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水耕栽培には液体肥料がおすすめの理由とは?使い方や効果など

水耕栽培は、土を使わずに植物を育てる方法です。土の入れ替えや手入れがなくて汚れにくく、室内のちょっとしたスペースで気軽に草花や野菜、ハーブを手軽に栽培して楽しめます。ただ、土に含まれる栄養がないぶん、しっかりと肥料を与えることがキーポイントになってきます。そこで今回は、水耕栽培のおすすめの液体肥料について、使い方や作り方、注意点などをご紹介します。

水耕栽培に肥料は必要なの?

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水耕栽培の肥料の役割は、人間の主食にあたる「窒素、リン酸、カリウム」と副食やビタミンにあたる「カリウム、鉄などのミネラル」を植物に与えることです。

一口に肥料といっても、これらの成分は製品ごとに配合量が違い、適当に選んだ肥料を水に溶かしただけでは、植物の生長を促すことはできません。

水耕栽培に液体肥料が向いている理由は?

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1. 吸収が早い

水耕栽培に使う肥料は、もともと液体のものを水で薄めたり、粉状のもの水に溶かしたりするのが一般的です。

土で植物を育てるときに使う粒状の固形肥料は、微生物が分解するまでに時間がかかり、植物が吸収するのに時間がかかります。また、肥料の濃度が濃くなりすぎて植物を枯らしたり、弱らせたりしてしまいます。

2. 水耕栽培に適した成分で腐りにくい

液体肥料には「化成肥料」と「有機肥料」の2つタイプがあり、化成肥料の液体肥料を利用します。これは、枯れた葉っぱや微生物の死骸など、自然の素材を利用した「有機肥料」では水が濁り、徐々に腐っていくのに比べ、人工的に栄養素だけを集めた「化成肥料」は腐りにくいからです。

また、水耕栽培に適した肥料には、植物の生長に不可欠な根を丈夫にするカリウムが多く含まれています。

水耕栽培の肥料の与え方は?

水耕栽培をするのなら、水耕栽培用の肥料を使わないといけません。土には肥料成分が含まれているので、植物に肥料を与えなくても育ちますが、水には肥料成分が含まれていません。そのため、生育に必要な栄養素を肥料で補う必要があります。

植物が生長するためには三大要素(窒素・リン・カリウム)、特殊要素(カルシウム・マグネシウム)、微量要素(硫黄・鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・銅・モリブデン)といった成分が必要です。

水耕栽培用の肥料にはこれらの成分が十分に含まれていますが、土壌栽培用の肥料には特殊要素と微量要素がほとんど含まれていないものもあります。

そのため水耕栽培で土壌栽培用の肥料を使うと栄養不足になり、植物が育たなくなってしまうのです。

水耕栽培で肥料を使うときの注意点

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水耕栽培で使う液肥には、速効性があるので、植物の状態にあった量を与えないと逆に植物を弱らせてしまいます。液体肥料はメーカーが指定している規定量を守って使用しなければいけません。

規定量を守れば植物の状態はよくなりますが、植物が吸収しきれないほど与えてしまっては、残りがコケの栄養分になってしまい、コケの大量に発生を引き起こします。そうなると植物にとっては生育しづらい環境となってしまいます。

液体肥料は水耕栽培の必須アイテム

植物が育つためには、たくさんの栄養成分が必要です。栄養が水にはほぼないことから、水耕栽培をするなら、液体肥料は必ず使います。ただ、育てる植物によって肥料の種類を変える必要はありません。

1本そろえておくと、いつからでも水耕栽培を楽しむことができます。興味のある方は、まずは液体肥料を購入するところから、水耕栽培をはじめてみてください。

更新日: 2023年10月12日

初回公開日: 2016年04月07日

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