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米ぬか(米糠)の肥料|作り方や利用法、成分や効果は?堆肥で土壌改良に活用できる?

お米を精米するときに出てくる米ぬか。工夫次第で実は、ガーデニングや園芸で肥料として使えることをご存知でしたか?「いつも捨てている」という方は、ぜひ他に使い道がないか探してみるのもよいかもしれません。今回はそんな肥料として再利用できる米ぬかについて、肥料成分や効果、作り方、利用法などをご紹介します。

米ぬかとは?どんな肥料になるの?

米 稲 米ぬか

米ぬかとは、玄米が白米に精米されるときに取り除かれる「ぬか」のことです。いわゆる玄米の外皮のことで、茶色の粉末として見かけることが多かもしれません。

玄米自体を食べているように、実は米ぬかは栄養価が多く含まれており、土にまけば肥やしとなり、植物の生長をサポートしてくれます。

米ぬか肥料の成分や効果は?

米ぬか ぼかし肥料 有機肥料

米ぬか肥料の主な成分は、「窒素」と「リン酸」です(※1)。窒素は植物の葉や茎を生長させ、リン酸は花びらを生長させる効果があります。

また、米ぬかは、含まれる脂肪分も多いので水をはじき分解も遅いので、ゆっくり肥料効果を発揮するので、肥料の中では「遅効性」に分けられ、苗を植える前に土へ混ぜる肥料(元肥)としてよく利用されます。

米ぬか肥料の作り方!「米ぬかぼかし」ってなに?

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雑草や枝、野菜クズなどの有機質を材料をとした「米ぬかぼかし」をつくる方法をご紹介します。

米ぬかには、微生物が大好物な糖分やたんぱく質も多いため、堆肥に混ぜ込むと分解も進み、悪臭も出にくいという効果もあります。これは、「生ゴミを使った堆肥」のことです。

以下の手順で材料を発酵させて、米ぬかを肥料として使います。

  1. ダンボールやプランターなどの容器を用意する
  2. ダンボールなら四隅に足をつける
  3. 容器に黒土やピートモスともみがらを混ぜた土を入れる
  4. 生ゴミを土に混ぜる
  5. 生ゴミを増やした分米ぬかを追加する
  6. よくかき混ぜる
  7. フタをしてできれば毎日中身をかき混ぜる
  8. 生ゴミが出るたびに4〜7を繰り返す
  9. 容器が一杯になったら10日ほど毎日かき混ぜる
  10. 1ヶ月ほど放置して十分に発酵させたら堆肥が完成

米ぬかでつくった肥料の利用法は?

堆肥 土

米ぬかでつくった肥料は、ほかの肥料と同じように土に混ぜて利用します。プランターなどの鉢栽培に利用するよりは、庭や畑などの土壌で使うのと良いでしょう。

できあがった肥料の栄養価が、万が一高すぎた際にも、肥料負けなどを防ぐことができます。特に、苗を植える前の土づくりの段階で混ぜておくと、ゆっくり分解されて肥料効果が長続きする特徴が活かせるのでおすすめです。

また、米ぬか肥料を使って失敗としたというよくある例が、発酵が不十分で栄養価が偏ったり、害虫がよってくることです。できるだけ時間をかけて、完全に発酵させてから使うようにしましょう。

米ぬかを肥料として活用して、エコなガーデニングライフを始めよう

堆肥 土作り 腐葉土 土

米ぬかはうまく利用すれば有用な肥料になることがわかりました。また、精米後の米ぬかを肥料に使うようになれば、肥料代がうき、エコなガーデニングライフが始められますよ。

これまでに「もったいない」と思ったことがある方は、これをよい機会にぜひ、米ぬかの肥料化に取り組んでみてください。

※1参考文献: 肥料取締法に基づき普通肥料の公定規格を定める等の件

更新日: 2021年03月05日

初回公開日: 2015年07月03日

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