古くから花占い(恋占い)に使われてきたマーガレット。みなさんも秘めた恋心を花に託した思い出はありませんか?今回はそんなマーガレットの育て方について苗の植え方法や水やりの仕方、肥料の与え方、剪定の方法、挿し木のコツなどをご紹介します。
マーガレットとは?どんな花?
マーガレットとは、キク科モクシュンギク属に分類される低木の植物です。園芸ではモクシュンギクやモクシュンギクとの交配種、フランスギクなどの園芸品種を指します。カナリア諸島が原産のお花で、開花期間が長いことや育てやすいことから初心者に人気の植物です。
開花時期 | 11月〜6月頃 |
植え替え時期 | 3月〜5月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
マーガレットの育て方!苗植えの時期と方法は?
マーガレットは苗から育て始めます。寒さに弱いため、3~5月頃に鉢へ植えて育てるのがおすすめです。
水はけのよいアルカリ性の土を好むので、市販されている草花用の培養土を用意して、さらに苦土石灰や有機石灰を混ぜて1〜2週間寝かせた土を用意しましょう。
苗よりも一回り大きな鉢を用意し、鉢の底に軽石と土を入れます。苗を取り出したら鉢の真ん中に置いて周りを土で埋めます。苗が固定できたら水をたっぷり与えて完成です。
マーガレットの育て方!水やりの仕方や肥料の与え方は?
マーガレットを植えたら定期的にお手入れをして、開花を促したり、咲いた花を長持ちさせましょう。
水やりの仕方
土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしてください。花が咲いているときは花に水がかからないように気をつけてくださいね。
肥料の与え方
マーガレットは比較的少なめの肥料でもよく生長するので、開花中は液体肥料を2~3週間に1回程度与えます。肥料を与えすぎると花つきが悪くなる場合があるので注意しましょう。7~8月は、生育が止まるので、肥料を与える必要はありません。
マーガレットの置き場所や管理方法は?
マーガレットはやや耐寒性が弱いので、12~3月頃までは室内の窓際など暖かい場所で管理しましょう。室内に入れられない場合には、夜間は袋やダンボールを被せて霜よけを施します。
あたたかくなる4月中旬~下旬頃に室外に出し、11月までは風通しの良い場所で、半日ほど日光に当てて育てます。とにかく光が大好きな植物なので、1〜3月は特に日当たりの良い室内で育ててあげましょう。霜が降りない場所なら屋外でも可能ですよ。
また、マーガレットは高温多湿が苦手です。梅雨の時期は長雨に当たらないように気をつけましょう。
マーガレットが伸び過ぎたら剪定しよう!
マーガレットの挿し木苗の草丈が15cmくらいに伸びたら、摘心のため新芽を摘み取りましょう。新しく伸びるわき芽を育てることで、最終的に花数が多くなります。
剪定に適した時期は9月頃です。長く伸びた草丈を半分ほどに切り戻し、背丈が伸びた株には支柱を立てましょう。葉を全て切り落としてしまわないように注意してくださいね。
マーガレットの育て方!植え替えの方法は?
マーガレットは根詰まりを起こしやすいので、育て始めて1年以上たっているなら一回り大きなサイズの鉢への植え替えを行います。植え替えの適期は暖かくなった3月〜5月です。
- 一回り大きな鉢に鉢底石と草花用の培養土を入れる
- マーガレットを鉢から抜き出して根の周りの土を手で優しくおとす
- 新しい鉢の中心にマーガレットを置き、周りに土をいれて固定する
- 水やりをたっぷり行う
マーガレットの増やし方!挿し木の方法は?
マーガレットの栽培に慣れてきたら、切りとった枝を使った挿し木で数を増やすのにチャレンジしてみましょう。
- 5~6月、もしくは9月ごろに芽の先端から5~10cmで枝を切る
- 葉っぱを2~4枚残した状態で切り口を2時間ほど水につける
- 小さな容器に挿し木用の土を入れて水をかけて湿らせる
- 指で穴を空けて枝を指す
- 約1ヶ月後に根が出てきたら植え替える
マーガレットの育て方で注意したい病害虫は?
マーガレットは、春になると赤、ピンク、白、黄色などの花が咲きます。ただ、アブラムシの被害にあうことが多いので注意してください。アブラムシが発生した場合、蕾が開かなくなってしまうので発見した場合は、オルトラン剤などで駆除します。
マーガレットはガーデニング初心者にもおすすめ
マーガレットは、毎年花を咲かせる植物です。丈夫で育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめ。マーガレットを育てたことのない方も安心ですね。まだマーガレットを育てたことのない方は、冬から春の期間をマーガレットで華やかに飾ってみてはいかがでしょうか?
更新日: 2021年12月15日
初回公開日: 2015年05月19日