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桐の木の花言葉|花が咲く季節や葉の特徴、見頃の季節は?

タンスを作る木材として利用されることの多い桐。500円玉の柄や家紋に使われているほど、日本では古くから親しまれている植物です。今回は、そんな桐とはどんな植物なのか、花言葉や葉の特徴、見頃の季節などについてご紹介します。

桐の木の花言葉とは?

桐の木 桐の花

『高尚』

中国の神話に登場する霊鳥「鳳凰」は、桐の木にだけ止まるとされています。また、高貴な色とされる紫色の花を咲かせることから、日本でも神聖な樹木として大切にされてきました。これらのことにちなんで、「高尚」という花言葉が付けられました。

桐の木の花の色や別名は?

学名
Paulownia tomentosa
科・属名
ゴマノハグサ科・キリ属
※ノウゼンカズラ科やキリ属に分類されることもある
英名
Empress tree
Foxglove tree
Princess tree
原産地
中国
開花期
4~5月
花の色
別名

白桐
泡桐

桐の木とは?花や葉の特徴は?

桐の木 桐の花

桐は、ノウゼンカズラ科・キリ属に分類される落葉性の広葉樹です。中国から朝鮮半島を経由して日本に伝えられました。今では、北海道以南の地域で自生もしくは植栽されています。中国では鳳凰の止まる木として知られるほか、日本でも皇室の紋章にされる高貴な植物として、500円玉や勲章の絵柄に用いられます。

また、軽く水を通しにくく、断熱性に優れているなどのメリットから良質な木材としても知られ、下駄やタンス、琴などの材料に古くから利用されてきました。さらに、桐にはパウロニンやセサミンといった虫や菌を退ける成分も含まれています。

15年ほどで樹高8~15mほどの成木へと生長します。樹皮は白っぽい灰色で、なめらかな手触りをしています。枝に茂る葉っぱは、直径20~25cmの広い卵型で、互い違いに生えていることが特徴です。春から初夏にかけて、枝先に釣鐘型をした紫色の花を枝先にたくさん咲かせます。さらに、花が終わった後は、直径3~4cmの実を付けますよ。

名前の由来

桐の和名には諸説ありますが、枝を切ってもすぐに芽を出して生長することから、「切る」が転じて名づけられたとされています。属名のPaulownia(ポウロウニア)は、江戸時代の長崎に医師として滞在していたシーボルトが、Anna Paulowna(アンナ・パブロア)オランダ王妃のもとに桐の種子を持ち帰ったことから、彼女の名前を付けたとされています。

桐(キリ)の見頃の季節は?

桐の木 実

桜が散り終わった5~6月頃、薄紫色をした釣鐘状の花を、枝先に房のようにたくさん咲かせます。全ての木が花を咲かせるわけではなく、植えたばかりの株や元気のよい株は花を咲かせません。

桐(キリ)の種類や品種は?

桐の生産地には、岩手県の「南部桐」、福島県の「会津桐」、岡山県の「備後桐」などいくつも日本にあります。ただ、近年は木材として国内で生産されることは少なくなり、多くは海外から輸入されています。生長が早い上に、木材としても国産のものと品質に違いがないことから、中国やアメリカ、ブラジルで生産されるものが多いです。

女の子が生まれると桐(キリ)の木を植える風習がある

桐の木 桐の花

日本の古い風習で、農家に女の子が生まれると庭に桐の苗木を2本植えるというものがあります。これは、その女の子が成人(15歳)したとき、桐からタンスを作り、嫁入り道具に持たせるためなんです。15年ほどで成木になることと、木材として丈夫で扱いやすいことから、この風習が生まれたとされていますよ。

こういった桐の木について知識を深めていくと、これまでとは違った見方で接することができるかもしれませんね。

更新日: 2022年05月18日

初回公開日: 2016年01月31日

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