丸く小さな葉っぱを密に茂らせるディコンドラ。地面をはうようにして生長することから、グランドカバーやハンギングバスケットに仕立てて楽しまれます。種をまいてから1ヶ月もたてば地面を覆うほど生長も早く、手間をかけずに育てていけますよ。今回は、そんなディコンドラとはどんな植物なのかと、種まきの方法など育て方についてご紹介します。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Dichondra
- 科・属名
- ヒルガオ科・ダイコンドラ属
- 英名
- Dichondra
- 原産地
- 北・南アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、東アジア
- 開花期
- 4~8月
- 花の色
- 黄緑、白
- 別名
- アオイゴケ
ディコンドラ(ダイカンドラ)とは?種類は?
ディコンドラとは、ヒルガオ科・ダイコンドラ属に分類される多年草です。緑色の葉っぱが美しい「レペンス種」と、シルバーリーフの「セルケア種」が多く出回っています。
1ヶ所切れ込みの入った、2~3mmほどの丸い葉っぱを密に茂らせることが特徴です。草丈は5~10cmで、地面をはって2~3mほどに生長していきます。この性質と、葉が美しいことから、グランドカバーや寄せ植えの前面に利用されることが多いです。また、観葉植物としてハンギング仕立てにするのもかわいらしいですよ。どんな環境でも比較的よく馴染みますが、踏圧には弱いことと、冬の葉っぱは傷むと美観が損なわれるので、植え場所は人のあまり立ち入らない場所がおすすめです。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の育て方のポイントは?
種類ごとに適した環境に植え付けてあげることが、きれいなディコンドラを育てるポイントです。緑葉のレペンス種は湿度の高い場所であれば、日陰でもよく育ちます。一方、銀葉のセルケア種は、日当たりのよい場所で乾燥気味に育てていきます。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の種まきの時期と方法は?
ディコンドラの発芽適温は20~22度なので、4~6月か9~10月に種まきの適期を迎えます。土を入れた鉢や土作りをすませた地面に種をばらまき、1~2cmほど土を被せておきます。発芽するまでは土が乾燥しないように管理し、その後は株同士の間隔がつまりすぎない程度に間引いていくだけです。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
種類によって好む環境に多少の違いはありますが、基本的には水はけがよく通気性の高い土を好みます。鉢やプランター栽培なら、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜ合わせた土がおすすめです。地植えは、腐葉土や川砂を混ぜて土の水はけを調節してください。
水やり
地植えは特に水やりの必要はありませんが、鉢植えは種類によって水やりのタイミングが違います。レペンス種は湿度の高い環境を好むので、鉢の土が乾きはじめたらたっぷりと水を与えます。セルケア種は、土がしっかりと乾いてから水やりをしていくとちょうどよいですよ。
肥料の与え方
植え付け時に、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。その後は生育の様子を見て3~5月と9~10月の間、液体肥料を施していくとよく茂ります。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の手入れ!剪定の時期と方法は?
ディコンドラはよく茂るので、草姿が乱れるときがあります。草丈が伸びすぎていると感じたときは、その都度切り戻して姿を整えていきます。そのままでも生育には問題ありませんが、こまめに手入れをすることで、美しさが保たれるだけでなく、生育もよくなります。
ディコンドラ(ダイカンドラ)の増やし方!株分けの時期と方法は?
ディコンドラは、種まきか株分けで数を増やすことができます。種まきの手順や時期は、植え付け時のものに準じます。株分けは、大きくなって鉢が手狭になってきたときや、株が大きくなりすぎたときに、植え替えを兼ねて行います。
株を掘りあげたら、それぞれの株へ均等に芽がつくよう、手やナイフで根を切り分けていきます。それぞれの株を土に植えたら、通常どおり管理していきます。
ディコンドラ(ダイカンドラ)は栽培しやすいグランドカバー
ディコンドラは、地面いっぱいに茂る性質からグランドカバーに利用しやすい多年草です。病気や害虫の心配もすくなく、踏圧に弱いところ以外は丈夫で育てやすくなっています。また、冬は地上部が枯れてしまいますが、根さえ生きていれば翌春にまた芽を出してくれます。種類に合った植え場所を選んで、きれいなディコンドラを育ててみてくださいね。
更新日: 2016年06月22日
初回公開日: 2016年06月22日