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【堆肥の作り方まとめ】牛糞・籾殻など種類別の方法は?

堆肥作りというと難しそうに思えますが、原材料の有機物には私たちのよく知るものがたくさん使われているので、気軽に作ってガーデニングに活用することができますよ。

今回は、堆肥の成分や種類と、それぞれの作り方をまとめました。

堆肥とは?

堆肥 作り方

堆肥とは落ち葉や草、動物の糞などの有機物が微生物によって分解されたものです。肥料として用いることで、土の水もちや水はけがよくなり、病害虫を予防することができるというメリットがあります。

堆肥の成分は?

有機肥料である堆肥の特長は、製造が簡単で、植物に穏やかに作用することです。植物性の原料を主とした肥料よりも、動物性の原料を主としたものの方が肥料の3要素である窒素・リン酸・カリウムが豊富に含まれるとされています。

そのため、ガーデニングには牛糞、鶏糞、豚糞がよく用いられますが、大量に与えてしまうと土壌の発酵が急激に進み、生育障害を引き起こす恐れがあるので、植物性堆肥とバランスよく土壌に施すことが大切です。

堆肥の使い方は?

落ち葉堆肥、バーク堆肥、チップ堆肥、籾殻堆肥といった植物性堆肥は、肥料成分は控えめですが、保水性、排水性、保肥性のある環境を作る土壌改良材として、土作りの際に利用されることが多いです。

生ゴミ堆肥は少し特殊で、原料となった生ゴミによって成分が左右されます。そのため、動物性の堆肥と植物性堆肥の中間的な役割を果たし、用途が幅広いことが特長です。

ただ、動物性のゴミが多かった場合は生育障害を引き起こすほか、油分が多いと発酵が遅いなどの影響があるので、使用する際に注意が必要です。

堆肥の作り方!牛糞・籾殻など種類別の方法は?

1. 落ち葉堆肥(腐葉土)

落ち葉で作る堆肥は、腐葉土とも呼ばれます。腐葉土は、栄養価が低いため肥料としての効果はほとんど期待できませんが、土に混ぜ合わせることで土壌の微生物を増やし、通気性と水はけをよくし、痩せた土を蘇らせる効果があります。

また、防寒のためのマルチングを行う際にも用いられます。作り方も簡単で、庭の隅などのスペースに穴を掘り、落ち葉を入れてビニールシートを穴全体に被せておくと、2~3ヶ月で完成しますよ。

2. バーク堆肥

バーク堆肥は、樹皮(バーク)やおがくずを野積みして発酵させたもので、すき込むと栄養豊富で成分バランスのいい土壌を作ることができます。

また、土壌改良効果が長続きするので、栽培期間の長い農作物を育てるときによく施されます。ただ、材料が手に入れづらいことと、発酵するまでに時間がかかることから、個人ではなかなか作られません。まず屋外で材料を2~3年放置して乾燥させ、その後細かく粉砕します。

そして、牛糞や豚糞、尿素を混ぜ合わせ、水分含有量を50~60%に調節して積み込みます。7~10日で発酵による温度上昇が起こるので、30日おきに1度切り返しを行うと、4~5ヶ月で発酵が完了します。

3. 籾殻堆肥

籾殻堆肥とは、籾殻に米ぬかと野菜くず、鶏糞を混ぜあわせて発酵させた堆肥で、保温・保水性に優れ、粘土質の土壌をほぐす効果があります。広い場所で大量に植物を育生したい方が用いるのにおすすめの堆肥です。

籾殻10に対して米ぬか1、鶏糞1.5の割合で材料を準備し、広い堆肥場の中にその半分程度を入れて混ぜ合わせます。そして、籾殻が湿るくらいたっぷりと水をかけ、上に野菜くずをばらまきます。

その上にさらに残りの混ぜ合わせた籾殻などの材料をまき、水をかけて野菜くずをまきます。その後ビニールシートで覆って3日~1週間放置すると発酵して熱を発するので、1週間おきに3回ほど水をかけて切り返しを行います。

堆肥化が進み、こげ茶色に変化したら完成です。夏なら4ヶ月以上、冬なら半年以上発酵させるようにするといいですよ。

4. 生ゴミ堆肥(コンポスト)

生ゴミ堆肥(コンポスト)は、一般家庭から出る生ゴミから作る堆肥のことです。複数の原材料を少しずつ混ぜ込むので栄養価が高く、使い道の多い堆肥になります。

野菜の切れ端やヘタ、果物の芯、コーヒー粕、茶殻、花殻など植物性の材料を使うと、発酵前後の堆肥の臭いが和らぎ、初心者でも扱いやすくなりますよ。

作り方は、電動生ゴミ処理機を使う方法から、穴を掘って発酵させる方法、プランターを使う方法、ダンボールを使う方法など様々なので、自分の環境にあったものをチョイスしてくださいね。

5. 牛糞・鶏糞を使った堆肥

牛糞、鶏糞などの動物性の堆肥は、栄養価が豊富です。ただ、作る過程でアンモニア臭を放つことから、自分で作ることはめったにありません。

牛糞8:鶏糞2の割合で混ぜ合わせたものに、グリーンタイキなどの土壌活性剤を薄めたものを散布し湿らせます。そこへ米ぬかや籾殻、魚粉、油かす、わらなどを加えてよく混ぜ合わせ、小高く山状に積み上げ、ビニールシートで覆います。

1週間ほどで発酵し、熱を発するので、温度が少し下がったタイミングで切り返しを数回行います。そのうち、アンモニア臭が消えてきたら完成です。

ただ、乾燥してアンモニア臭がしないだけという場合もあるので、混ぜ合わせるときに水分が不足しないよう、水をまくようにしてください。

落ち葉堆肥の作り方が初心者にはおすすめ

落ち葉 堆肥

材料を発酵させて作る堆肥は、完成するまでに時間がかかります。また、何度も切り返しを行うといった手間もかかります。堆肥作りに慣れていない方は、まずは落ち葉堆肥から作ってみましょう。

落ち葉から作られた腐葉土は、植物を育てる上で欠かせないものなので、たくさん作っておいて損はありませんよ。

初回公開日: 2015年07月28日