育てたブルーベリーを収穫して食べているときは、「もっとたくさん育てたい!」と思いますよね。ブルーベリーを増やすことは難しいことではないので、ぜひチャレンジしてみてください。今回はブルーベリーの増やし方について、挿し木の方法やコツなどをご紹介します。
ブルーベリーの挿し木の方法とコツは?発根はいつ頃?
ブルーベリーは、挿し木で「果実を実らせる木」を増やすことができます。特別難しいわけではないので初心者の方も増やすことができますよ。
ブルーベリーの挿し木は、一般的に行われている植物の挿し木と同じで、適切な時期に、枝を土へ植えて育てます。コツは、「剪定した枝を挿し穂にすること」、「用土にピートモスを混ぜて保水性を高めること」の2つです。
挿し木はいつでもスタートできますが、時期によって水やりや生長速度も違うので、育て方を間違えないように気をつけてくださいね。
挿し木の方法
1. 挿し木用の鉢(プランター)を用意して、鉢底から軽石、ピートモス+土を混ぜた用土を用意する
2. 用土に水をかけて水を含ませておく
3. 約10cmの挿し穂を用意し、切り口をナイフなどで尖らせる(夏は先端に葉を2枚残し、2枚を半分にカットする)
4. 5cm間隔で挿し穂を植えていく(3~4週間後に発根)
ブルーベリーの挿し木の時期は?
ブルーベリーの挿し木は1年中いつでも行えますが、適期は7~8月、11~12月の剪定後です。切り取ってからの時間が短いほど発根率が高く、成熟しやすいといわれています。
剪定などで切り取った枝をすぐに挿し木に利用しない場合は、密閉できるビニール袋に入れて挿し木のタイミングまで、冷蔵庫で保存します。
外に置いておくと枝が袋の中で腐ることや枝枯れ病にかかることがあるので注意してください。
なお、ブルーベリーは、挿し木をする時期によって挿し木の呼び名が変わります。秋から年明け前の挿し木を「休眠枝挿し」、夏の成長時期(7月以降)の挿し木を「緑枝挿し」と呼びます。
休眠枝挿し
休眠枝挿しは、初めて挿し木をする方や家庭菜園におすすめです。冬の間はブルーベリーの成長がとてもゆっくりで、止まっていることもあるほどなので、水やりなどの手間がほとんどかかりません。
また、剪定後の枝が利用できるので効率的です。土が乾いてから水やりを行います。
緑枝挿し
緑枝挿しは、夏の期間に挿し木を行うので温度管理がやや難しい方法です。
気温は30度以下を保たないといけないため、緑技挿しを行う方の多くは、都合上挿し木が必要な育苗家やブルーベリー農家の方です。水やりは、土が乾く前の早朝や夕方など暑い時間を避けて水やりを行います。
ブルーベリーの挿し木のポイントは?
ブルーベリーの挿し穂は、夏と冬の剪定後の枝を利用しましょう。剪定をしたついでなので効率が良く、挿し穂の選択肢も多いのでおすすめです。
挿し穂の用土にピートモスを加えた場合は、挿し木の前に水やりを行います。手でこねるとより保水性が高まりますよ。水やり後、数分間ピートモスを湿らせた後に挿し木をします。
挿し穂と用土の準備
● 挿し木したい数だけ用意する
● 10cm程度の長さ、枝の切り口を斜めにしてナイフで切り、先端の花芽を捨てる
● 挿し木の3時間前に基部を水につけて吸水させておく
● 用土は、ピートモス5:鹿沼土5を混ぜるか、土にピートモスを混ぜた混合用土
● 肥料は、化成肥料や堆肥などの緩効性を少量混ぜる
良い挿し穂の条件
● 休眠枝挿し:太くしっかりと伸びて充実している1年枝
● 緑枝挿し:葉が付いた太くしっかりと伸びて充実している1年枝(6月下旬~7月上旬が適期)
挿し木で美味しいブルーベリーをたくさん育てよう
ブルーベリーの挿し木は、ガーデニング初心者でも難しくありません。最初の準備さえ終えられれば、あとは適度な水やりと剪定を行うだけで果実が実ります。ぜひ、たくさんのブルーベリーを育ててみてくださいね。
更新日: 2023年03月29日
初回公開日: 2015年05月16日