シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方まとめ

花束の中に気に入った花があったとしても、時間がたって枯れてしまうのはちょっと残念な気持ちになりますよね。長い間色あせず、鮮やかなまま保存できればいいのに…と考える人は少なくないのではないでしょうか。ドライフラワーなら、花の姿を美しく保ちながら、アンティークな風合いを楽しめますよ。今回は、様々なドライフラワーの作り方の中でも、シリカゲルを使った方法をまとめました。

シリカゲルってなに？

海苔やお菓子、ペットフードを買うと乾燥剤がついてきますよね。この中に入っている粉末がシリカゲルです。シリカゲルは、水晶や石英の成分と同じ二酸化ケイ素から作られています。

二酸化ケイ素には、表面にとても小さな穴が空いており、水分をはじめとする様々な物質を吸着する働きがあります。また、一度吸収した水分は溶け出す心配がなく、汚染や腐る心配がないことから、安全性が高いことも特徴です。これらの作用から、ドライフラワーの乾燥剤としても広く利用されています。

元々は無色半透明ですが、水分を吸収する力の度合いを見てわかるようにするために、着色されています。水分を吸収する量に応じて、青からピンクへと変色します。

シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方とは？

準備物

● ドライフラワーにしたい花材
● シリカゲル（ドライフラワー用が好ましい）
● 密閉できる容器（タッパーやガラスジャーなど）
● ハサミ
● ピンセット
● スプーン

花は立体的なので、食品の乾燥剤として使われる粒状のシリカゲルだと花びらに跡が残ってしまい、きれいなドライフラワーに仕上がりません。ホームセンターやインターネット上で販売されている、粉末状になったドライフラワー用のシリカゲルを使うのがおすすめです。

作り方

1. 密閉できる容器に、底から2～3cmほどシリカゲルを入れる
2. 花材の茎と花をハサミで切り離す
3. 容器に花を上向きに、重なり合わないように置く
4. 花が埋まるようシリカゲルを上からゆっくりとかけていく
5. ピンセットやスプーンで花びらを広げながら、花の隙間にもシリカゲルを入れる
6. 花が全て埋まったら容器の蓋を閉める
7. 冷暗所で2～7日保存する
8. 花が乾燥したら、お皿などに容器の中身を取り出す
9. 花を壊さないように隙間に入ったシリカゲルを取り除く

シリカゲルの中で花を保管する期間は、花びらの厚みや大きさによります。完全に乾燥していないこともあるので、場合によってはシリカゲルを交換するとよいですよ。色がピンク色に変わっていれば、交換の目安です。

シリカゲルでドライフラワーを作る時間を短くする方法は？

より早くドライフラワーを作りたいときは、花が完全にシリカゲルに埋まった段階で、電子レンジに入れて乾燥させてしまいます。500wに1分30秒ほど加熱していきましょう。このときは、容器は必ず電子レンジ対応のものを使い、蓋やラップで容器を覆わないよう注意してくださいね。また、加熱した後のシリカゲルは熱くなっているので、十分に冷めてから触るようにすると安心です。

できあがったドライフラワーの飾り方

お好みのドライフラワーを組み合わせてブーケやリース、かご等に入れてデコレーションして飾ることができます。花びらの薄い花は、シリカゲルを入れた瓶に入れて蓋をし、そのまま飾ってしまうのもおすすめですよ。密閉できる容器に保管すると、ドライフラワーがホコリなどで汚れる心配をせずにすみます。

使い終わったシリカゲルの再利用方法

シリカゲルの色が青からピンクになっていると、水分を吸収しなくなります。このとき、電子レンジで加熱するか、フライパンに入れて弱火にかけゆっくりと加熱すると、吸収した水分が蒸発して、再び青色に戻ります。完全に冷ませば、再びドライフラワー作りに利用できますよ。

シリカゲルでドライフラワーを作るときに注意することは？

乾燥剤は必ず「シリカゲル」を使ってください。乾燥剤には「石灰乾燥剤」もありますが、こちらは水と接すると発熱して、とても危険です。花に含まれる水分によって熱を発し、きれいなドライフラワーを作れなくなってしまいます。

シリカゲルを使ってきれいなドライフラワーと作ろう

ドライフラワーというと、窓辺に吊り下げて自然に乾かす方法をイメージする人が多いのではないでしょうか。たしかにこの方法は手軽ですが、どうしても花色は元々のものよりもあせてしまいます。また、梅雨など湿度の高い時期は、乾燥するまでに時間がかかり、カビが生えてしまうことも。シリカゲルを使うと、どんな季節でも、自然な色合いのドライフラワーを作って楽しめますよ。

更新日: 2016年03月08日

初回公開日: 2016年03月08日