園芸やガーデニングに詳しい方や農家の方ほど、肥料として尿素が優秀なことは知っていますよね。ただ、初めて「尿素」と聞いて「におい」「触れる」ことを心配してしまう方も多いのではないでしょうか。ハンドクリームや化粧水、肥料、ディーゼルエンジンなど、実は普段から関わっていることが多い尿素。今回は、そんな尿素が原料となっている尿素肥料について、使い方や成分、効果や注意点などをご紹介します。
尿素肥料とは?何に使うもの?
尿素肥料は、成分の46%が窒素でできた結晶のことです。
主に、園芸やガーデニングの植え付けや追加の際に使われます。肥料の中で最も窒素分が多く、安価なため、窒素によって育つ「茎」や「葉」の栽培を主とした園芸、ガーデニング、家庭菜園で活躍してくれます。
尿素肥料の成分とは?
本来、無味無臭で透明な結晶である尿素は、ご存知の通り人間が排出する尿にも含まれています。成分で、主成分は窒素でできています。そんな尿素ですが窒素分を多く含み、水に溶けやすいため速効性が高いといった使い勝手のよいメリットから、愛好者も多い肥料なんですよ。
尿素肥料の使い道と効果は?
葉っぱや茎の生長・回復を促す
家庭菜園で栽培した野菜の皮にツヤがなかったり、観葉植物の葉が黄色く変色してしまった経験はありませんか?もしかすると、窒素不足が原因かもしれません。そんときは、尿素肥料を200〜300倍ほどに薄めた水をスプレーで葉っぱに噴きかけたり、100〜200倍に薄めて、水やりと合わせて行います。
- 水やりなら100~200倍
- 葉面散布なら200~300倍
- 土に直接混ぜるなら20g/㎡
尿素肥料を使うときの注意点
窒素の過剰施肥になりやすいので注意してください。特に速効性が高いので、できるだけ薄めて与えるのがポイントです。また、尿素だけでは窒素以外の成分が不足するので、成長過程に合わせて、油かすなど他の肥料も合わせて与えましょう。
尿素肥料の効果をうまく使って植物を元気に育てよう
「ガーデニングや家庭菜園を始めたものの、どうもうまく育たない」「花や実はついたけど、あまり色艶がよくない」といった悩みをお持ちの方は、窒素成分が不足していないか確かめてみましょう。花木なら花が咲くまでの間、観葉植物なら定期的に必要なのが窒素成分です。もし、窒素成分が足りないと思ったら、尿素肥料を使ってみてはいかがでしょうか?
更新日: 2023年10月12日
初回公開日: 2016年06月12日