秋から冬にかけ、たくさんの赤い実を枝にぶらさがるようにつける万両。昔から千両(センリョウ)と並んで縁起のよい植物として知られており、お正月の縁起木としても親しまれています。今回は、そんな万両の花言葉や、どんな実をつける植物なのかについてご紹介します。
万両(マンリョウ)の花言葉とは?
『寿ぎ』『財産』『金満家』『徳のある人』『慶祝』
「寿ぎ(ことほぎ)」という花言葉は、お正月の縁起物として飾られる赤い実にちなんでつけられました。「金満家」は、実が熟してもなかなか落ちない様子の例えです。「財産」は、お金にまつわる名前に由来します。
万両(マンリョウ)の花の色や見頃の季節は?
- 学名
- Ardisia crenat
- 科・属名
- サクラソウ科(ヤブコウジ科)・ヤブコウジ属
- 英名
- Coral bush
- 原産地
- 日本、中国、朝鮮半島、インド
- 開花期
- 7月
- 花の色
- 白
- 別名
- コウジ
橘(タチバナ)
藪橘(ヤブタチバナ)
花橘(ハナタチバナ)
万両(マンリョウ)とは?どんな実をつける植物?
万両は、江戸時代から盛んに栽培されている常緑性の低木です。鉢植えにして販売されますが、本来は30~100cmほどに生長します。秋から冬にかけて光沢のある小さな赤い実をたくさんつけるのが特徴です。よく似ている千両(センリョウ)と並んで縁起のよい木とされ、千両よりもたくさん実をつけるのが特徴です。
7月頃に、1cmほどしかない小さな花を枝の先に咲かせます。花色は白く、芳香があり、花びらは5枚に分かれています。
万両(マンリョウ)の風水の意味は?
縁起物として知られる万両は、金運に恵まれ、商売繁盛のご利益があるとされています。また、長く実つけていることから、家が長く栄えるといわれる縁起木です。
赤い実のなる木なので、東、南東、南に植えると幸運を呼びこんでくれるといわれています。
万両(マンリョウ)の種類や品種は?
シロミノマンリョウ(白実の万両)
万両の品種の1つで、実が熟すと白くなることが特徴です。実が赤くなる万両と並べて紅白となり、お正月の縁起物に切り花がよく使われます。
キミノマンリョウ(黄実の万両)
実が熟すと黄色くなる品種です。黄色は金運を呼びこむよい色とされ、こちらも縁起物として切り花がよく流通しています。
宝船
万両という名前で出回る鉢植えのほとんどが本種となります。江戸時代に作り出され、大きな実が特徴となっています。また、株も大型で、生育旺盛です。
曙白鵬
新葉に白い斑がまばらにたくさん入る園芸用の品種です。葉っぱが生長すると白みが薄れ、縁を残して全体的に緑色に変化します。
白大実
白い色の実は、はじめは赤みが少し残りますが、最終的には黄クリーム色になります。年末年始の縁起物の飾りとして人気です。
万両(マンリョウ)はお正月に飾る縁起のよい植物
年末年始になると、赤い実をつける切り花が多く出回りますよね。千両(センリョウ)や百両(ヒャクリョウ)など似た植物の中で、万両が最も縁起がよいとされています。
白い実をつける品種もあるので、合わせて玄関やお部屋に飾ってお正月を迎えたら、よい1年が過ごせそうですね。
更新日: 2020年12月16日
初回公開日: 2015年12月17日