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【プロが教える】ドラセナ(幸福の木)の育て方!挿し木や植え替え、剪定の方法は?

上に向かって伸びる枝と、シュッとした葉っぱのコントラストが素敵なドラセナ。「幸福の木」という別名からプレゼントでもらって育て始めたという方も多いのではないでしょうか?今回は挿し木や植え替え、剪定方法などを交えながらドラセナの育て方をご紹介します。

ドラセナ(幸福の木)とはどんな観葉植物?

ドラセナとは、キジカクシ科・ドラセナ属に分類される常緑樹です。熱帯アジアや熱帯アフリカに約160種とたくさんの種類が自然に育っており、幹や葉っぱの太さ、色など特徴はさまざま。

中でも象の足のように太い幹を生やすドラセナ・フレグランス “マッサンゲアナ”は、「玄関に飾ると幸せが舞い込んでくる」というハワイの言い伝えから『幸福の木』という別名でも知られますが、実はハワイで『幸福の木』と呼ばれているのは近縁のコルジリネ・ターミナリスという植物で、非常に神聖な木として親しまれております。

敷地の内に魔除けなどとして植え付けられていたり、フラダンスのスカートとして葉が使用されていたりしておりますが、日本の生産者がそれに似ているために、近縁のドラセナ・フレグランス “マッサンゲアナ”を『幸福の木』として流通させたのでしょう。

購入を検討している人は園芸店やインターネットで高さ30〜100cm前後のものが鉢に植えられた状態で販売されているので、自分の住空間にあったものを選びましょう。

ドラセナ(幸福の木)の育て方の注意点は?葉っぱは焼けやすい?

ドラセナは熱帯アフリカ原産なので日差しに強いイメージがあるかもしれませんが、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れ落ちます。鉢に植えて室内に飾るときは、レースカーテン越しの明るい窓辺に置き、少し光を遮ってあげると安心。ベランダに置くときも日差しよけの下に置くとよいですよ。

ただし、あまり日を避けすぎるとヒョロヒョロの枝や葉っぱが生えてくることがあります。日光が不足しているサインなので、明るい場所へ移動してくださいね。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!水やりの方法は?

水やりのポイント

ドラセナはやや乾燥しているくらいが好みなので頻繁に水やりする必要はなく、日々の手間はかかりません。春〜秋(4〜10月)にかけてよく生長し、冬の間は休眠します。この生長サイクルにあわせて水やりのタイミングを変えることがポイントです。

水やり方法

よく生長する時期は、鉢の土が完全に乾ききるのを待ってから、下の鉢底穴から流れ出るまでたっぷりと水をやりましょう。非常に根腐れしやすいので乾き気味に管理するのがコツです。鉢皿には絶対に水を溜めないように注意してください。

市販の幸福の木は殆どが輸入の朴(丸太状で葉を芽吹かせた仕立て)の輸入株なので根の張りが不十分です。多湿にするとたちまち根腐れ病にかかってしまいますので水は極力乾ききるまで与えないようにします。その後は気温が下がるにつれ水やりまでの期間を長くし、11〜3月は土が乾いて2〜3日たってから水やりをします。

「土が乾いていないけれど、葉っぱは乾いてシワシワ…」というときは、根腐れしている可能性があります。その場合は直ちに水遣りを停止し、暖かい明るい場所(戸外の木陰のような場所か室内の窓辺)に移動し、回復を待ちます。

気温がまだ高い5~9月であれば回復する可能性もありますので、鉢から抜き、腐った根を取り除き清潔な土で植え替えするとよいでしょう。それ以外の季節は回復の見込みが非常に薄いので植物の生命力にかけるしかないでしょう。根腐れさせないことが大事です。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!肥料の与え方は?

観葉植物ドラセナの画像

よく生長する4〜10月の間、ドラセナはたくさんの栄養を必要とします。肥料を与えて、生長を促してあげましょう。

はじめての栽培なら、液体タイプの肥料が扱いやすいです。決められた量に薄めて、10〜15日に1回水やりがわりに与えてください。固形の緩行性化成肥料を使うときは、2ヶ月に1回、根や幹を傷めないよう生え際から少し離れた場所に置きます。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!冬の過ごし方は?

窓辺に置いた観葉植物のドラセナ•コンシネの画像

熱帯地域が原産のドラセナは、10度より気温が低い場所に置き続けると、寒さで弱り枯れる恐れが出てきます。窓辺は外気の影響を受けて冷えやすいので、朝の気温が15度をきるようになったら、お部屋の少し内側へ鉢を移動しましょう。

日当たりが気になる場合は、少し手間ですが2日に1回、日中はベランダなどで日光浴をするとよいですよ。ただし、直射日光は葉っぱが焼ける原因になるので注意してください。

ドラセナ(幸福の木)の栽培で注意する病気や害虫は?

乾燥する時期になると、ドラセナは害虫の被害に悩まされる場合があります。硬い殻に覆われている「ロウカイガラムシ」、白い粉をまとったような「コナカイガラムシ」、葉の裏について汁を吸う「ハダニ」などが発生します。枝や葉っぱの栄養を吸い取るので、見つけたら早めに駆除しましょう。

ハダニは、殺ダニ剤など薬を使って退治するのが有効。カイガラムシ類は、殻のせいで薬がききにくいので、ブラシやピンセットで1匹ずつ取りのぞきます。ハダニ・コナカイガラムシ共に水が嫌いなので、勢いのよい水流で洗い流すのも効果的です。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!伸びた枝を剪定する時期と方法は?

ドラセナの多くの種類は上へ伸び続ける性質があり、何年か放っておくと背が高くなって管理が大変になります。また、枝が混み合っていると病気や害虫の被害を受けやすくなることも。長く飾って楽しむために、枝の生長を見ながら2〜3年に一度は剪定してあげましょう。

はじめてだとドキドキしますが「好きな高さのところで水平に枝を切り取るだけ」と作業は簡単です。しばらくすると、切り口の脇から新しい芽が出てきますよ。剪定した後は、風通しがよく、日当たりのよい場所で管理してください。

剪定する時期は、よく生長する5~7月頃にするのがベスト。ドラセナの状態を見ながらチャレンジしてください。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!葉っぱの生え際が枯れた時の対処法は?

美しい葉っぱの色合いが魅力のドラセナ。たくさん生えていた方が見栄えがするからと茂らせていると、光がうまく当たらず先端が黒く枯れてきます。枯れた葉っぱは復活しないので、付け根から切り落としましょう。先端が黒や黄色に変色しただけの葉っぱは、春〜夏の間に切り揃えます。

上記のイラストのようにまずは葉の枯れたところを水平に切り取ります。そして、葉先が三角形になるように葉の両サイドを切って整えれば完了です。

ドラセナ(幸福の木)の育て方!植え替えの時期と方法は?

「鉢の底穴から根が飛び出ている」「土の表面に根が浮き出ている」「水が土に染み込まない」などの症状が見られたら、ドラセナを植え替えしましょう。

何年も同じ鉢で育てていると、ドラセナの根が伸びて鉢の中いっぱいにまわり、先端から腐っていきます。そのままにしておくと根だけでなく、植物全体が枯れるので、5〜9月に今よりも一回り大きな鉢へ植え替えて育つスペースを確保してあげてください。

植え替えのときに準備するもの

  • 今の鉢よりも一回り大きな鉢
  • 観葉植物用培養土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石か軽石
  • ハサミ
  • ピンセット
  • 棒(割りばしなど)
  • ビニールシートか新聞紙

植え替えの手順

  1. 作業をする場所にビニールシートを広げる
  2. 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを被せ、上から軽石を敷きつめる
  3. 土を鉢の1/3ほど入れる
  4. 古い鉢からドラセナを抜き出す
    ※無理に引き抜かず、鉢の側面をとんとんたたきながらがコツ
  5. 根についている土を1/3~1/2ほど手やピンセットでほぐして落とす
  6. 黒ずんだ根や腐った根はハサミで切り落とす
  7. 鉢の中心に根を広げながらドラセナを置く
  8. 土を鉢の縁から下2〜3cmのところまで入れる
  9. たっぷりと水やりをする

ドラセナ(幸福の木)は増やせるの?挿し木の時期と方法は?

印象的な見た目をしているドラセナ。小さなものはダイニングテーブルの上やテレビの脇に飾るとおしゃれですよね。「でも、わざわざ小さいのを新しく買うのはなぁ…」と思う方、今育てているドラセナを増やしてみませんか?

増やし方にはいくつかありますが、なかでも枝から根を生やして新しい木へと生長させる「挿し木(さしき)」は初めての方におすすめ。5〜9月に、挿し木用培養土とハサミ、ビニール製の小さな鉢の3つがあればチャレンジできる手軽さです。

挿し木の手順

  1. 新芽のついた枝を先端から10~15cmの長さに切り取る
  2. 切り口を斜めにカットする
  3. 枝の先端の葉っぱを3~4枚残し、他を切り落とす
  4. 残した葉っぱは半分の大きさにカットする
  5. 枝の切り口を数時間水につける
  6. ビニール製の小さな鉢の8割ほど土を入れる
  7. 枝の中心に割りばしや指で穴を空ける
  8. 土に枝を挿す
  9. 土が乾かないよう水やりをして日陰で管理する
  10. 1ヶ月ほどたち、新芽と根が生えたら植え替えと同じ手順で一回り大きな鉢へ移す

挿し木以外のドラセナ(幸福の木)の増やし方は?

5〜9月の間であれば、「管挿し(かんざし)」や「茎伏せ(くきふせ)」という方法でもドラセナを増やせます。いずれも挿し木の手順を応用した方法なので、もっと色々な植物の増やし方を知りたい!と余裕のあるときは試してみるとよいかもしれませんね。

管挿し

管挿しは、葉のついていない枝を使って数を増やす挿し木の1種です。

まず、剪定で切り取った枝を6~7cm程度の長さで切り揃え、その長さの8~9割のところまで土に埋めます。その後、新芽と根が生えるまで、ビニールやラップで鉢ごとくるみ、土が乾かないよう管理して高温で湿度の高い環境を維持します。

新芽と根が確認できたら、根や枝の周りの土を落とさずに新しい鉢に植え替えましょう。

茎伏せ

茎伏せとは、葉のついていない部分の枝を横向きに寝かせて植える増やし方です。挿し木と同じく枝を切り取って葉を取り除くか、葉っぱのついていない枝を約10cm使います。枝の半分が土に埋まるように横向きにして土の上へ置き、水を切らさないように管理していきましょう。

1ヶ月以上たって、枝から芽と根が出てきたら新しい鉢へ植え替えます。

ドラセナ(幸福の木)がいつもの生活に彩りをそえる

ドラセナは、枝からまとまって葉っぱを生やす姿がさわやかな印象の観葉植物です。品種によっては赤、白、黄色の筋が葉っぱに入るものもあるので、いくつか飾るとそれぞれの良さが楽しめそうです。「幸福の木」という別名も縁起がよく、飾っているだけで毎日のひとときがちょっぴり楽しくなるかもしれませんよ。

初回公開日: 2015年08月03日