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魚粉や骨粉、油かすの肥料効果まとめ。使い方や注意点は?

人の手によって育てられた花や野菜は、自然界にあるものよりも実が大きかったり、数が多かったりします。これは、生育がよくなるように人の手によって環境が整えられているからです。特に、どんな肥料を加えるかによって、植物の育ち具合は大きく変わります。今回は、そんな植物の生長を促す肥料の中でも、魚粉や骨粉、油粕の肥料効果について、使い方や注意点を交えてご紹介します。

魚粉、骨粉、油粕の違いや肥料における立ち位置は?

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魚粉や骨粉、油粕は、動物や植物の死骸を乾燥させて粉状にした、有機肥料の種類です。名前の通り、魚粉は魚、骨粉は動物、油粕は植物が原料になっています。この3つは含まれる肥料成分の量が違うので、使う量やタイミングもそれぞれ。例えば、魚粉は花や実を育てるリン酸が多く、骨粉や油粕は茎や枝の生長を促す窒素が多く含まれています。

肥料の役割

  • 窒素(N):葉や茎を育てる
  • リン酸(P):花や実を育てる
  • カリウム(K):根や茎を丈夫にする

肥料成分例

肥料名 魚粉(魚粉/魚粕/フィッシュミール) 骨粉(肉骨粉) 油粕
N:P:K
(窒素/リン/カリ)
5〜9:5〜15:0 1〜6:10〜30:0 5〜8:1〜2:1
特徴 リンが多く花や実を育てる 窒素が多く茎や枝を育てる 窒素が多く茎や枝を育てる

骨粉(肉骨粉)とは?

骨粉は、窒素やリン酸、カルシウムを多く含んだ肥料です。牛、豚、鶏などの動物から肉を取り除いた後、熱処置を施して乾燥させ、砕いて粉末にされます。別名、「肉骨粉」とも呼ばれ、安価でタンパク質やリン酸が豊富に含まれている肥料として、一昔前までは人気の肥料でした。

窒素とリン酸を多く含んでいるので、茎を育てたいときや、花を咲かせる植物に適しています。使い方としては、植物の元肥として土に混ぜればゆっくりと分解される有機肥料になり、ペットフードや家畜の餌としても利用されています。

ただ、2000年に起こった「BSE問題」以降、骨粉の生産や使用量は落ちています。これは、脳に異常を持った海外産の牛の骨粉を利用したことによる感染病「BSE」が発見され、一時的に生産が中止になったためです。翌年の2001年からは、国内産の鶏や豚の骨粉が主流となりました。

魚粉(魚粕)とは?

魚粉は、魚を乾燥させて粉末状に砕いた肥料で、別名「魚粕(さかなかす)」とも呼ばれます。窒素とリン酸を含んでいることから、実を収穫する野菜や果樹におすすめの有機肥料です。骨粉に比べて分解されやすいので、肥料効果が早く期待でき、植え付けのとき土に混ぜ込んで使われます。

油粕(油かす)とは?

油粕は、窒素、リン酸、カリウムを含んだ有機肥料です。アブラナや菜の花、大豆、綿実、米ぬか、ごま油、落花生、ひまわり、とうもろこしなどの植物が原料で、種や花から油を絞りとった残り物を使います。

元肥や置肥として土に混ぜ込むことが多く、肥料成分が多すぎない使い勝手のよい有機肥料として人気があります。また、発酵させる力が高いので、コンポストなど家庭菜園や生ごみを堆肥化させるときにもよく利用されます。

魚粉、骨粉、油粕の使い方は?注意点は?

マルチング ガーデニング 畑 (12)

骨粉や魚粉、油粕などの有機肥料は、植え付け時に1〜2割ほど土に混ぜ込むか、3~4ヶ月に1回ぐらい土に混ぜて利用します。庭木や果樹、草花など植物の種類によって利用頻度は違いますが、葉や茎を茂らせたいときは窒素の多い骨粉や油粕を、花や実をつけたいときは窒素が少なめでリン酸を多めに含んだ魚粉がおすすめです。

注意点

有機肥料をまくときは、病害虫に注意しましょう。自然の肥料なので、虫や菌もたくさんよってくる傾向にあります。ただ、殺虫剤や殺菌剤は、肥料を分解してくれるよい働きをする微生物も退治しかねないので、使うときは注意してください。

また、肥料は全体にまくのではなく、土に穴を開けて部分的に肥料を入れて埋め込む方法、株元から離れた場所か株元のどちらかなど、植物の根っこの吸収率や生え方によって施し方が変わります。事前にどこにどう施せばよいのか調べておくと安心です。

魚粉、骨粉、油粕は安価で環境にやさしい肥料

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魚粉、骨粉、油粕は、自然の動植物を原料としているため、環境にやさしいエコな肥料です。無機肥料に比べて、速効性や持続性は劣る面もありますが、自然栽培を求めている方にはおすすめです。肥料の与える方法や量は植物によって様々なので、まずは与えすぎないように気をつけて、徐々に増やしていくようにするとうまくいきますよ。

初回公開日: 2016年04月26日