「蘭の女王」と呼ばれるカトレアは、その華やかで気品のある花姿から人気の高い洋蘭の1つです。そのため最盛期は10~2月ですが、近年では周年様々な品種が出回っており、切り花やアレンジメントに利用されています。今回は、そんな人気のカトレアの花言葉や種類、開花時期と見頃の季節についてまとめました。
カトレアの花言葉は?
『優美な貴婦人』『成熟した大人の魅力』『魔力』『魅惑的』『あなたは美しい』『高貴』
色別の花言葉
●ピンク:『成熟した大人の魅力』
●白:『魔力』『魅惑的』
●黄色:『気品』『魅力』
●紫:『優美な女性』『あなたは美しい』
「蘭の女王」と呼ばれるほど優雅で華麗な印象の花姿が、「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」といった高貴なイメージの花言葉の由来となっています。
カトレアの花の色は?何科の植物?
- 学名
- Cattleya
- 科・属名
- ラン科カトレア属
- 英名
- Cattleya
- 原産地
- 中南米
- 開花期
- 10~2月(周年出回っている)
- 花の色
- 赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、青、紫、緑、複色など
- 別名
- ー
カトレアは中南米に広く分布する洋蘭で、40~80種の野生種があるとされています。蘭の中でも最も栽培が盛んなものの1つで、2枚の花弁(ペタル)と3枚の萼片(セパル)、花弁が変化した唇弁(リップ)の6つの部分から成り立つ派手な花姿が特徴です。
19世紀から盛んに品種改良がなされ、現在では無数の品種が存在します。そのため、元々の開花期は10~2月でしたが、現在では周年花屋さんで見かけることができます。
また、洋蘭の中でも大きな花が多いことから「蘭の女王」と呼ばれ、フォーマルフラワーとしてパーティーや発表会のコサージュや髪飾り、結婚式のブーケなど様々なシーンで用いられています。
花名は、初めて収拾、栽培したWilliam Cattely(ウィリアム・カトレー)にちなんでつけられたとされています。
カトレアの開花時期と見頃の季節は?
開花期は種類によって異なります。3~4月の春咲き、5~7月の初夏咲き、9~11月の秋咲き、12~3月の冬咲き、とそれぞれの季節に咲きます。
カトレアの種類や品種は?
カトレアの品種は、鮮やかで大きな花を咲かせる「大輪系」、育てやすい「中輪系(ミディ)」、かわいらしい「ミニカトレア」、「花茎が長く伸びるタイプ」と大きく4つのタイプに分けることができます。
種類によって、赤、ピンク、白、オレンジ、グリーン、紫、黄など様々な色の花を咲かせます。今回は、その中でも代表的な品種をいくつかご紹介します。
リンコレリオカトレア マック ホームズ ニューベリー
鮮やかな赤紫で中心が赤色をしている大輪タイプのカトレアです。夏~秋にかけて甘い柑橘系の香りをした花を咲かせます。
リンコレリオカトレア ゴールデンゼル レモン・シフォン
冬から春にかけて黄色の花が咲く、中・大輪タイプのカトレアです。爽やかなレモンイエローの花弁と濃いピンクのリップのコントラストが美しいですよ。
カトレアミニパープル セルレア ブルースカイ
ミニカトレアの定番ミニパープルの中でも、育てやすいブルー系の品種です。上手に管理すれば、冬~春と夏~秋の年に2回花を咲かせます。
カトレア コクシネア
ミニの中でも特に小さい花をつける、朱色のカトレアです。カトレアの交配親としてよく用いられます。
ブラソカトレア メモリア ビタ リー ライムライト
ライム色の花弁と蛍光ピンクのリップが美しい品種です。南国リゾートを思わせるような花は、すっと伸びた茎に複数咲きます。花に厚く暑さに強いことから、暑い夏でも元気に花を咲かせてくれます。
カトレアは、花も花言葉も素敵
カトレアは、品種改良が盛んに行われていることに加え、近縁属同士の属間交配も行われていることから、人工的に生み出された品種も数多く存在しています。そのおかげで、花のサイズや色の展開が幅広く、必ず自分好みの花を見つけることができますよ。
ステキな女性を表すような花言葉も多いことから、花束に何を選ぼうか迷ったときは、カトレアを加えてもらうといいかもしれませんね。
更新日: 2023年04月04日
初回公開日: 2015年07月23日