小さな釣鐘状の花が群がって咲くカンパニュラは、ハンギングや吊り鉢の他に、グラウンドカバーとしても人気の植物です。また、品種によって花の形や色が違いを楽しむことができますよ。今回は、カンパニュラの育て方をまとめました。
カンパニュラの育て方!種や苗の植え付け時期と方法は?
カンパニュラは種や苗から育てることができ、鉢植えにも地植えにもすることができます。ただ、夏の日差しが苦手なことから、はじめて育てる場合は鉢植えで育てた方が移動しやすいですよ。
種まき
種をまく時期は品種によって違い、二年草のタイプであれば5~6月、メイシリーズやチャンピオンシリーズなどは8~9月に種をまきます。
まずは、直径9~10cmほどの素焼鉢に水はけのいい川砂を入れたものか、水をたっぷり含ませたビートバンを用意し、種をばらまいていきます。このとき、種に覆土はしません。その後は水を切らさないように日陰で管理すると、10日前後で発芽します。
発芽したら密集している部分は間引きし、本葉が2~3枚になったら、赤玉土6:腐葉土4に緩効性肥料を混ぜ込んだ用土を入れた6cmポットかセルトレーに移植し、さらに苗を育てます。さらに苗が育ってポットに根が回ったら、庭や鉢に定植していきます。
苗の植え付け
カンパニュラの苗は、9~10月か3~4月に鉢や庭に植え付けていきます。
鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きい鉢に鉢底ネットを敷き、底石を鉢の高さの1割程度入れたものを準備します。用土は、水はけがよい弱アルカリ性のものを好むので、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜ合わせたものか市販の草花用培養土に、石灰を混ぜ合わせたものを用いましょう。
鉢に土を少量入れ、苗を中心に置き、鉢の縁から1~3㎝程度下の水しろを残して、残りの土を入れ込みます。苗がしっかり固定できるように割りばしなどで土を軽く突くようにすると根に土が隙間なく入っていきますよ。
地植えする場合は、庭土に完熟堆肥と石灰を混ぜておくようにします。そして土を20~30cmのタサに盛って、水はけを良くしていきます。カンパニュラは多湿を嫌うので、株間は30cmほど広く開けておきましょう。また、花茎が伸び始めたら、支柱を立てて倒れないように支えます。
カンパニュラの育て方!水やり・肥料の与え方は?花の管理は?
カンパニュラは、多湿を嫌うので、土が十分に乾いたことを確認してから、たっぷりと水を与えるようにします。
鉢植えの場合は受け皿に水が溜まったらその都度捨てるようにしてください。また、日差しの強い日中に水やりをすると根を傷めてしまうので、水は午前中の涼しいうちに与えるようにします。地植えの場合は、天候任せでも十分に育ちますが、日照りが続き、葉に元気がなくなってきたときは水を与えてあげるようにしてください。
肥料は、元肥として緩効性の肥料を土に混ぜ込んだ後は、花が咲き終わるまでの3~9月の間に週1回程度草花用の液肥を与えるようにします。