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ハヤトウリ(隼人瓜)の栽培!育て方のポイントや種まきの方法は?

ハヤトウリは、ころんとした洋ナシのような実を付けるつる性の多年草です。スーパーではあまり見かけませんが、豚肉と炒めたり、味噌漬けにしたり、スープの具材にしたりして楽しめます。また、つるが伸びる性質をいかして、緑のカーテンにして楽しむこともできますよ。今回は、そんなハヤトウリの栽培について、育て方のポイントや種まきの方法などをご紹介します。

ハヤトウリ(隼人瓜)の育て方のポイントは?

暖かくなったら植え付け、丈夫なネットにつるを誘引していくことがハヤトウリを上手に栽培するポイントです。霜に当たると枯れてしまうので育てはじめる時期には注意してください。また、1つ1つの果実が300~500gほどとかなり大きく、たくさんの実を付けるので、弱いネットだと切れてしまいます。

ハヤトウリ(隼人瓜)の種まきの時期と方法は?

ハヤトウリ

ハヤトウリは種瓜と呼ばれる果実を地面に直接植え付けて育てていきます。果実を割って種を取り出して植え付けてもうまく育たないので注意してください。発芽適温は15~25度なので、霜の心配がなくなった4月中旬~5月中旬が植え付けの適期です。

鉢・プランター植え

10号鉢に1株、60cmプランターに1~2株が植え付けの目安です。市販の野菜用培養土や赤玉土(小粒)7~8:腐葉土2~3の割合で混ぜた土を容器の縁から下2~3cmのところに入れ、実の半分が土に埋まるように植え付けます。

地植え

植え付ける2週間前から土作りをはじめます。まずは、苦土石灰を1㎡あたり50~100g(コップ1杯くらい)まいて、土をよく耕しておきます。そして、1週間前に直径30~40cm、深さ30cmくらいの植え穴を掘って、完熟堆肥と油かすなどの有機肥料か野菜用の化成肥料を掘りあげた土に混ぜあわせて寝かせます。最後に、種瓜が土に半分くらい埋まるように置けば、植え付け完了です。複数植え付けるときは、株同士の間隔を60~100cm空けます。

ハヤトウリ(隼人瓜)の水やり、肥料のタイミングと方法は?

水やり

植え付けたときにたっぷりと水やりします。その後、よほど乾燥した日が続かない限り地植えは水やりの必要はありません。鉢・プランター植えは、土の表面が乾いたら水やりをしてください。水やりをし過ぎると、根腐れを起こすので注意してください。

肥料の与え方

植え付けるタイミングで、土に有機肥料や野菜用の化成肥料を混ぜあわせておきます。その後、鉢・プランター植えなら薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。地植えは、月に1回株元から20~30cm離れたところに化成肥料をばらまいてください。

ハヤトウリ(隼人瓜)の誘引!支柱立てや摘心の時期と方法は?

ハヤトウリ

ハヤトウリは生育が旺盛なことから、早めに支柱やネットつるを誘引していきます。

摘心

親づるが30cmほどに伸び、本葉6~7枚付いたタイミングで、先端を摘みとっていきます。摘みとったところから子づるが左右に2本生えたら、100~150cmくらいまで伸ばします。そしたらまた摘心をして孫づるを伸ばしてください。

誘引・支柱立て

親づるが伸びてきたタイミングで、早めに支柱やネットを使って誘引していきます。最終的には4m以上つるを伸ばすので、支柱は180cm以上必要です。つるは、ところどころ麻ひもなどでゆるく結びつけていきましょう。

ネットを使って緑のカーテンを作るときは、2階からネットを垂らし、ぴんと張っておきます。棚を作るときは、1.5mの支柱を四方に立てて水平棚を作るとよいですよ。

ハヤトウリ(隼人瓜)の収穫の時期と方法は?

ハヤトウリ

ハヤトウリの栽培期間は長く、植え付けから半年ほどたった秋に収穫を楽しめるようになります。9月中旬頃から花が咲きはじめ、授粉してから15~20日たったら収穫していけますよ。ただ、ハヤトウリは短日植物で、日光の当たる時間が短くならないと、花を咲かせない性質を持つことから、街灯がある明るい場所では花を付けなくなるので注意してください。

また、1株で多いときは100個以上収穫できるので、収穫した実は、色々な料理に活用して楽しめますよ。また、種瓜として保存する場合は、新聞紙に包んで、籾殻やおがくずを入れた発泡スチロールの箱で保管してください。5度以下の低温で保存するとよいですよ。

ハヤトウリ(隼人瓜)の栽培で注意する病気や害虫は?

ハヤトウリは、丈夫な植物なので、病気や害虫の心配はありません。ただ、梅雨の時期にうどんこ病を発症することがあります。放っておくと白い粉のようなカビがどんどん広がって株が弱ってしまうので、早めに薬剤を散布して対処してください。

ハヤトウリ(隼人瓜)を栽培して実を収穫しよう

ハヤトウリ

つるをどんどん伸ばして生長するハヤトウリは、夏の日差しをよける緑のカーテンにおすすめの野菜です。大きく濃い緑色をした葉っぱは、見た目にも涼しく、暑さを和らげてくれます。また、収穫した実は、炒めものや漬物、煮物にと色々なレシピに活用して楽しめますよ。ゴーヤや朝顔以外の緑のカーテンを作ってみたいという人におすすめです。

更新日: 2016年05月31日

初回公開日: 2016年05月31日

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