やりを続けます。明るい日陰で管理しながら、根が十分に生長してきたら鉢やプランター、庭に植え替えてください。

水挿しで発根させてから挿し木をする方法もあります。水を入れたグラスに枝を入れておき、発根するまで毎日水を入れ替えると根が生えてきますよ。十分に発根した後、土に枝を植えられますが土で挿し木したものよりも弱いので、しばらくは土が乾燥しないように水やりを続けて育ててください。

バジルを寄せ植えしよう!植え替えの必要は?

ハーブ 寄せ植え バジル パセリ

寄せ植えに不向きなハーブが多い中、バジルは寄せ植えに向いています。料理に使うハーブ同士は相性がよく、特にタイムやパセリ、ローズマリーがおすすめです。また、トマトを育てたいならとバジルを一緒に植えると、バジルが虫除けになって生長が促進されます。また、本来多年草であるバジルは、寒さの厳しい日本で一年草に数えられるため、植え替えの必要はありません。

バジルを冬越しさせたいときはどうする?

バジル 鉢

バジルは本来毎年生長する多年草ですが、寒さに弱いことから日本では一年草として扱われます。環境さえ整っていれば、冬を越すことができますよ。このとき、室温を5~10度以上に保つことが大切です。温室が自宅にある方は、温室に移すのがおすすめです。ただ、どうしても手間がかかるうえ、種まきや苗植えの方が簡単なので、手間暇をかけて育てたい方はチャレンジしてみてください。

バジルが枯れてしまう原因は?

バジル 葉

「バジルは水を好む」という性質から、土が乾く前に水やりをしがちになります。ですが、バジルが枯れる多くは根腐れが原因です。必ず、土の表面が白っぽく乾いてから水やりをするよう心がけましょう。

丈夫なハーブであるバジルの育て方は簡単

バジル プランター

バジルは、日当たりがよければ室内でも庭でも育てることができる丈夫なハーブです。摘芯をした後、どんどん伸びていく姿からは、力強さを感じさせてくれますよ。また、長く収穫した葉っぱで料理の幅も広がります。ハーブの栽培に興味がある方は、まず室内でバジルの栽培にチャレンジしてみてください。

初回公開日: 2015年08月29日