カラシナは、ピリリとした味がいつものメニューを大人の味にしてくれる葉物野菜です。漬物やおひたし、サラダなど、色々な料理に活用できますよ。また、免疫力を高める、活性酸素の発生を抑える、血圧の上昇を防ぐなど、体によい効果もたくさん。今回は、そんなカラシナとはどんな野菜なのかや、種まきの時期と方法など栽培についてご紹介します。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の学名・原産国・英語
- 学名
- Brassica juncea
- 科・属名
- アブラナ科・アブラナ属
- 英名
- Mustard greens
Indian mustard
Chinese mustard
Leaf mustard
Oriental mustard
- 原産地
- 中央アジア
- 収穫期
- 1~4月
- 別名
- –
カラシナ(芥子菜/辛子菜)とは?どんな野菜?
カラシナとは、アブラナ科・アブラナ属に分類される葉物野菜です。ホウレンソウやハクサイなどの仲間になります。中央アジア原産で、日本では弥生時代から作られていました。種から和カラシが作られるほか、葉っぱもピリリとした味がします。また、マスタードもカラシナの種から作られています。
株元から茎を数本生やし、草丈が20~25cmくらいに生長した頃に収穫されます。縮れ、縁がギザギザとしている葉っぱが特徴です。見た目はダイコンの葉っぱに似ています。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の種類や品種は?
黄カラシナ
葉が大きく、辛みが強い品種です。種は、和カラシに利用される、カラシナの代表的な存在です。
葉カラシナ
濃い緑色の大きな葉で、さわやかな辛みが特徴です。花茎も浅漬けにして楽しむことができます。
サラダカラシナ
生でも食べられるカラシナで、茎が細く、葉っぱには深い切れ込みが入ります。シャキシャキとした食感が特徴で、料理に利用しやすいですよ。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の栄養や効果・効能は?
カラシナは緑黄色野菜で、葉酸やカリウム、βカロテンなどが豊富な栄養が含まれています。中でも、アリルイソチオシアネートという成分は、食欲を高める辛み成分です。また、殺菌作用も期待できます。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の育て方のポイントは?
過去にアブラナ科の野菜を育てた場所には植えず、間引きと土寄せをして株を大きく育てていきます。アブラナ科の植物は連作障害を起こしやすいので、1~2年は栽培の間隔を空けるとよいですよ。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の種まきの時期と方法は?
4~6月と10~3月が、カラシナの種をまく時期です。寒い地方だと、春に種をまいたほうがよく育ちます。中性~弱酸性の土を好みます。
プランター
- プランターの底に鉢底石を敷く
- 縁から下2~3cmくらいまで市販の野菜用培養土を入れる
- 細い支柱など棒を使って土に横向きのスジを1本付ける
- スジに沿って、重なり合わないよう種をまいていく
- 土を薄く被せ、種に日が当たるようにする
- たっぷりと水やりをする
- 日向で、土が乾燥しないよう水やりをして管理する
- 本葉が2~3枚生えたら、株同士の間隔が10cmくらい空くよう間引く
地植え
幅1m、高さ10~15cmの畝を立ててから種をまいていきます。土は、植え付ける2週間前に1㎡あたり100~150g(コップ1杯)の苦土石灰を混ぜ込んで寝かせておきます。そして、完熟堆肥をその1週間後に混ぜあわせたものを使っていきます。
20cm間隔に畝へスジを付け、種をまいていきます、その後は、プランターでの栽培方法と同じです。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の水やり、肥料の方法は?
水やり
発芽した後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしていきます。ただ、地植えは降雨のみで十分に育ちますよ。
肥料
春に種まきをしたときは、特に追加で肥料を与える必要はありません。秋に種まきをしたものは、本葉が4~5枚生えたタイミングで化成肥料を土と混ぜあわせ、株元に寄せていくとよいですよ。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の収穫の時期と方法は?
草丈が20~30cmになったら収穫していきます。株元から切り取っていきましょう。春先に伸びたトウを折り、収穫して漬物にすることもできます。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の栽培で注意する病気や害虫は?
病気や害虫に強い野菜なので、それほど心配はありませんが、ときどきアブラムシやコナガが付きます。寒冷紗をトンネル状にして株を覆っておけば、害虫の飛来を防ぐことができます。
カラシナ(芥子菜/辛子菜)の栽培を楽しもう
ピリリと辛いカラシナ。虫がつきにくく、プランターでも簡単に育てられる家庭菜園向きの野菜です。しかも、川の土手に自生しているくらい丈夫なことも魅力。料理のスパイスに加えて楽しむことができますよ。
更新日: 2016年07月10日
初回公開日: 2016年07月10日