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ソメイヨシノ(染井吉野)の花言葉|由来や特徴は?

日本の桜の中で、最も知られる存在ソメイヨシノ。花が木を覆うように咲く姿からは、出会いと別れを予感させます。また、その美しさから、満開の時期には多くの花見客で全国の名所が賑わいますよ。今回は、そんなソメイヨシノの花言葉や名前の由来、クローンの原木などについてご紹介します。

ソメイヨシノ(染井吉野)の花言葉は?

『純潔』『優れた美人』

その花の美しさをしとやかな女性に例えたことから、「優れた美人」という花言葉が付けられました。

ソメイヨシノ(染井吉野)の学名・原産国・英語

学名
Prunus x yedoensis Matsumura
Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’
科・属名
バラ科・サクラ属
英名
Tokyo cherry
Potomac cherry
Yoshino cherry
原産地
日本
開花期
3~5月
花の色
淡ピンク
別名
染井吉野(ソメイヨシノ)
吉野桜(ヨシノザクラ)

ソメイヨシノ(染井吉野)とは?特徴は?

ソメイヨシノ 桜 染井吉野 サクラ 地植え (3)

ソメイヨシノは、桜の品種の1つです。日本で「桜」というと、ソメイヨシノを意味することが多く、桜の開花期を知らせる、桜前線の基準にもなっているほど、桜の中で知名度が高い桜です。

江戸彼岸桜(エドヒガンザクラ)と大島桜(オオシマザクラ)を交配させて生まれたと考えられており、明治中期以降に明治政府の意向で全国各地に植えられました。これは、徳川幕府のイメージを世間から排除し、明治政府の印象を強めるためです。今では、全国に植えられている桜の約80%がソメイヨシノだとされています。

樹高は10~15mに生長し、3~4個の花が集まるように枝に咲かせるのが特徴です。蕾は濃い赤色をしていますが、一重咲きの5枚の花びらは淡いピンク色をしています。葉っぱが開くよりも先に花が咲き、見栄えがよいことも好まれる理由です。

また、種をつけにくく自然に繁殖できないことから、人の手で増やす桜のため、クローン桜と呼ばれることがあります。

ソメイヨシノ(染井吉野)の名前の由来は?

ソメイヨシノ 桜 染井吉野 サクラ 地植え (2)

江戸時代末期に~明治初期に、染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木職人が品種改良をして作られたとされています。作出された当時は、桜が有名な吉野山にちなんで「吉野桜(ヨシノザクラ)」と呼ばれていました。

しかし、吉野に植えられているのは山桜という別種であることや、染井村が起源であることから、1990年に東京帝室博物館の藤野寄命「染井吉野」と名づけ、その翌年には東京帝国大学の松村任三教授により「Prunus yedoensis」という学名が付けられました。

ソメイヨシノ(染井吉野)はクローン桜?原木は江戸彼岸桜と大島桜

ソメイヨシノは、種を実らせることがほとんどないことから、人の手によって、接ぎ木や挿し木を行い、数を増やしてきた桜です。そのため、全ての木が限られた原木を元に作られた、同じ遺伝子のクローンとなっています。地域によって開花時期がそろうのは、このクローンの性質によるものです。

1995年にDNAを解析した結果、全国のソメイヨシノがクローンであることが判明しました。これによって研究が盛んに行われるようになり、2007年にソメイヨシノは江戸彼岸桜と大島桜を交配させて誕生したと発表されました。

しかし、現代ではこの説に否定的な見方をする研究者もいて、2015年3月には、東京都上野公園にあるソメイヨシノの古木が原木ではないかとする説が千葉大学によって発表されています。

ソメイヨシノ(染井吉野)の韓国起源説とは?

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すでにご紹介した説の他に、韓国固有種の王桜が起源であるとする説が韓国では一般的です。そのため、ソメイヨシノも王桜も韓国では「ワンボンナム」と呼ばれ、区別されていません。見た目はよく似ていますが、2011年にはDNA調査の結果、王桜とソメイヨシノは完全に別種だとする結果がアメリカ農務省のサイトに掲載されました。

ソメイヨシノは日本の桜として有名ですが、日本と同じく桜が自生する韓国では、ソメイヨシノの起源は韓国だと、信じられています。

以前は、ソメイヨシノと韓国の桜(王桜)の見た目が似ていることから、同種の説もありましたが、2011年にアメリカ農務省が王桜とソメイヨシノは完全に別種とだとする結果を発表しました。DNA(遺伝子)調査によって親が違うことがわかり、そもそもソメイヨシノは、自生できない性質をもっていることが理由とされています。

ただ、王桜に学名がつけられていないなと、研究が終わっていないことから、まだソメイヨシノの出自には謎がたくさんあるとされています。

参考文献: アメリカ合衆国 農務省

ソメイヨシノの開花時期と見頃の季節は?

沖縄を始めとして、日本列島を北上しながら開花していきます。毎年3月下旬頃に九州・四国地方で開花宣言がされ、北海道で花を開くのは5月の初旬となります。

開花時期

九州・四国・中国地方 3月下旬
関西地方 3月下旬~4月初旬
関東甲信越地方 3月末~4月上旬
北陸地方 4月上旬
東北地方 4月上旬~中旬
北海道 5月初旬

ソメイヨシノは日本人にとって特別な桜

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ソメイヨシノは、明治時代から街路樹として植えられるようになった、比較的新しい桜の品種です。花を咲かせてから葉を生やすため開花までの期間が短く、また、生育が早いことが短期間で有名になった理由です。

ただ、クローンで増やされたことから、病気に弱い性質も引き継ぎ、花見客に根を踏まれ続けてることが原因で、多くのソメイヨシノが枯れてきているといわれています。花見はマナーを守って楽しみ、自宅ではソメイヨシノを栽培・・・そんな生活ができたらすてきですよね。

更新日: 2020年03月29日

初回公開日: 2015年11月21日

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