マミラリアはサボテンの属種の一つで、愛好家が多いことで知られています。種類もかなり多く、花のつき方や生育型など特徴もさまざまです。今回はマミラリア属の育て方をご紹介します。夏越しや冬越しのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マミラリアはどんな植物?
マミラリアはサボテンのグループの一種で、その数は400以上とたくさん存在します。人気が高いグループです。
品種によってトゲが長いもの、花がなかなか咲かないもの、生育型が夏型・冬型と全く違うものと同じグループのなかでも育て方や特徴が異なります。多くの品種はメキシコが原産地で、100均で手軽に購入可能です。
基本情報
- 科名
- サボテン科
- 属名
- マミラリア属
- 学名
- Mammillaria
- 原産地
- メキシコ
- 花言葉
- 内気な乙女・温かい心
マミラリアの育て方!土づくりのコツは?
どの品種でも、土は水はけをよくするのがポイントです。基本的にサボテンは根腐れしやすく、いつまでも土が湿っているような環境は適していません。市販のサボテンの培養土もおすすめです。
マミラリアの育て方!日当たりや置き場所は?
マミラリアの適した置き場所は、よく日が当たるところです。日照不足だと生育が悪くなるので注意しましょう。またどの品種も湿度の高い場所は避けてください。
品種によっては、夏の直射日光を苦手とするものもあり、例えば、月影丸がそれに当てはまります。そのような品種の場合は、直射日光を避けて管理してください。
そのまま直射日光に当ててしまうと、葉焼けしてダメージを受けてしまいます。
マミラリアの育て方!水やりのコツは?
マミラリアには夏型と冬型が存在するので、その品種の生長期と休眠期に合わせて水やり加減を変えていきます。ここでは水やりのポイントを解説します。
生長期
生長期は土が乾いて2~3日経過後に水やりしてください。その際の水の量は、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えます。土の表面が乾いていても鉢内部はまだ濡れている場合もあるので、注意しましょう。
なお、夏場の水やりは涼しい時間帯に行ってください。太陽がでている日中に水を与えると、水が温まってしまい、蒸れやすくなります。
休眠期
休眠期は水やり回数を減らして乾燥気味に管理します。たくさん水を与えても、休眠中の株は水をほとんど吸いません。吸われない水は土の中に残ってしまい、根腐れになる可能性が高まるので気をつけましょう。
冬場の水やりは晴れ日が続く午前中がおすすめです。夕方や夜間に行なってしまうと、根が凍る危険があります。
マミラリアの育て方!肥料の与え方は?
肥料は基本的に必要ありません。植え替えしたときに元肥を加えるくらいでも大丈夫です。
もし与える場合は、水で薄めた液体肥料を生育期に月2回程度の頻度で与えてください。肥料が多すぎると、肥料焼けや徒長の原因になります。
マミラリアの育て方!注意すべき病害虫と対策法は?
害虫はネジラミやカイガラムシなどがつく場合があります。
とくにネジラミは、根に付着して植物の養分を吸って弱らせるため注意が必要です。根に付着した白っぽい粉がネジラミで、定期的な薬剤散布で予防できます。
ネジラミは水を切っている期間に発生しやすくなるので、しっかり予防・対策をしましょう。
マミラリアの育て方!植え付けや植え替えの時期は?
植え付けや植え替えの適期は春です。トゲが手に刺さらないように、手袋着用のうえで作業しましょう。
植え替えする際は、根を傷つけないように気をつけてください。傷つけてしまうと、そこからばい菌が侵入してしまいます。
切ったほうは日陰~半日陰で根が生えるまで待機させ、根が生えたら新しい用土に植えてください。
マミラリアの増やし方は?
マミラリア属の植物は、挿し木や株分け、胴切りで増やすことが可能です。行う時期は春が適しています。
どの方法でも、切ったところからばい菌が入らないように注意してください。水やりは、植え替えて数日経ってから水やりしましょう。
マミラリアの育て方で注意すべきポイントは?
夏型のマミラリアなら冬越し、反対に冬型のマミラリアは夏越しに注意が必要です。
夏越し
夏を苦手とする品種は、直射日光を避けて涼しいところで管理します。半日陰の場所や遮光ネットをかけて日差しを和らげるといいでしょう。
また蒸れないように風通しのよいところに置くことも大切です。土が湿ったままになっていないかも、よく確認してあげてください。
冬越し
冬が苦手な品種なら、室内での冬越しがおすすめです。日当たりがいい窓際で春まで育てましょう。
温度計を植物の近くに設置して、夜間や早朝の温度がどのくらい低いかチェックするのをおすすめします。なるべく5℃以下にならないようにしましょう。
マミラリアを育ててみよう
マミラリアはサボテンのなかでも人気のあるグループです。品種に合わせて水やり頻度や置き場所を変えていきましょう。どの品種も過湿に注意するのがポイントです。花の大きさやトゲの長さなど、さまざまな品種が存在するので、お気に入りを見つけて育ててみましょう。
更新日: 2020年05月19日
初回公開日: 2020年05月19日