フェリシアは、ブルーデージーの仲間の植物です。春になると青やピンク色の彩り鮮やかな花を咲かせます。1つ1つの花は小さいですが、群生させると華やかな雰囲気を花壇やベランダに加えることができますよ。今回は、そんなフェリシアの育て方と花言葉についてご紹介します。
フェリシアの花言葉は?
『幸福』『恵まれている』
「恵まれている」という花言葉は、フェリシアの花の名前にちなんでいます。「フェリシア」は、ラテン語の「felix(恵まれている)」が語源で、花数が多いことや小さな宝石をちりばめたように見える花姿から名づけられたといわれています。
フェリシアの学名・原産国・英
- 学名
- heterophylla
- 科・属名
- キク科・フェリシア属
- 英名
- –
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 4〜6月
- 花の色
- 青、薄いピンク
- 別名
- フェリキア
フェリシアとは?どんな特徴の花?
フェリシアとは、フェリシア属(フィリシア属)に分類される植物の総称です。フェリシア属で有名なのは、ブルーデージー(ルリヒナギク)とフェリシア・フェテロフィラの2種類です。ただ、園芸でのフェリシアは、主に後者のことを指します。
フェリシアは、草丈30cmほどとコンパクトで、複数の茎から3〜4cmくらいの小花を多く咲かせます。花壇や鉢植え、プランターなどどこでも簡単に育てて楽しめることが特徴です。
南アフリカが原産で、寒さを嫌うため日当たりのよい場所を好みます。秋に種をまけば、3〜5月頃には開花した姿が楽しめますよ。花壇では、株間を空けて植えることで、ふんわりとやわらかな草姿が楽しめます。
花色
黄色と青色がはっきりと分かれているブルーデージーと比べて、花の中心部分と花びらが青やピンクなどの同系色のため、シックで控えめな印象を受けます。たくさん生えている姿は、とてもさわやかな雰囲気が演出できますよ。
フェリシアの種類や品種は?
フェリシアは、花色が多彩で、スプリングメルヘンという白や青、紫などが色混じった混合種と呼ばれる系統もあります。人気なのは、さわやかな青色「ザ・ブルー」やたくさん花がつく「ザ・ローズ」などが、好まれているようです。
ブルーデージー(ルリヒナギク)
フェリシアの仲間といえばブルーデージーが有名です。フェリシアと同じキク科フェリシア属で、学名はフェリシア・アメロイデス〔F. amelloides〕、別名「ルリヒナギク」と呼ばれます。半耐寒性の多年草で、春に開花期を迎えます。
フェリシアの育て方や栽培のポイント。種まきの時期や方法は?
苗で出回ることが少ないため、秋に種をまいて育てます。9月中旬〜10月上旬頃が種まきの適期です。日当たりと風通しのよい場所で水はけのよい土に植えるのがポイントです。寒さに注意して冷え込みには気をつけ、フレーム内や軒下など霜のあたらないところで保護し、春に植え替えるとよいですよ。
種まき
- 種まき用の土か赤玉土(小粒)を鉢やプランターにいれる
- 地植えであれば、腐葉土を混ぜ込んで2週間ほど寝かせておく
- 種をまいて土を湿らせ、発芽するまで風通しと日当たりのよい場所で管理する
- 本葉が2〜3枚になるまで土が乾燥しないように水やりを続ける
- 本葉が育ってきたら、育苗ポットに植え替える
- 苗が十分に育ったら、育苗ポットから鉢や地面に植え替える
フェリシアの水やり、肥料の与える時期と方法
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたら水やりをしてください。地植えは特に必要ありません。湿気に弱いので、乾燥気味に管理するようにしましょう。
肥料
植え付けのときに、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。花が咲いている時期になったら、1週間に1回液体肥料を与えると、開花期を伸ばすことができますよ。
フェリシアの栽培で注意する病気や害虫は?
フェリシアは、アブラムシに注意してください。風通しが悪くなると発生しやすくなるので、枯れた花はすぐに摘み取り、隣の植物と距離が近く混み合っているときは、枝や茎を切り取ります。見つけたら殺虫剤を散布して、被害にあった部分を切り取って処分していきましょう。
フェリシアを育ててみよう
ブルーデージーと同じ分類で、花色も青色のフェリシア。一年草なので花壇に合わないと感じたときでも、翌年別の植物に植え替えるのも簡単です。秋の花壇に青色が欲しい方はぜひ育ててみてくださいね。
更新日: 2016年04月19日
初回公開日: 2016年04月19日